新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

岸田文雄内閣総理大臣殿、不安な材料ばかり増えてきました

2022-09-12 15:13:31 | コラム
朝日新聞の調査では最低の内閣支持率が出たとか:

朝日新聞がやったことでは信じるには値しないと割り切れるが、世間というか政情には不安定な材料が増えすぎてはいないか。私は菅内閣の頃から政府が打つ手は後手、後手となる恨みがあり、何か下手なモグラ叩きを見ているような気がすると言ってきた。でも、菅義偉首相は”Better late than never.“で必ず、何らかの有効な対策を打っておられた。思いつくままに一例を挙げれば、大会場でのワクチン接種を行って1日100万回を見事に実践されたのだった。流石だと思って拝見していた。

岸田文雄総理は常に慎重に事を運ぶことを旨としておられるかのように見える。だが、何か事が起こってから後手になっても有効な対策を講じられる前に「慎重になられるのか、何かに迷っておられるのか」、後手に回ってしまわれるだけではなく、世論や野党などからの雑音(と敢えて言うが)に会うと、遅れ気味にまた別の手段に打って出られることがあり、失礼を顧みずに言えば「本降りになって出ていく雨宿り」になってしまった感が濃厚で残念だ。

例えば、旧名統一教会の問題などは、野党とマスコミに騒ぎ立てられてから幹事長等によって弁解に近いような感すらあった「深い関係などない。何れ党内で決着を付ける」というような、何か具体的にピシャリと解りやすい声明でも出して否定するか、少なくとも何らかの先手を打っておけば良かったのだ。だが、後出しじゃんけんにもならないような対応に終わったので「さては臑に傷持つのか」と、世間にも疑わせたかも知れないのは、如何にもじれったかった。

私は野党もマスコミも「自民党と旧名統一教会との関係」については、ある程度以上のことは掴んでいたのだと本気で疑っている。だが、その問題を持ち出して岸田内閣を責め立てる機会もないままに、今日に至っていただろうと思っていた。そこに、数多の不行き届きがあって、安倍晋三元総理が凶弾に倒れてしまわれた。

この際でも、有効適切な先手を打っておきさえすれば、野党とマスコミ連合軍に山上の案件を放り出してまでも自民党と旧名統一教会との「不届きな間柄?」を攻める機会を与えてしまったではないか。しかし、自民党の何処がどの法律に照らして間違っているのかなどは未だに何処からも解明できていない気がする。信教の自由を憲法で保障されているのに、彼らをカルトとか邪教扱いにだって出来ないのだ。

この案件をボヤの間に消し損なっていたところに、岸田総理は「安倍晋三元総理の国葬」を持ちだしておられた。思うに、この事にあれほど与論とやらが反対し、マスコミを先頭にあろうことか故安倍晋三元総理を余りにも理不尽な形で「かくかくしかじかの旧悪がある」との大合唱になってしまうとは、夢にも読んでおられなかったのだろう。私も我が国民の中にはあれほど国家に対して業績があった故人を逆賊のように非難する連中がいて、デモ行進までするとはと、呆れ返っている。

何度か取り上げてきたことで、私には岸田文雄総理は目の前に数多くの内憂外患の懸案事項をみて、何処から手を付けていくべきかの優先順位のつけ方に迷っておられるとしか見えないのだ。しかも、どうやらご判断の基準を嘗て安倍世間の下で勤められた外務大臣時代の経験が忘れられないのか、海外出張に置いておられるように見えるのだ。だから、例えばCOVIDや急激な円安等への対応は誠に心許ないと思うのは、私だけか。

木原官房副長官は誇らしげにインバウンドの人数制限を2万人(だったか?)から引き上げてなどと言っておられたが、そんな事が円安対策や台湾有事や電力不足や沖縄県知事選における敗北等々よりも重大なのだろうか。

外国人をドンドン入れてしまうと如何なる結果を招くかは、ここ新宿区百人町/大久保界隈に来て見れば直ぐ解る。私は彼らが如何なる滞在資格で我が国に住んでいるのかと不思議に思っている。この街に来て見れば、こういう類いの欧米人ではない外国人がどうやって物価高の我が国で生計を営んでいるかと、非常に奇妙に感じるはずだ。我が国が彼らに好きなように食い物にされているのが良く解るのだ。

「聞く力」を活かして「慎重に検討され」、「専門家の意見を聞く」事も大事だと思う。だが、何物にも増して重要なことは「物事に間違いなく優先順位をつけて、必要な手を可及的速やかに打っておくこと」だと思う。与論とやらに騒ぎ立てられてから、党内の全議員に旧名統一教会との関連性などを報告させた結果」で、何が自由民主党の評価が上がるようなことになったのか。朝日新聞に世論調査の機会などを与えて何とする。結果など聞く前から解っているのではないか。