様々なことが起きるものだ:
*岸田文雄総理;
非常に慎重なお方のようだし、総理にご就任の後も手堅い姿勢を貫いておられると思って見てきた。だが、あの総裁選出馬を決められたときには、現職の権力者二階幹事長をその任から外すような声明を敢然として出すような周囲を驚かすような事をもされたのだった。ではあっても、北京五輪の外交的ボイコットについては未だに確たる態度を見せておられない。
聞く耳を持っていると言われても、矢張り慎重に事を運ぶ姿勢は変わっていないのかと思っていた。ところが、昨日には懸案となっていた「アベノマスク」を廃棄するとの決定を発表されたのだった。私は「人をその一面からだけで判断していれば、時には過ちとなる」のかと反省させられていた。しかし、政治に詳しいジャーナリストの方々の解説を聞いていると、「岸田総理は徐々にでも、菅前首相とは異なって安倍路線の継承内閣である以上、そこから外れた策を講じていくのだ」とあった。だが、思い切ったことをなさるものだと感じ入っている。
*オミクロン株:
テレビを点ければ、殆どの局が暇さえあればオミクロン株感染の急拡大とその危険性を「怖いのだぞ、急激に感染者が増えるのだぞ」と親切丁寧に伝えてくれている。「その種の番組に登場される専門の大学教授の先生方は何時大学で講義をされるとか、専門の研究をされるのだろうか」と皮肉っていた週刊誌もあった。そう言えば、一頃は「コロナの女王」とか言われていた岡田晴恵教授のお姿を見かけなくなったのは、大学が休みではないからかとも思った。
私はある週刊誌が締め括っていた「これまで通りに万全の警戒態勢と安全策をとっていれば良いのではないのか」としていたのが結論だと思っている。オミクロンという称号は貰ったが、新型コロナウイルスであるのだから、対策を変えようがないのではないのか。ワクチンに効力があるとされている以上、3回目の接種を何故8ヶ月後とする線から変えていない内閣の姿勢は、一寸どうなのかなと思ってしまう。新宿区は我々高齢者には接種は来年2月と通告したが、私には丁度8ヶ月後になるので、少しだが不安が残る。
神田沙也加さんの急死:
昨日から各テレビ局で神田正輝と松田聖子元夫妻であり両親が悲壮な記者会見をされた場面を流していた。当方は親の一人として彼らの心情に思いを致すときに「どれほどのことか」と同情を禁じ得なかったし、危うく落涙にまで至りそうだった。芸人の動静には日頃から関心がないのだが、今回だけは別次元のような感があるのだ。去る8月に57歳になる長男が心筋梗塞と医師に電話で告げられて急遽新橋の慈恵医大に向かったときのことを思い出していた。神田沙也加さんのご冥福を祈りたい。
今回不思議に感じたことがあった。それは「彼女がホテルの部屋かどのような状況で下方に落下したのか」との点だ。私は1972年の転職以来恐らく何百回にも及んだろう国の内外でホテルに泊まっていた。だが、如何なるホテルでも部屋の窓が自由に外に出られるように開閉できる構造にはなっていなかったと思う。して見れば、神田さんは何処から墜落されたのかなどと思ってしまうのだ。尤も、在職中は部屋の中から外の景色を眺めていられるような悠長な暇などなかったので、窓をいじった記憶などなかったが。
もう一つ「何で」と思うことがある。それは、各テレビ局がこの関連の放送をすると、その終わりのところで必ず「心の悩みを抱えている方は、下記の番号に電話ご相談を」という映像が出てくること。当初は神田さんが自死だったと報じられたが、以後一切この点に触れた報道はない。そして、何の目的か不明に思える電話相談の案内が何故出てくるのだろうか。
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