1010 Radio

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南オセチアの独立を保障するロシア

2009-07-26 | ラジオ
7月13日に行われたメドヴェージェフ大統領の、南オセチアの首都
ツヒンヴァリ訪問は、それを滞在的に明らかに示すものとなった。
ロシア政府は南オセチアが2008年8月に、グルジアの軍事侵攻を
受けた後、この共和国の独立を認めている。
グルジアの侵攻はロシアの介入が行われて、ようやく流血の事態
の進行を食い止め、何世紀にも渡ってこの地域に住んできたオセ
チア人の迫害と殺戮にピリオドが打たれた。

南オセチアとアブハジアは1990年代から事実上、グルジアから独
立した状態にあった。
ソ連崩壊後2つの共和国の市民は、手に武器を取り自分達の自由
と独立の権利を守り抜いたのだ。
現在のカフカス地方の現状はグルジア政権や、それを支持する西
側諸国がどんなにそれを欲しても、見直しを迫られるものではない。
これに付いてメドヴェージェフ大統領は、一切の疑問の余地ないと
して次のように語っている。
「1年前、新しい国が誕生したとき、その領域に最初に行ったのがロ
シア人だ。
グルジアによる侮辱的な介入が行われた結果、この新しい国が誕
生した。
こうした事態が起きた責任の全てはグルジアの現体制にある。
しかしながらそれと関わりあうのは、私達ロシアの責任ではない。
グルジア市民がいつの日か立ち上がり、サーカシビリ体制と流血に
加担した人間たちを裁くことになるだろう。
ロシアの課題は誕生したばかりの若い国が、自力で立ち上がること
の出来る様、カフカスの困難な条件のなかで不況を乗り越えていけ
るよう、これを助けることになる」
メドヴェージェフ大統領は、この様に語っている。

こうした支援は様々な方向性で行われている。
先ず第一に安全保障分野がそうで、南オセチアにはロシア軍が駐留
している。
ロシア軍は国境侵犯が行われぬように見張り、国民の安全を保障し
グルジアからの如何なる脅威に対しても、それを解決する力を備えて
いる。
ロシア軍総司令部参謀次長は駐留の意味を明確に説明している。
「ロシアは軍事攻撃によって破壊された、南オセチアの都市の復興支
援も行っている。
インフラや電気・ガスなどのエネルギー供給は、殆ど一から作り直す作
業が進んでいる。
特にガスはロシア領内から、パイプラインを敷設する工事がなされてい
る。
また大きな人道支援が行われており、将来的には経済プロジェクトが実
行される。ロシアの天然資源省は南オセチアと共に、地下資源の探査を
行う提案を政府に行う構えだ。
ロシアからの支援は南オセチアの平和的発展に貢献することになる」

7月14日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル