意味が解らない言葉が多くなった:
英語の単語だけを覚えた悪影響の産物ではないのかと言いたい。何もカタカナ語排斥論者だから言う訳ではないが、言うべき事を言っておこう。
国会議員からマスコミから芸人から一般人まで、SNSの利用者が「これは格好が良い」とでも思い込んで広めたのだろう。高齢者の私には「それって何の事」と首をかしげざるを得ない言葉遣いが氾濫している。
その中から22年3月にはキャリーバッグ(ケース)、テンション、ボリューム、キーワードを取り上げて、その正体を解説してみた。だが、これらなどは未だお手柔らかな方で「何故本来は英語だっただろう言葉をカタカナ語にして使うのか。その意味と意図が解らない」と言いたくなる類いのカタカナ語が氾濫している。
ここで、今回はそれらの中から「リアル」(=real)と「リアルタイム」(=real time)を考察してみた。
「リアル」とは:
英語のrealは「実在する、現実(想像ではない)、正真正銘、人工ではない、同時進行、即時」という意味で使われている。Oxfordには「~と装っているのではない」とある。カタカナ語の場合にはYahooの知恵袋のベストアンサーが最も腑に落ちたので引用すれば
>「リアル」って言う言葉は、ほとんど日常的に使っています。 現実的。実在的。実際に存在するさま、真に迫ったさま。 写実的・・・「リアルな語り口」ですね。 使い方は分かっているのに、正確にどういう意味かとなると 説明しにくい「カタカナ」語がよくありますね。
とあった。何の事はない漢字の熟語を使うことを避けているだけのことらしいのだ。言いたくないが「チャンと国語を勉強して漢字を使ってしゃべれよ」なのだ。
リアルタイムとは:
国立国語研究所によれば、
- 「リアルタイムで」は「即時に」「同時に」「同時進行で」,「リアルタイムな」は「即時の」「同時進行の」と言い換えられる。
- 定着に向かっている語だと思われ、「リアルタイム」をそのまま用いることにさほど問題のない場面も多いと思われる。ただし60歳以上では、半数以上が分からない語であり、言い換えや説明付与が望まれる場合も多い。
とあった。
私(92歳)には「60歳以上では」に該当するので、非常に解りやすかった。でも、何故「即時に」や「同時に」や「同時進行で」と普通に言わないのかという疑問は残った。
以上、自分でどれほど意義があった解説か解らなくなってしまったが、思うに「難しい漢字を使った言葉を避けて、何か格好が良いと思って貰えるだろうカタカナ語を使っているだけ」なのではないかと指摘したい。何方か反論して下さると有り難いのです。