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宇宙菜園のための太陽は発光ダイオード

2012-01-28 | ラジオ
ISS・国際宇宙ステーションのロシアの宇宙温室ラーダは、新たな生活環境を獲得する。専門家たちは危険な水銀が入った古い蛍光灯を、現代の省エネ型の発光ダイオード照明と交換する予定だ。

ロシア科学アカデミー医学生物学問題研究所のスィチェフ主任研究員は、宇宙温室を作る際の、最も深刻な問題は電力不足であると述べ、次のように語っている。
「ISSの建設に参加したロシアのロケット宇宙開発企業エネルギヤの専門家たちは、私たちに合わせて60ワットの電力を割り当てた。
そのため私たちは温室の規模を著しく縮小しなければならなかった。植物の植え付けが行われている面積は0.02平方メートルだ。そこには6本のエンドウ豆、6本から8本の小麦、6個から8個の葉菜類を植えることが可能だ」
主任研究員は、このように話している。

スィチェフ主任研究員によると、宇宙温室ラーダは、地球の温室と原則的に異なっている。ラーダには照明や散水、植物の世話を制御するオートメーションシステムがあり、植物の成長などを監視する機器が装備されている。
ラーダは宇宙での生活に欠かせない存在だ。別の惑星への長距離飛行では特に必要となるだろう。
スィチェフ主任研究員は宇宙飛行士たちは飛行の際に野菜を栽培し、それを常食とすることを学ばなければならないと考えている。

現在のところ実験は順調に行われている。植物の遺伝的な変化は観られていない。すでに無重力環境の中で、幾つかの種類のエンドウ豆や葉菜類が栽培され、最近はスペルカルリクという品種の小麦が収穫された。現在はトマトを含めた、別の作物の栽培が課題となっている。
スィチェフ主任研究員は、学者たちは植物が人工照明の下で太陽の光りを浴びた場合と同じように、健康で強く育つように知恵をしぼらなければならないと述べ、次のように語っている。
「密閉された閉鎖空間では、白い色の発光ダイオードを使用する必要がある。私たちは、あらゆるタイプの植物に適した、白い色の発光ダイオードを見つけようと試みている」
主任研究員は、このように話している。

最適な発光ダイオード照明を見つけるまで、それほど多くの時間は残されていない。改良されたミニ菜園の誕生は、2013年に予定されている。

青色発光ダイオード―日亜化学と若い技術者たちが創った
クリエーター情報なし
テーミス

1月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル