南アフリカ共和国のワインの話題をもうひとつ。
このところ南アワインの話題が多いのは、ここ2、3カ月のうちで南アワインの大きな試飲会やセミナーがあったからですが、ラグビーW杯で南アが勝ち残っていることもあります。
今週末は、南アフリカとイングランドによる決勝戦です。
イングランドは、世界ランク1位のニュージーランドを準決勝で下しましたが、試合前のNZのデモンストレーション「ハカ」に対して取った陣形の是非が問題になっています。
過去の大会で、似た行為をした国が罰金のペナルティを課せられたことがあるようですから、今回のイングランドにも同様の措置が取られる可能性が高そうですよね。
スポーツはとりわけフェアなマインドが求められますが、「フェア」は世界すべての共通マインドでもあります。
とはいえ、開発途上国の低賃金労働者によって生産された製品を、金持ちや経済大国が安く買い叩く悪例は昔からあります。
よく知られているのは、カカオ農園やコーヒー農園などだと思いますが、現在は、途上国の原料や製品を適正価格で継続的に購入することで途上国の労働者や生産者の生活改善や向上を支援する「フェアトレード」の認証マークが付いたものがよく見られるようになってきました。
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ワインでは、以前から南アフリカ共和国やアルゼンチンなどからのものでマークを見ましたが、今月開催された南アフリカワインの試飲会に出展していたこちらのワインにも、フェアトレードマークが付いていました。
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FIVE'S RESERVE Chenin Blanc / FIVE'S RESERVE Cabernet Sauvignon
Van Loveren Winery (South Africa, West Cape, Robertson)
※参考小売価格:各1,180円(税別)
※輸入元:ワイン・イン・スタイル株式会社
白はシュナン・ブラン100%、赤はカベルネ・ソーヴィニヨン100%。
どちらも辛口タイプのワインで、気軽に楽しめるスタイルに仕上がっています。
この2つは、フェアトレードだけでなく、さらなるストーリーを持ったワインでした。
「ファイブズ・リザーヴ」の「ファイブ」は、南アフリカ共和国の「ビッグ5」と呼ばれる5つの動物(ヒョウ、水牛、ライオン、サイ、象)を意味しています。
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すなわち、ファイブズ・リザーヴは、南アフリカを象徴するワイン、でしょうか。。
野生動物には適正な環境が必要なように、ブドウ栽培にも適正な生育環境が必要です。
南アでは、ワイン生産のガイドラインにおいても、世界で最も厳しい環境基準IPWが政府によって設けられています。
さまざまな基準をクリアした、持続可能な農業の認証システムの認証を受けたワインに貼られる認証(下の画像では、下段真ん中の長方形のマーク)を、このワインは持っています。
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加えて、ワイン産業に従事する労働者の待遇と労働環境を監督する組織であるワイン産業倫理貿易協会による認定(上の画像では左下の丸型のマーク)も受けています。
さらには、この「ファイブズ・リザーヴ」は、ヴァン・ロヴェレンワイナリーと、ワイナリーにブドウを供給するデ・ゴリー農園で働く従業員の間で作られたエンパワーメントプロジェクト(能力開発プログラム)のひとつとして2003年にスタートしたワインです。
「ファイブズ・リザーヴ」は、デ・ゴリー農園で栽培されたブドウ100%でつくられており、農園の従業員は、農園の権利の52%を所有しています。
たったひとつのワインに、農園の労働者が守られている、というストーリーが詰まっているんですね。
こうしたバックグラウンドを持つワインがあるなんて、なかなか知られていないかもしれませんが、ラグビーW杯での南アフリカ共和国チームの大活躍は、南アワイン産業の背景に注意を払ういい機会になったのではないでしょうか。
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さて、11/2(土)の決勝戦の 南アとイングランド、皆さんが応援したいのはどっち?
このところ南アワインの話題が多いのは、ここ2、3カ月のうちで南アワインの大きな試飲会やセミナーがあったからですが、ラグビーW杯で南アが勝ち残っていることもあります。
今週末は、南アフリカとイングランドによる決勝戦です。
イングランドは、世界ランク1位のニュージーランドを準決勝で下しましたが、試合前のNZのデモンストレーション「ハカ」に対して取った陣形の是非が問題になっています。
過去の大会で、似た行為をした国が罰金のペナルティを課せられたことがあるようですから、今回のイングランドにも同様の措置が取られる可能性が高そうですよね。
スポーツはとりわけフェアなマインドが求められますが、「フェア」は世界すべての共通マインドでもあります。
とはいえ、開発途上国の低賃金労働者によって生産された製品を、金持ちや経済大国が安く買い叩く悪例は昔からあります。
よく知られているのは、カカオ農園やコーヒー農園などだと思いますが、現在は、途上国の原料や製品を適正価格で継続的に購入することで途上国の労働者や生産者の生活改善や向上を支援する「フェアトレード」の認証マークが付いたものがよく見られるようになってきました。
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ワインでは、以前から南アフリカ共和国やアルゼンチンなどからのものでマークを見ましたが、今月開催された南アフリカワインの試飲会に出展していたこちらのワインにも、フェアトレードマークが付いていました。
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FIVE'S RESERVE Chenin Blanc / FIVE'S RESERVE Cabernet Sauvignon
Van Loveren Winery (South Africa, West Cape, Robertson)
※参考小売価格:各1,180円(税別)
※輸入元:ワイン・イン・スタイル株式会社
白はシュナン・ブラン100%、赤はカベルネ・ソーヴィニヨン100%。
どちらも辛口タイプのワインで、気軽に楽しめるスタイルに仕上がっています。
この2つは、フェアトレードだけでなく、さらなるストーリーを持ったワインでした。
「ファイブズ・リザーヴ」の「ファイブ」は、南アフリカ共和国の「ビッグ5」と呼ばれる5つの動物(ヒョウ、水牛、ライオン、サイ、象)を意味しています。
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すなわち、ファイブズ・リザーヴは、南アフリカを象徴するワイン、でしょうか。。
野生動物には適正な環境が必要なように、ブドウ栽培にも適正な生育環境が必要です。
南アでは、ワイン生産のガイドラインにおいても、世界で最も厳しい環境基準IPWが政府によって設けられています。
さまざまな基準をクリアした、持続可能な農業の認証システムの認証を受けたワインに貼られる認証(下の画像では、下段真ん中の長方形のマーク)を、このワインは持っています。
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加えて、ワイン産業に従事する労働者の待遇と労働環境を監督する組織であるワイン産業倫理貿易協会による認定(上の画像では左下の丸型のマーク)も受けています。
さらには、この「ファイブズ・リザーヴ」は、ヴァン・ロヴェレンワイナリーと、ワイナリーにブドウを供給するデ・ゴリー農園で働く従業員の間で作られたエンパワーメントプロジェクト(能力開発プログラム)のひとつとして2003年にスタートしたワインです。
「ファイブズ・リザーヴ」は、デ・ゴリー農園で栽培されたブドウ100%でつくられており、農園の従業員は、農園の権利の52%を所有しています。
たったひとつのワインに、農園の労働者が守られている、というストーリーが詰まっているんですね。
こうしたバックグラウンドを持つワインがあるなんて、なかなか知られていないかもしれませんが、ラグビーW杯での南アフリカ共和国チームの大活躍は、南アワイン産業の背景に注意を払ういい機会になったのではないでしょうか。
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さて、11/2(土)の決勝戦の 南アとイングランド、皆さんが応援したいのはどっち?
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