2010年10月に第1回目が開催された「ドイツパンクラブ」の第2回目のイベントが1月にあり、待ってました!とばかりに出かけてきました。
「ドイツパンクラブ」は、ドイツパンのおいしさや食べ方を発見しよう!という目的で、一回ごとにテーマを絞って開催されるイベントで、ドイツ食品普及協会が主催しています(協賛:ドイツパン研究会)
第2回 ドイツパンクラブ
テーマ:ドイツパンで栄養たっぷり、手軽な夕食を
パン提供店:「Wald」 ヴァルト (山梨県甲府市)
今回のパンは、第1回目に店の方がいらしていて知り合いになった「ヴァルト」自慢のライ麦パン。
ドイツで修行した渡辺代表に、ドイツの夕食時に並ぶ色々なパンを紹介していただきました。
ヨーロッパの主食といえば「パン」が真っ先に思い浮かびます。
ドイツでも、もちろん「パン」は大事な主食のひとつですが、ドイツを旅してレストランに入って料理を頼んだ際に、パンが出てこないので、あれ?と思ったことがありました。
料理の付け合せに「ジャガイモ」がたっぷり添えられていたためでした。
ドイツでは、パンは食事の際に必ず出てくるものではないんですね。
とはいえ、朝食時によく食べられる「ゼンメル」(第1回で紹介)などの小型パンをはじめ、見るからにずっしりとしたライ麦パンなど、多彩なパンがスーパーやデパートのパン売り場、ベーカリーで並んでいますから、やはりパンはドイツ人にとって欠かせない食べ物といえます。
実に合理的!と思ったのが、パンとハムやソーセージなどで簡単に夕食を済ませ、食事の準備や後片付けにかかる時間を節約し、浮いた時間を趣味や文化活動などに有効活用していること。
薄くスライスしたドイツパンの上にサーモンと生ハムを載せています
上のお皿のように、火を使って調理しない食事のことを“カルトエッセン”(冷たい食事)というそうですが、働く女性にとっては随分と助かりますよね。
サーモンのパンは、「Wald」のロゲンシュロートブロート(Roggenschrotbrot)
生ハムのパンは、同店のラントブロート(Landbrot)
左)ロゲンシュロートブロート 右)ラントブロート
ロゲン(Roggen)は“ライ麦”、シュロート(schrot)は“粗挽き”、ブロート(brot)は“パン”の意味なので、「ロゲンシュロートブロート」は、「粗挽きライ麦パン」です。
粗挽きなので胚芽やふすまが入る全粒粉となり、膨らみが少ないズッシリとした焼き上がりになります。
ドイツパンはライ麦の比率の高い順に呼び名が変わります
ロゲンブロート (ライ麦100%)
↓
ロゲンミッシュブロート *ミッシュは“ミックス(混合)”
↓
ミッシュブロート (ライ麦50%) *ラントブロートの一般総称
↓
ヴァイツェンミッシュブロート *ヴァイツェンは“小麦”
↓
ヴァイツェンブロート (ライ麦は10%前後)
Waldの「ロゲンシュロートブロート」はライ麦100%のロゲンブロートで、
「ラントブロート」はライ麦と小麦が50%ずつのミッシュブロートです。
私はライ麦の入ったパンが大好きで、購入する時は、できるだけライ麦比率の高いものを選ぶのですが、酸味が強いので、苦手な人もいるかもしれません。
ライ麦が苦手な人は、ライ麦比率の低いヴァイツェンブロートからスタートし、徐々に比率の高いものに進んでいくと、ライ麦パンの美味しさがわかってくるのではないでしょうか?
なんたって、ライ麦の全粒粉はビタミンや食物繊維、ミネラルなどを多く含むことから、健康志向の人に非常に好まれてきています。
ライ麦100%の場合は小麦粉を含まないので、小麦アレルギーの人などにもオススメです。
おいしく食べて健康にもいい!というのは嬉しいですよね
ロゲンシュロートブロートを食べてみると、さすがに酸味が強いと感じますが、上にクリームチーズを塗りサーモンを載せているため、酸味が包み込まれてまろやかになっています。
好きな人は薄くスライスしてそのまま食べてもOKですが、好みの食材を載せると食べやすくなります。
載せるものは味が濃厚なものがお勧めで、とろとろのウオッシュチーズ、塩気のあるブルーチーズ&ジャムやハチミツ、パテなんかもいいですね!
ライ麦と小麦粉が半々のラントブロートは、渡辺さんが修行したドイツの店のマイスターがぜひ日本に紹介してほしいと言ったライ麦パンで、ライ麦粉、小麦粉、塩、水、サワー種だけで作られています。
酸味は感じますが、小麦の甘味もあり、シンプルで食べやすいライ麦パンでした。このパンならどんな食材とも相性がいいと思いますし、サンドイッチ用にもオススメ。
ライ麦比率の高いものはど薄くスライスすると美味しくいただける とのことです。
ライ麦の比率だけでなく、混ぜ込むものによってバラエティ豊かになるのも魅力
(左上から時計回りに)
小麦粉100%の全粒粉パン、レーズンとクルミの入ったライ麦100%パン、
粟、ヒエ、ひまわり、カボチャ、ゴマの五穀入りライ麦100%パン、
アニス、コリアンダー、フェンネル、キャラウェイシードの入ったライ麦50%パン、
レーズン、クルミ、オレンジピールの入ったライ麦50%パン、
ラントブロートの生地を型に入れて焼いたライ麦50%パン
小麦粉だけのパンは中はやわらかく、外の皮がむっちりで噛み応えがあり、これもおいしい。
レーズンが入ると甘いパンになるので、食事用というよりは、塩気のあるチーズをの載せてワインのお供にしたいですね。
雑穀類やクルミが混ざると食感がプチプチとして香ばしくなるし、スパイス入りのパンはクリームチーズやウオッシュチーズを載せたくなりました。
ちょっと変化を付けただけで、これだけ味わいにバリエーションが出ます。
ついつい食べすぎてしまいますね(笑)
【後編】に続きます
「第1回ドイツパンクラブ」は → コチラ
「ドイツパンクラブ」は、ドイツパンのおいしさや食べ方を発見しよう!という目的で、一回ごとにテーマを絞って開催されるイベントで、ドイツ食品普及協会が主催しています(協賛:ドイツパン研究会)
第2回 ドイツパンクラブ
テーマ:ドイツパンで栄養たっぷり、手軽な夕食を
パン提供店:「Wald」 ヴァルト (山梨県甲府市)
今回のパンは、第1回目に店の方がいらしていて知り合いになった「ヴァルト」自慢のライ麦パン。
ドイツで修行した渡辺代表に、ドイツの夕食時に並ぶ色々なパンを紹介していただきました。
ヨーロッパの主食といえば「パン」が真っ先に思い浮かびます。
ドイツでも、もちろん「パン」は大事な主食のひとつですが、ドイツを旅してレストランに入って料理を頼んだ際に、パンが出てこないので、あれ?と思ったことがありました。
料理の付け合せに「ジャガイモ」がたっぷり添えられていたためでした。
ドイツでは、パンは食事の際に必ず出てくるものではないんですね。
とはいえ、朝食時によく食べられる「ゼンメル」(第1回で紹介)などの小型パンをはじめ、見るからにずっしりとしたライ麦パンなど、多彩なパンがスーパーやデパートのパン売り場、ベーカリーで並んでいますから、やはりパンはドイツ人にとって欠かせない食べ物といえます。
実に合理的!と思ったのが、パンとハムやソーセージなどで簡単に夕食を済ませ、食事の準備や後片付けにかかる時間を節約し、浮いた時間を趣味や文化活動などに有効活用していること。
薄くスライスしたドイツパンの上にサーモンと生ハムを載せています
上のお皿のように、火を使って調理しない食事のことを“カルトエッセン”(冷たい食事)というそうですが、働く女性にとっては随分と助かりますよね。
サーモンのパンは、「Wald」のロゲンシュロートブロート(Roggenschrotbrot)
生ハムのパンは、同店のラントブロート(Landbrot)
左)ロゲンシュロートブロート 右)ラントブロート
ロゲン(Roggen)は“ライ麦”、シュロート(schrot)は“粗挽き”、ブロート(brot)は“パン”の意味なので、「ロゲンシュロートブロート」は、「粗挽きライ麦パン」です。
粗挽きなので胚芽やふすまが入る全粒粉となり、膨らみが少ないズッシリとした焼き上がりになります。
ドイツパンはライ麦の比率の高い順に呼び名が変わります
ロゲンブロート (ライ麦100%)
↓
ロゲンミッシュブロート *ミッシュは“ミックス(混合)”
↓
ミッシュブロート (ライ麦50%) *ラントブロートの一般総称
↓
ヴァイツェンミッシュブロート *ヴァイツェンは“小麦”
↓
ヴァイツェンブロート (ライ麦は10%前後)
Waldの「ロゲンシュロートブロート」はライ麦100%のロゲンブロートで、
「ラントブロート」はライ麦と小麦が50%ずつのミッシュブロートです。
私はライ麦の入ったパンが大好きで、購入する時は、できるだけライ麦比率の高いものを選ぶのですが、酸味が強いので、苦手な人もいるかもしれません。
ライ麦が苦手な人は、ライ麦比率の低いヴァイツェンブロートからスタートし、徐々に比率の高いものに進んでいくと、ライ麦パンの美味しさがわかってくるのではないでしょうか?
なんたって、ライ麦の全粒粉はビタミンや食物繊維、ミネラルなどを多く含むことから、健康志向の人に非常に好まれてきています。
ライ麦100%の場合は小麦粉を含まないので、小麦アレルギーの人などにもオススメです。
おいしく食べて健康にもいい!というのは嬉しいですよね
ロゲンシュロートブロートを食べてみると、さすがに酸味が強いと感じますが、上にクリームチーズを塗りサーモンを載せているため、酸味が包み込まれてまろやかになっています。
好きな人は薄くスライスしてそのまま食べてもOKですが、好みの食材を載せると食べやすくなります。
載せるものは味が濃厚なものがお勧めで、とろとろのウオッシュチーズ、塩気のあるブルーチーズ&ジャムやハチミツ、パテなんかもいいですね!
ライ麦と小麦粉が半々のラントブロートは、渡辺さんが修行したドイツの店のマイスターがぜひ日本に紹介してほしいと言ったライ麦パンで、ライ麦粉、小麦粉、塩、水、サワー種だけで作られています。
酸味は感じますが、小麦の甘味もあり、シンプルで食べやすいライ麦パンでした。このパンならどんな食材とも相性がいいと思いますし、サンドイッチ用にもオススメ。
ライ麦比率の高いものはど薄くスライスすると美味しくいただける とのことです。
ライ麦の比率だけでなく、混ぜ込むものによってバラエティ豊かになるのも魅力
(左上から時計回りに)
小麦粉100%の全粒粉パン、レーズンとクルミの入ったライ麦100%パン、
粟、ヒエ、ひまわり、カボチャ、ゴマの五穀入りライ麦100%パン、
アニス、コリアンダー、フェンネル、キャラウェイシードの入ったライ麦50%パン、
レーズン、クルミ、オレンジピールの入ったライ麦50%パン、
ラントブロートの生地を型に入れて焼いたライ麦50%パン
小麦粉だけのパンは中はやわらかく、外の皮がむっちりで噛み応えがあり、これもおいしい。
レーズンが入ると甘いパンになるので、食事用というよりは、塩気のあるチーズをの載せてワインのお供にしたいですね。
雑穀類やクルミが混ざると食感がプチプチとして香ばしくなるし、スパイス入りのパンはクリームチーズやウオッシュチーズを載せたくなりました。
ちょっと変化を付けただけで、これだけ味わいにバリエーションが出ます。
ついつい食べすぎてしまいますね(笑)
【後編】に続きます
「第1回ドイツパンクラブ」は → コチラ