ロシアのプーチン大統領は新法・集会法に署名した。これにより集会活動などの際、秩序を乱す者に対しては組織者と同じく、多額の罰金が課せられることとなる。野党勢力は予想されていた通り新法に不満を示している。
一方で多くの専門家や政治家らは、単にヨーロッパ基準にまで刑罰が引き上げられただけだと考えている。
集会で申請したルートから外れたり、警官に対して石や瓶を投げることは高くつく贅沢となる。参加者には1万ルーブルから30万ルーブルの罰金が課せられるほか、組織者に対しては60万ルーブルまでの罰金となる。そのほか社会的な労働が導入される。覆面で集会に来ることは禁止される。
最近、ロシアの反対派勢力が用いている散歩を装った非合法集会について、社会秩序を乱した場合には罰則が規定されている。
集会法の改正は4月から5月に続いた、大規模な抗議集会を背景に行われた。例えば5月6日、モスクワでは数百万人の行進、と名付けられたデモが行われ、特に左翼戦線のセルゲイ・ウダリツォフおよびブロガーのアレクセイ・ナヴァリニイが、参加者らを扇動し、申請されたルートではなくクレムリンに向かわせようとした。警察がそれを阻んだ際、石や火炎瓶が投げつけられた。
それらの事件の後、専門家らは現行法の欠陥について考慮し、ロシアの法体制が欧米諸国に比べてかなりリベラルであることが発覚したのだ。
もちろん今回の新法は反対派を、※よーろこばせたわけではない。議会での反対派は、議会下院での法の承認を阻もうとしたが、結局改正法は採択された。
議席を持たない左翼戦線、ヤブロコ、パルナスなどは、さらに数百万人の行進と名付けたデモ行進を計画しており、12日に予定されている。
実際のところ、何か挑発的な行動をとろうとは考えていないデモ参加者にとっては何の問題もない、と応用政治学研究所のクリシタノフスカヤ所長は指摘している。
「この法案の目的は明確だ。状況の不安定化を回避し、挑発扇動者らが不法な行為をしないようにするということ。これがうまく機能するかどうかは、12日に予定されている百万人の行進が示すことになるでしょう」
所長は、このようにコメントしている。
プーチン大統領が今回の法改正を、どのように考えているのかということについて、報道官は様々な専門家の意見に耳を傾けたと強調している。
報道官はまた、ロシアは欧米並みの政治集会規制体制を整えようとしており、ヨーロッパの経験に勇気づけられていると語っている。
※よーろこばせたとは、たぶん「喜ばせた」なんだろうな
6月9日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
一方で多くの専門家や政治家らは、単にヨーロッパ基準にまで刑罰が引き上げられただけだと考えている。
集会で申請したルートから外れたり、警官に対して石や瓶を投げることは高くつく贅沢となる。参加者には1万ルーブルから30万ルーブルの罰金が課せられるほか、組織者に対しては60万ルーブルまでの罰金となる。そのほか社会的な労働が導入される。覆面で集会に来ることは禁止される。
最近、ロシアの反対派勢力が用いている散歩を装った非合法集会について、社会秩序を乱した場合には罰則が規定されている。
集会法の改正は4月から5月に続いた、大規模な抗議集会を背景に行われた。例えば5月6日、モスクワでは数百万人の行進、と名付けられたデモが行われ、特に左翼戦線のセルゲイ・ウダリツォフおよびブロガーのアレクセイ・ナヴァリニイが、参加者らを扇動し、申請されたルートではなくクレムリンに向かわせようとした。警察がそれを阻んだ際、石や火炎瓶が投げつけられた。
それらの事件の後、専門家らは現行法の欠陥について考慮し、ロシアの法体制が欧米諸国に比べてかなりリベラルであることが発覚したのだ。
もちろん今回の新法は反対派を、※よーろこばせたわけではない。議会での反対派は、議会下院での法の承認を阻もうとしたが、結局改正法は採択された。
議席を持たない左翼戦線、ヤブロコ、パルナスなどは、さらに数百万人の行進と名付けたデモ行進を計画しており、12日に予定されている。
実際のところ、何か挑発的な行動をとろうとは考えていないデモ参加者にとっては何の問題もない、と応用政治学研究所のクリシタノフスカヤ所長は指摘している。
「この法案の目的は明確だ。状況の不安定化を回避し、挑発扇動者らが不法な行為をしないようにするということ。これがうまく機能するかどうかは、12日に予定されている百万人の行進が示すことになるでしょう」
所長は、このようにコメントしている。
プーチン大統領が今回の法改正を、どのように考えているのかということについて、報道官は様々な専門家の意見に耳を傾けたと強調している。
報道官はまた、ロシアは欧米並みの政治集会規制体制を整えようとしており、ヨーロッパの経験に勇気づけられていると語っている。
※よーろこばせたとは、たぶん「喜ばせた」なんだろうな
![]() | 「デモ」とは何か―変貌する直接民主主義 (NHKブックス No.1190) |
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6月9日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル