新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2月24日 その2 新型コロナウイルス制圧対策に思う

2021-02-24 09:12:08 | コラム
東京都では緊急事態宣言発出の効果が挙がったのか:

下げ止まりの傾向が見えると専門家も小池都知事も言われるが、一頃の1,000人を突破していた状態から見れば、宣言発出の効果は十分にあったと思うのは誤認識だろうか。何度でも同じ事を言うが、小池都知事は未だに「ご協力を」と曰うのは私は見当違いだと思う。「あんな口先ばかりで何ら実行(実効?)が伴わない知事に協力などするか」というのが偽らざる本心だが、小池さんが言うべき事は「都民の皆様はご自身の為にこそ外出を控え、自宅でお過ごし下さい。それが自らを感染から防ぐ事になるのです」であって、知ったかぶりで「ステイホーム」と言うべきではないのだ。

ところで、都内の人出の実態だが、テレビのニュースで見ている限りでは、所謂盛り場では緊急事態宣言発出の前と殆ど変わっていないと思わせられるほどの賑わいである。当方のような超後期高齢者は感染が恐ろしくて何処にも出掛けていない。恐らく2021年での最長不倒距離は、新大久保駅前からバスで10分、家から徒歩でも30分の新宿区戸山町の国立国際医療研究センター病院だろう。後は脚力維持が目的の歩行訓練で、我が家の周辺の安全な通りを30分ほど回ってくるだけだ。大久保通りを歩けば、相変わらず大勢の異邦人たちが我が物顔で歩き回っていて恐ろしい。

それでも、昨日などは都内の新規感染者は272人にまで減少した。本気で冗談を言えば「あれほど多数の者どもが出歩いていても、感染者が減っていくのはおかしい。まさか何処かの大国のように数字を改竄しているのではあるまいな」などと考えてしまう。冗談は別にして、仮にあの無神経の者どもが平気で出歩いていても宣言発出の効果が出ているのであれば、外飲食業者に午後8時までの時間短縮営業を要請した効果が出ていたという事になるのではないのか。本当に効果を発揮していたのならば、休業補償等は無駄ではなかった事になるのではないか。

先日、TBSの「報道1930」に出ておられた前アメリカ駐在大使・杉山晋輔氏は「ニューヨークやワシントンDCのような外出禁止の状態と比較すれば、東京都内の盛り場の人の群は信じられない」と言っておられた。多少はアメリカという国を知る私には、我が国との感染者の数の相違の理由はある程度の想像は出来るが、何故あれほど違うのかは見当が付かない。単にマスク着用を厭わないと民族性であるとか、手洗いと消毒を小まめに実行するとか、群れない等々という以外に、何かがあるのではないのかとは思うが。

私は躊躇う事なくワクチンの順番が回ってきたら接種を受けに行こうと思っている。だが、EUのごり押し(なのだろうか?)と厚生労働省(なのか?)の輸入交渉の不手際なのかは不明だが、この儘に事が運べば、高齢者にまで回るワクチンが輸入され、新宿区にまで配分されるのは5月にはなるだろうと、悲観的に考えておく事にしている。何分にも、国際的なワクチン獲得競争は激化する一方のようだから。



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