新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月14日 その2 私が見るアメリカ大統領選挙

2020-10-14 15:13:13 | コラム
アメリカでバイデン支持に転じた人たちへ:

我が国のマスメディア、就中テレビ局は朝から晩までトランプ大統領の動静は伝えてくれるが、バイデン候補の動きにはほとんど触れてこないので、彼のことを何か語ろうにも手持ちの情報も材料も全く不足している。

多くのテレビ局はトランプ大統領が陰性に転じたとの主治医のお墨付きを得て、激戦州のフロリダに赴いて多く支持者の前で行った1時間ほどの演説の最初の部分を流した。その勢い込んだ演説から感じたことは「トランプ大統領はあの集会に集う岩盤の支持者たちを煽り立てるのが狙いではなかった」と言うこと。彼は「最早何の心配もない。誰とでもキスできる状態」と回復振りを強調していた。

私はトランプ氏の演説には何時も内容がなく、煽り立てて「MAGA」(=Make America Great Again)を唱え、具体的な政策を説いて聞かせることなどないのが特徴だと思っている。要するに、このような手法で岩盤の支持者たちを惹き付けておくのが狙いだと言うこと。既に指摘したことで、彼はアメリカの支配階層やアッパーミドル等の知識階級の支持などを得ることは眼中にはないのだ。それは、彼等がアメリカ全体のごく少数派だからだ。

トランプ大統領は安倍晋三前首相と非常に親しい間柄であったのは誰しもが知ること。その親密さは他の如何なる先進国の指導者たちも為し得なかったことで、安倍氏がトランプ大統領を外交面で大いに助けていた。だが、トランプ大統領はその安倍氏の好意というか友情に十分に報いていたかと言えば、疑問は残る気がする。

それは、トランプ大統領は勘違いか歴史の勉強不足で日本国からの年間数百万台の車の輸出を減らし、より多くの工場をアメリカに建設しろと要求するし、我が国の責任で増えた訳ではない貿易黒字を削減せよと言うし、駐留軍の経費を現状よりも倍額にせよなど言うだけで済まずに、安保条約の片務性を修正せよ等々のことを求めてきている。

私はこれまでの経過を見る時に、アメリカの民主党政権は極めて我が国に対して冷たかったと認識している。一例を挙げれば、クリントン政権は不勉強にして我が国の製紙産業界に「パルプやチップ等の原料を主に輸入するのではなく、世界最高の品質を誇るアメリカ産の印刷用紙等の輸入を拡大せよ」と迫った。しかも、そうしなければ「スーパー301条の適用も辞さない」とまで脅かしてきた。実情を全き知らない要求で不発に終わった。

それだけではなく、1990年代後半から後には「ジャパンパッシング」だの「ジャパンナッシング」等々が示すようにアメリカ政府は我が国に足して冷たい仕打ちが多かったのだ。

私の関心事はと言えば、菅首相はトランプ大統領が再選されるか、バイデン氏が当選した場合に、如何にして新大統領との信頼関係を速やかに構築されるかにある。更に言えば、菅首相がトランプ大統領都の安倍前首相乃至はそれ以上の親密にして相互に信頼し合う関係を素早く構築されるかが重要だと思っている。

何故、そのような心配をするのかと言えば、私の得意とする「閃き」では、未だにトランプ大統領が再選されると出ているからだ。勿論、これには何らの合理的な根拠はない。飽くまでもカンなのだから。



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