新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

8月22日 その2 日頃の行動範囲を逸脱して

2021-08-22 11:29:56 | コラム
よんどころない事情があり:

昨日と一昨日の2日間に、ここ新宿区百人町から港区新橋の間を往復している。都内の新規感染者が5,000人を超える日が続いているときに、日頃の行動範囲を遙かに逸脱した距離を移動するのだから、勿論恐怖感がある。緊急事態だったので最初はタクシーを利用したが¥3,700だったのだから、かなりの距離だった。移動したためではないが緊急事態は解消しているのは幸いだった。

移動してあらためて確認できたことは、都内の言わば目抜きのところを通過するのだが「なるほど、尾身茂分科会長が人出の5割削減を言われる訳だ」と痛感したほど、老若男女が何の屈託もなく移動しているし、方々に群がっていた。そこに知事会が「都市封鎖」を主張したと報じられていたが、それも尤もだと思わせられたのだった。

我々夫婦はお陰様で6月中にワクチンの2度の接種を終えてはいるが、それは「感染しない」という意味ではないと十分に解っている。そこに連日連夜自宅療養で何人亡くなったとか、救急車が何時間も受け入れたれなかったとこれでもかと報道されては、「ここでもしデルタ株にでも感染してしまえば・・・」との恐怖感が生じるのは当然だろう。

私はこれまでに何度か「この新型コロナウイルスの感染が広まってきたのには、人災と決めつけられる点が多い」と主張してきた。政府も既存の法整備が許す限りの対策を講じてこられたし、紆余曲折があろうともワクチンを確保されて2回の接種を終えた人の率は40%までに到達した。それでも「心なき」という冠を付けたい若者どもの行動を阻止できていないのが実態のようだ。そういう全般に事情を受けて、知事会が「都市封鎖」を言い出したのだと思う。

ところがである、今朝ほどThe Primeに出てきた田村憲久厚労大臣は「都市封鎖と言われても、その具体的な内容が如何なる事を指すのかハッキリしていないので・・・」と、例によってまるで他人事のようなことをシレッとして言ったのには、この大臣のことだからもう驚かなかったし、呆れもしなかった。私ならば「早速、知事会に具体的に何を望んでおられるかを照会して、菅首相と西村大臣に報告して対案を練ろうと思う」と言ったと思う。

私は何も菅内閣に限ったことではないが、時々の総理大臣が起用される各省庁の大臣たちは「大企業の組織に当て嵌めてみれば、良くて事業部の部長、そうでない場合には事業部内の単なる部長程度の器量すらも持ち合わせていない人物が多い」と感じている。何も総理や経営陣の指示を待たずに、独断専行で事を進めよとは言わないが、安倍政権以来の西村大臣、菅政権下の田村大臣と加藤官房長官たちの思い切りが良い実行力など見たことがなかった。

特に西村康稔大臣の何でもかんでも尾身副座長(当時)に押しつける責任回避振りは見苦しかった。田村憲久厚労大臣は出てきた当時から無意味な多弁を評価していなかったのだが、今朝ほどの「具体的な内容を聞いていない」発言には、一層印象を悪くされたと思う。私は「都市封鎖」を敢行した諸外国で実効が上がっていない事例が多かったとは承知している。だが、「そうだからと言って、我が国で実行してみれ成功しないとまで言えるのだろうか。やってみなければ解らないじゃないか」と考えている。田村氏には猛省を促したい思いだ。



我が国における道徳の観念が悪化したのではあるまいな

2021-08-22 10:36:03 | コラム
窃盗(こそ泥)のニュースが増えた:

週刊AWACS氏は「ここのところ毎日のようにレクサス盗難のニュースが飛び交っております。1500万円もする高級品が5分程度で盗まれてしまうのです」と指摘されていた。私も近頃のニュースでは泥棒というか窃盗が増えている有様を見せつけられる度に「本当に我が国はこれほど悪い奴が増えたのか」と、年老いた胸を痛めている。偏見と言われるかも知れないが「その者たちの中には、外国人も多くいるのではないのか」などと、つい考えたくなってしまう。

確かに農産品(果実を含めて)、家畜、高級自動車、自転車、バイク(正しくはオートバイか)、銅線、マンホールの蓋となどの鉄や銅の製品等々が盗んでいく手慣れた様子を見せつけられると、背後には盗品を買い付ける組織があるのだと思わせられてしまう。

これらの犯罪は億単位の被害が生じている「特殊詐欺」と比べれば、未だ多少は組織化されていないかの感があるが、そうだからと言って泥棒たちの為すがままにされていても良い事案ではないと思う。何れにせよ、我が国の人たちの道徳観や倫理観を問題にしたくなってしまうのが怖いのだ。いや、そんなことであって欲しくないと願っている。

こういうことになったことの原因が長引く景気低迷にあるのか、長い間給与所得が増加していないことにあるのか、はたまたCOVID-19の感染拡大の為に失職した人たちの中に生活のために窃盗に走ったのか、などと考えさせられている。また、背後に反社会的な組織でもあるのかであるともつい思ってしまう。私は我が国に自分でこれまで諸外国で経験してきたような「治安の悪化」が生じるとは思っていないが、あのような窃盗のニュースからは不安感が生じるのだ。

私は我が国民の「性は善である」と見ているし、道徳観が短期間に悪化することなどないと確信している。だが、昨日もニュースでスマホ型のカメラで女子高生のスカート中を盗撮する40歳台の野郎がいたと報じられていた。この手の犯罪者が捕まっている報道も増えてきたのも気懸かりではある。まさか、COVID-19の感染拡大と何回も何回も発出される「緊急事態宣言」で日常生活が制約されたために生じるフラストレーション(欲求不満)やストレス(精神的感情的緊張感)の捌け口として、窃盗に走っている者が増えたのではあるまいな。