ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

「ルエダ」はスペインの白ワイン産地です

2014-03-24 15:15:39 | ワイン&酒
3月第1週に開催された、食と飲料の展示会 「FOODEX JAPAN 2014」 のスペインコーナーに、
白ワイン好きの心をくすぐるブースがありました。

それは、スペインの白ワインを代表する産地のひとつ D.O. Rueda (ルエダ)

首都マドリッドの北西に位置し、標高は700~800m
天候に恵まれ、夏は暑く、冬は寒い大陸性気候。

もっとも多く栽培されているブドウ品種は ヴェルデホ-verdejo で、次にヴィウラ、ソーヴィニヨン・ブラン、パロミノ・フィノと続きます。
赤ワインやロゼワインもありますが(テンプラニーリョ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ガルナッチャ)、ルエダで赤とロゼの原産地呼称が認められたのは2008年のこと。

つまり、ルエダは白ワインがメインの産地 なんです。

「DO Rueda Verdejo」を名乗るにはヴェルデホは最低85%以上でなければならず(とはいえ、たいていは100%のものになるようです)、「DO Rueda」ならヴェルデホは最低でも50%以上でなければなりません。

そう、ルエダのワインのキーワードは “ヴェルデホ”



スペインの白ワイン産地では、ほかに北西部のガリシア地方の「リアス・バイシャス」がよく知られています。実は私のお気に入りもリアス・バイシャス。ミネラル感のある酸が好きだから。

※やっぱり好き!リアス・バイシャスのワイン → コチラ



そこで、ブースにいらしたルエダワイン委員会 海外担当 Mario Munoz Blanco氏に、
ルエダとリアス・バイシャスの白ワインの違い を尋ねてみました。

「酸とアロマのキャラクターで味わいが違ってくる」 とマリオさん。

リアス・バイシャス のブドウはアルバリーニョ
 → 酸が強く、アロマが弱めで、味わいに砂の感じがある。

ルエダ のブドウはヴェルデホ
 → 酸が穏やかで、アロマに富み、味わいに草の感じがあって、苦みが残る。

酸が苦手な人、華やかなアロマを求める人は、ルエダをチョイス するのがいいですね。
また、多くの人が参加するパーティーなどでも、ルエダの方が広く受け入れられるでしょうか。
リアス・バイシャスは、寿司、魚介料理などにオススメ。




裏ラベルの黄色いシール RuedA が ルエダワインの証

マリオさんの話では、ルエダから年間30万本のワインを日本に輸出しているそうですよ。



フレッシュなタイプから樽で熟成させたタイプまで多彩

個人的には、樽を使わないタイプの方がやさしい味わいで好みですが、ブレンドものもありますし、バラエティ豊かなので、自分好みのルエダワインを探してみるといいでしょう。

すっかり春らしくなってきたこの陽気も、ルエダの白ワインに似合いますね




コメント
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