世界の自動車メーカーのロシア市場争い(2)

なお計画によると日産がロシアで販売している自動車の最大80%が2016年までに現地生産される。
そのほか日産は、2016年までに新たに10車種をロシア市場に送り出す意向だ。ロシアのドライバーにとって特に嬉しい贈り物となるのは、日産自動車を代表するブランドの一つダットサンの発売だ。
ロシアのドラーバーたちの間では、ダットサンは価格がそれほど高くはないものの高い質を持っていると考えられている。

なおダットサンは主に、トリヤッチのアフトワズ社の工場で生産(???)予定だ。ダットサンは中間層のなかで人気ある車種となり、ロシア市場で販売される日産自動車の3分の1を占めると考えられ(???)。
なお電気自動車に関しては、現在のところ価格がかなり高価なほか、充電スタンド網も不足していることから、ロシアのドラーバーたちの間で現実的な選択肢となることはあまりない。
ロシアのドライバーたちは電気自動車に関心を持ってはいるものの、購入を急いではいない。
日産には世界で最も売れている電気自動車リーフがある。日産は、独自の充電スタンドの開発だけでなく、電気自動車用の電池を住宅用の蓄電池として再利用する事業も開始した。
マカロワ部長は、これは別世界への扉だと述べ、次のように語っている。
「日本で起こった震災により、日産では電気自動車の電池を太陽電池のような蓄電池として利用できないかという考えが生まれた。昼間は太陽エネルギーを蓄積し、夜は住宅用の電力として提供する。
日産は電気自動車が住宅の電力として一日、あるいは二日間電力を供給できる技術を開発した。これは複数階の建物ではなく、あまり大きくない一軒家が対象となる。自然災害などによって電力の供給がストップした場合には、電気自動車がその不足を補うことが可能だ。そのほか電力に問題がある地域では、電力源の予備として使用することも可能だ」
部長は、このように話している。

電気のトラブルが起こる田舎や郊外などでは、そのような利用法が役に立つことだろう。ですが電気自動車の価格は高価なため、田舎や郊外に住む人全てが電気自動車購入できるわけではない。
一方で私たちにとって一般的なエンジン自動車は、より経済的かつ環境にやさしい電気自動車に、次第に立場を譲る傾向にある。

※(???)は女性アナウンサーの声が出ていないため聴こえない

5月25日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル