新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

4月4日 その2 大谷翔平のバッテイングのィタイミングが狂いポイントが前になったのは

2024-04-04 14:44:50 | コラム
何処かの誰かが賞賛し持ち上げす過ぎたからではないのか:

兎に角マスコミ、就中テレビは連日のように「大谷が未だ本塁打を打っていないのが(心配だ)」と報じて、罪なき大谷ファンを徒らに動揺させているかのようだ。先ほども偶然に対ジャイアンツ戦だったかの第2打席を見たが、確かに投球に前で当たっていたし、早く振り上げすぎるので内野ゴロだった。

報道によれば、ロバーツ監督は「タイミングの問題」と指摘されたそうだが、この狂いは当人にしか解らない微妙な点であると思っている。(因みに、Dave Robertsは監督となっていても、英語ではmanagerなのである、念のため)それに加えて、元タイガースの赤星憲広は「ポイントが以前よりも前になって引っ張り過ぎだから打球が上がらない」と解説していた。両方とも当たっていると思う。

私は既に指摘してあった問題で「しゃくり上げ過ぎなので、球の下を叩く結果になっているから打球が上がらない状態だ」と思っている。要するに「大谷自身が何時になれば、この状態を修正するのか」という大谷自身も解っている問題だろうと思うのだ。「何打席もホームランがない」などと周りが騒いでも事は解決しないと思う。

この技術的な事よりも、気になっていた事がある。それは、誰かも語っていた事で「対戦するナショナル・リーグのティームのスカウティングティームは既に充分に打者・大谷の分析を終えていて、投手たち用にデータが準備されているはずだという事。アメリカの投手が日本の投手並みの細かいコントロールで弱点を攻める配球が出来ているかどうかには疑問の余地が残る。だが、大谷はアウトサイドへの投球を空振りするか見逃していると見ている。

次にはエンジェルスの頃から気になっていた事を挙げていこう。迂闊に2度もMVPを獲得した凄い実績がある2-way playerの大選手に問題ありなどと大それた事を言うのは怖いのだが、気になっていた事があった。それは「何年もプレーオフに出られないでいる弱いティームの主力打者に対戦する球団の投手が、万全の注意を払って打たせない慎重な投球をしていただろうか」であり「大谷は走者無しの場面での本塁打が多いのでは」という事。

嘗て、横浜の4番打者だった村田修一が止せば良かったのにFAで読売ジャイアンツに移籍して、一向に打てなかったという例があったのを思い出して欲しい。大谷と村田修一と比較するのは失礼かも知れないとは重々承知で言うので、所属が変われば条件も事態も変わるのである。以前とは同じには行かない事がありはしないかと言っているのだ。現に故野村克也氏はこの村田の移籍後の不出来を真っ向から貶していた。

大谷翔平君の場合ナショナル・リーグの最強の軍団に移籍した事でもあり、対戦する球団とその投手たちも「自分たちの誇りにかけても、大谷に打たせてなるものか」と意気込んでくるのではないのか。大谷に続く強打者がトラウト(Mike Trout)だけだったのとは大分話が違っていくるのである。大谷には水原問題の陰が見える気がするし、相手の投手たちもベッツやフリーマンの時よりも厳しい配球をしているように見えるのは僻目か。

何が言いたかったのと言えば、大谷が抱えている苦悩は「スゥイングの狂い」、「タイミングのずれ」、「ポイントの狂い」、「所属するリーグが変わった事」、「強いティームに対する他球団の対応の違い」、「アメリカン・リーグでは経験しなかっただろう(以前よりもより厳しい)配球」のような複数の乗り越えねばならない障害物(「ハードル」なんておかしなカタカナ語は遣わないよ)があるという話なのだ。

個人的には「大谷翔平君はMLB史上でも類い希なる優れた打者である事」くらいは百も千も万も承知している。だが、日本ハムファイターズ時代から見ていても「史上希なる巧みな打者」であるとは評価していなかった。即ち、大谷は相手の投手に柔軟に巧みに対応して「そこに投げても見事に反応して打たれてしまうのか」という種類の打者ではなかったと評価している。あの鍛え上げた力で、目にも止まらない超高速スゥイングの打者だという事。

私は「四の五の」と騒ぎ立てずに、「間もなくナショナル・リーグの野球に充分に慣れ且つ対応して「大谷翔平ここにあり」という超高速で打球が飛ぶホームランを必ず見せると期待して待っていれば良いと思っている。要するに「時間が解決する」と信じていれば良いのではないか。


岸田総理は実に巧みに難局に対処して来られたのでは

2024-04-04 08:38:30 | コラム
権謀術数と権謀術策の何れに長けておられるのか:

改めてお断りしておくと、当方が政治関連の話題を取り上げる場合には、そこにある材料は全てテレビと新聞の論調に基づいているという事。

一家言を持つ知り合いの方は「岸田総理は実に巧みに身に降りかかる火の粉を避けておられるのでは」と指摘された。私は権謀術数に長けておられるとは思えなかったが、次から次へと襲ってくる難題や難局に対して、権謀術策の持ち主とは見えなくても結果的に実に巧みに自らの責任問題にならないように処理されたように見えているのだ。

実は、今朝程から「権謀術数」と「権謀術策」がどのように違うのかを調べていた。結論としては「岸田総理は権謀術数に長けておられるのではないよう」とすることにした。そう言う意味は「下部権限委譲」と「責任回避」をその場その場の状況に対応して、巧みに使い分けしておられるように見えたからだ。

自由民主党の内紛:
その最も巧みな対応に見える例が「党紀委員会に収支報告書不記載の議員の処分を委任したこと」があると思う。この問題はどれ程巧みに処理した所で党内に何らかのしこり(禍根)を残さずに済むとはとても思えない案件であるのは、火を見るよりも明らかだ。それほど重大な事柄でありながら、自由民主党総裁は逢澤一郎委員長に任せておられるようなのだ。そう言う組織がある以上、そうなってしまうのは自然であるように見えるのだが。

次に総理が対応すべき事であるように思えるのが、既に塩谷立氏が言うように弁明書を提出されるか、抗議の告訴をするとかいう抵抗をどのように処理されるかではないだろうか。総理はこの処分という案件が出てきて以来、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長とは何度か会談されたが、森山裕国対委員長は加えられてはいなかった。その会談で処分が決まるのならば、逢澤委員長は何を決めるのだろうか。巧みではないか。

河野太郎氏重用:
重用とは言ったが、岸田総理は「ディジタル化推進」や「マイナンバーカードの健康保険証化」については、何か事が起きると河野太郎氏を矢面に立たせて、彼独特の木で鼻を括ったかのような対応で切り抜けてきた。あれでは「河野大臣は弾除けか」とすら感じることがあった。巧みな戦術かと思って見てきた。これはほんの一例である。過去の例を挙げれば、西村康稔大臣が巧みに尾身茂氏を矢面に立たせていた実態を想起して貰えれば解る。

ゼロ回答:
立憲民主党かマスコミの用語だが、その意味は「岸田総理は如何なる厳しい質問でも、難しい事態に対応する場合でも、自ら任命した閣僚が起こした問題で追及されても、ほぼ絶対と言って良い程言質は与えないか。実質的には何らの実質がない答弁を繰り返すだけで、とても巧みとは言えない対応で有耶無耶にして切り抜けてしまったのだ。それを「ゼロ回答」と評されたのだった。落語に言う「蒟蒻問答」を想起させられた。

総理からすれば「ゼロ」と言われようとも、総理自身にとっても、内閣にとっても困難な事態に対処して切り抜けたではないかと胸を張っておられるのだろう。しかも、決算委員会などでは全閣僚を着席させておきながら、テレビ中継で見た限りでは質問の90%以上に対して総理が挙手され、下俯いて何かを読んで答えておられた。他の閣僚では切り抜けられないと危惧されているのかと思っていたが、結果的に野党は攻め切れていなかった。

今後の課題:
上述のように、その場その場では巧みに対応され、何とか野党の攻勢を抑え込んでこられたのは良かったのだろう。だが、今回は自らが率いておられる自由民主党の内部の案件である。その処理(処分)を余程巧みに(「スマートに?」)しておかないと、私が形容してきた「内紛」程度の騒ぎでは終わらないで、自由民主党の分裂にまで悪化してしまう危険性も見えてきた気がする。総理も党の幹部もそこまでを見通して協議されたのだろう。

それならそれでも仕方がないが、何れ訪れてくる選挙がどうなるかと考えると同時に、自由民主党総裁・岸田文雄氏の対応如何では立憲民主党その他の政党による連立政権の陰がチラチラと見えてくる気がするのだ。岸田総理/総裁は「予測可能な近い将来に起きるだろう事態」を何処まで想定して現在の容易ならざる事態に対処するつもりか」を知りたい気もする。現状を権謀術数で対処できれば良いのだが。