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サウジアラビア核保有に踏み切る可能性を王子が示唆

2012-01-02 | ラジオ
サウジアラビアも核保有国になる可能性がある。こうした声明を今週、サウジアラビアの諜報部のトップを務めた経験のあるファイサル王子が表した。
サウジアラビアの王家が核兵器保有に付いて意図を、ほのめかしたのはこれが初めてのことではない。
ファイサル王子はサウジアラビアが、抑止力としての核保有に踏み切る背景には二つの要因が影響していると語る。一つがイスラエルが核保有を行っているという疑惑であり、もう一つはイランが核開発に成功するのではないかという危惧だ。

アブドゥーラー王の甥にあたるトゥルキ教授は、今日、サウジアラビアの外交政策を牛耳る存在だ。
トゥルキ教授は対イラン政策では常に強硬姿勢を貫いてきたが、それでいながら核保有競争に加わるという、直接的な声明を表すことは、これまではなかった。

社会政治調査研究所のエヴセーエフ所長は、抑止力としての核保有をほのめかす今回の声明に付いて、この地域に連鎖反応を呼び起こしかねないとして、次のように語っている。
「サウジアラビアには自前のインフラはない。このため巨額の金融資源を抱えているこの国は、核爆弾を製造できる国を探すだろう。
そうした候補の一つとしてエジプトがある。エジプトはそのためのインフラを有している。サウジアラビアの決定を虎視眈々と見守っているのは隣国トルコだ。もしサウジアラビアが核保有に踏み切ったら、トルコも同じ道を歩みだすだろう」
所長は、このように発言している。

トゥルキ教授は親米派だといわれている。このことから一連の専門家らは、王子が核をちらつかせる外交手段を取ったことは、アメリカと申し合わせの上だと推測している。
サウジアラビアが核保有国と成り得る脅威は、アメリカがロシア、中国と行っている話し合いのなかでの一つの論拠となりりる(なんだ「なりりる」って???)。ロシアと中国は対イラン制裁を支持していない。しかしながらエヴセーエフ所長はこうした予測があっても、アメリカが望むような結果を出す可能性は恐らくないとして、さらに次のように語っている。
「アメリカはロシアと中国に圧力を講じるため様々な可能性を使っている。制裁を強めないのであれば、イスラエルがイランの核施設を空爆するだろうとも言われている。
これは事実上威嚇であって、アメリカとしてはより重みのある論拠を探す必要に迫られている訳だ」
所長は、このように発言している。

中東に新たな核保有国が誕生し兼ねないということで、核不拡散条約が無効となる恐れがある。これによってイランが条約調印を破棄する事態になりかねない。そうなれば核保有国の数も多くなるだろう。こうしたドミノ効果は万人にとって非常に危険性の高いことだ。

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