新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

12月7日 その3 政治家は現場を見てから考えろ

2020-12-07 14:18:16 | コラム
超後期高齢者は言いたい:

老化現象の辛さ:
私は2015年には短期間に2回、心不全で救急車に搬送して頂いた。胸腔一杯に水が溜まり両方の杯も真っ白だった。その時は82歳だったが十分に老化していた。そういう緊急入院で個室しか空いていないと告げられて「差額分を負担できませんから、それでは帰ります」とはならなかった。また将来にそういう事態が発生したとして2割負担になれば生易しい経済的負担ではなくなる。120万円だか170万円の年金だけで生活してきた人に耐えられる負担かと言うこと。

現在の私のように間もなく88歳となって老化で体力が低下してあちこちと痛んでくるのは別の問題だ。私は一昨年の11月から昨年の1月まで蓄膿症、その後が顎関節症、腱鞘炎、80肩で左手が挙がらなくなる、膝にリンパ液が堪って歩行が不自由になる、前立腺肥大が進んでPSAが26になる等々の単発的というか、一過性の病に苦しめられる一方で、心筋梗塞のフォローアップの通院が続いている。この分の薬代の負担も無視できない。32年間お世話になっているクリニックは最低でも2週間に一度は通って治療を受け体力維持の注射を受けている。

外国人による国保の利用制限:
これは個人的な問題だが、新宿区では大病院でも開業のお医者様のクリニックでも、東南アジア系の患者を数多く見かける。意外な事に中国と韓国の患者はほとんど見かけない。何故だろう。彼らは日本語は辿々しくても、スマホを見て問診票に記入している。彼らの間には国保を利用(悪用?)するシステムがあり、短期滞在であっても国保を利用出来るようになっているのかと疑いたくなる。この現象を腹立たしいと言う人は私以外にもいる。クリニックの事務の女性は国保を利用する外国人は増えたと言う。中国では安価で精巧な偽保険証を作ると報道されているではないか。

私は政策的に外国人を優遇したい考え方は少しは理解する。だが、彼らは我が国が世界にも希な「性善説信奉国」である事に付け込んでいると、何時も疑っている。政治はかかる外国人に安易に国保の保険証を交付すべきかと言いたくもなる。故に、私は彼らに対しては「一定以上の滞在期間を経て、一定以上の保険料納入が確認できてから」と言うような規則を設けて然るべきだと思う。その後で、我々に「ご負担を2割にしても宜しいでしょうか」と問い掛けられたらどうかと言いたくもなる。

政治は外国人の処遇法を再検討すべきではないか。内閣と国会議員に言いたいことは「政治をするのならば、先ず現場の実情を知る努力をせよ」と言ってやりたい。石原慎太郎君がPresident誌に「故田中角栄氏が『指導者足る者は現場を知らねばならない』と言っておられた」と書いていた。この言葉を彼ら国会議員と小池都知事さんにも捧げたい。


12月7日 その2 12月6日のスポーツ

2020-12-07 10:39:55 | コラム
盛り沢山で楽しませて貰えた:

先ずは福岡国際マラソン:
確かに、青山学院大学出身の吉田裕也君は良く走ったと思う。2時間7分5秒という記録も立派だったと思う。原青学監督が賞賛されたように、あの圧倒的な優勝は「努力」の賜物だと思う。だが、いきなり貶していくと「努力」は運動部にいようと何処にいようと当たり前のことで、特に賞賛すべき事かと思ってしまう。吉田君にとっては外国から、特にアフリカ系の強敵がいなかったので、競り合うことがなかったことが、記録を伸ばしきれなかった原因かと思って見ていた。

何時も言うことだが、マスコミの褒めすぎが気になってしまう。私は繰り返して「マスコミにチヤホヤされた選手の多くの伸び損なってしまった例がどれほどあったか」と強調して来た。それが、当人たちが褒めちぎられてのぼせ上がった為か、あるいは偶然の一致かは知らないが、潰れてしまった者は多かった。「新星登場」だの何との騒ぎ立てて欲しくはない。何しろ、マラソンの場合はこの分野では圧倒的な身体能力を見せつけるアフリカ勢が行く手に立ち塞がっているのだ。彼らの記録は2時間を切りそうな所まで来ている。「吉田君、一所懸命に努力を」と言って終わる。

明治と早稲田のラグビー:
あれほどアッサリと明治に負ける早稲田のラグビーを初めて見た。アナウンサーはどうしても明治のラグビーを体格と力に任せた北島監督時代の「前へ」という型に嵌めたいようだが、昨日見た限りでは往年のFWの力に頼るだけのゲームプランではなく、結構綺麗にバックスに展開して見せてくれる一方で、ゴール前で執拗に粘る早稲田の守りをも突破する力業を発揮する等の柔軟性があった。脱皮したと見て良いと思う。だが、全体的には「身体能力頼り」の気配は残っているのかなと思う。

この両大学は昨年も対抗戦では明治の優勝で、大学選手権では精神力と意地と根性と底力を遺憾なく発揮する早稲田に負けてしまっていた。早稲田魂の「同じ相手に二度も負けるな」という精神力の表れだと思っている。早稲田大学の運動部は不思議な力を発揮することが多いのだ。簡単に言えば「力が足りなくとも、精神力と意地で乗り切ってみせるぞ」とでも言いたい実力があるのだ。しかも、その精神力の発揮は年代が変わろうと、方々の高校から部員が集まろうと「魂」は受け継がれていくのだ。その精神力の鍛え方に「いざ」という時の強さの秘密があるように思える。

ゴルフ日本シリーズJTカップ:
言い方は語弊があるかも知れないが、遺憾ながら韓国系アメリカ人のChan Kim(チャン・キム)が私の閃きと読みの通り優勝してしまった。キムはWikipediaによれば、韓国で生まれ2歳でアメリカに渡って帰化した人物だそうだ。4日間のトーナメントを3日目から中継を見ていたが、余り勝てそうな気配のない日本人たちが上位に来ていたのが不安材料だった。最終日は同じ-8に大槻、谷原、岩田、キムとが首位に並んで競り合っていた。私の「閃き」では「これでは最も望ましくないキムが来るだろう」となっていた。

その後の試合運びを見ていると、大槻君は最近見た試合でも「勝ち方を知らないという弱点」があり、岩田は優勝経験はあるが大試合を制するほどの能力は心身共に備えていないと見た。谷原はゴルフは上手いが、年齢が行き過ぎているのが弱みと読んだ。そうすると消去法でキムの優勝となってしまうのだった。読売カントリーには例の18番ホールという最難関のショートホールがある。そこが勝負の分かれ目となった。キム以外は3人がボギーを叩き、解説の丸山が「良いところにテイーショットを止めた」と評したキムだけがパーを取って優勝となってしまった。

一言感想を言えば「日本のプロはひ弱すぎる。『いざ』という時に出せる力が備わっていないな。早稲田大学のラグビーの精神力に学べ」なのだ。張本勲が何時も言っているじゃないか。「優勝しなければ、2位もビリも同じ事」って。


だから政治家は当てにならないと言うのだ

2020-12-07 09:27:54 | コラム
75歳以上の高齢者の負担を2割にする:

とんでもない案件だ。私は「そもそも政治などをやっている連中は、それほど信頼するに値しない人種である」と言いたいほど当てにしていなかった。特に野党と彼らと組んでいるマスコミも同様だと思っている。だが、中でも自民党は未だ少しはましかなと思って見てきた。だが、この度彼らは何とも腹立たしいことを言い出したのだ。それは後期高齢者の医療費負担を1割から2割に引き上げる案を出してきたのだった。言語道断である。八つ当たり式に言えば「だから、ペラペラと中身がないことを喋るだけの田村憲久厚労大臣は駄目だ」と言うのだ。

このように怒っている当方だって、高齢者が増えて医療費の負担が増加していることは解る。だからと言って団塊の世代が75歳を超え始めて一層負担が大きくなるかとの理由で、年収120万円以上の高齢者を2割負担に引き上げようというのは暴論というよりも,何とも無慈悲な考え方だ。それは75歳以上であっても悠々と暮らしておられ、年金を頼りにしていない方もおられるだろう。だが、中には2,000万円も蓄えもなく、年金だけが頼りで生きておられる方もおられるだろう。その年金からも所得税や健康保険料も介護保険料も天引きなのだ。手取りは幾らか考えろ。

だが、議員というか自民党員の中には二階幹事長を除けば、80歳台の者が何人いるのだろう。彼らは85歳辺りを過ぎた者たちがどれほど身体能力の衰えに苦しみ、大病院や掛かりつけのお医者様に助けているかなど解らないだろう。私が今日までに何度「87歳になってしまった身体の至る所に生じる不自由さと、所謂老化現象に苦しめられているか」を力説しただろうか。私の周囲には杖を便りに歩いている者は何名もいれば、尿漏れ用のパンツの助けを借りている者がいるのだ。君等も80歳を超えればその辛さが解るぞと言ってやりたい。

公明党は240万円説を唱えているので、意見が一致しないと報道されている。私に言わせれば「団塊の世代を2割負担にするのは結構だが、それ以外の高齢者まで一緒にするとは如何にも乱暴だ」と思う。私は「既に後期高齢者保険の発足時点から1割負担だった年齢層は据え置くべきだ」と主張する。私自身のことを言えば、2015年辺りから出費の90%以上は医療費と薬代である。85歳になったはずの富有層のYM氏も言っているが「今更新しく衣料品その他の贅沢品などを買う必要もないし、万一に備えて資金を用意しておくだけだ」そうだ。自民党員に猛省を求める。