高校野球界の名門某実業のOBは言った「大谷翔平をチヤホヤするのを止めろ」と:
午前中には、ジムで顔馴染みの高校野球の名門の某高校野球部のOBと大谷談義に花を咲かせていた。彼はズバリと
「大谷をチヤホヤするのは止めた方が良い。今のように上向きに振り上げて球の上を叩いていれば、打球が上がって行かないのは当たり前。これくらいの事は大谷だけではなく、監督もコーチも解っているはず。そこに持ってきて1番と3番バッターがあれほど打ちまくれば、大谷が焦りを感じても不思議ではないだろう。
それだけではなくて、エンジェルスのような弱いティームにいた大谷には、アメリカン・リーグのピッチャーたちは走者無しの時に大谷と勝負してもホームラン1本の1失点だけに終わるのだと勝負してくれていた。だが、Dodgersでは話が違うので、どの対戦相手でもスカウティングが十分で大谷に簡単には打たせまいと挑んでくる。そこに水原問題で精神的に多少の動揺でもあれば、状態が中々上がってこないだろう」
と指摘したのだった。
「スゥイングがアッパー気味で球の上を叩いている「エンジェルス時代は勝負してくれていた」という指摘は、将に先頃の当方の主張とそっくり同じで、大いに意を強くした。と言うよりは、高校等まで野球部で本格的に野球を経験して来た人たちには「一目で分かる程に、大谷の状況は万全ではない」のである。さらに言えば、野球解説者は言うに及ばず、担当の記者たちがこれくらいの事が解っていなければ困るのだ。
彼とは更に語り合って「大谷を言わば神格化して持ち上げてしまったので、大谷自身にしたところで、あれほど褒めそやされれば悪い気はしないのではないか。その影響で、彼の心に隙が生じなかったとは考えられなくもないのでは。だから、もう好い加減に彼をチヤホヤするのを止めて、問題点が見えたのならば、遠慮せずにチャンと報道しても良くはないのか」との結論に達したのだった。
先頃指摘してあった事で、アメリカでは文化が違うので、コーチたちは選手をあれやこれやと細かく指導する事はせずに、何か悩みがあって訴えてきた時に初めて指導に取りかかるのが普通の方式なのである。思うに、コーチたちは大谷が悩んでいる事くらいは承知していて、彼が自力では修正できないと言わない限り、教育的指導には乗り出すまいと思う。大谷も良い時と現在を比較したビデオくらいは毎日見ているだろう。
久しぶりに彼のようなOBと大谷の問題点を充分に語り合って、午後になって帰宅してみれば、漸く大谷が今シーズン3本目のホームランを打ったと報じられていた。先日も言ってあった事で「世の中とはこのように出来ているものなのだ」と改めて認識した次第だった。思うに、彼が問題点を指摘した声が遙かミネソタ州のターゲットフィールドにいた大谷にまで聞こえていたのだろう。