ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

スイスならではのガメイワインとユニークなロゼワイン

2022-03-30 23:26:28 | ワイン&酒

昨日の試飲会で気に入ったワイン、もう少し紹介します。

 

個人的にとても興味深く思っているワイン産地のひとつが「スイス」です。

ここでも何度も取り上げてきましたが、今回の試飲会でもお気に入りが見つかりました。

 

VESPAE 2019  Jean René Germanier(Swiss, AOC Valais)

 

Vespae-ヴェスパは、スイス屈指の生産者ジャン-ルネ・ジェルマニエガメイ100%でつくる赤ワインです。

先入観なしに飲み、うん、おいしい!

え?これ、ガメイだったのね?

 

ぷるんとした豊かな果実味とキレイな酸がバランスを取り、美しいハーモニーを奏でます。

ガメイというと、フランスのボジョレ地域が有名ですよね。

ボジョレ・ヌーヴォーの最大輸出先である日本では、ガメイというと、ヌーヴォーのあの味を想像しがちですが、スイスのガメイはもっと透明感があり、クールです。

それでいて親しみやすいチャーミングな果実味があります。

 

標高650m、 土壌は花崗岩、 樽は使っていないようです

 

そういえば、1月にジャン-ルネ・ジェルマニエの別のワインを紹介していました。

スイスの固有品種アミーニュの白ワインでした(下に参考URL貼り付けます)

このガメイを飲む時に意識していませんでしたが、どうやら私はこの生産者のワインと相性が良さそうです

 

※税別参考小売価格:3,800円

 

 

もうひとつの出合いはこちらのロゼ

初めて見るかも?

と思ったら、これが日本デビューだそうです。

 

Blanc & Noir 2020 Domaine Henri Cruchon 

(Swiss, AOC La Cote)

 

スイスワイン界のアイコン的存在のアンリ・クルションピノ・ノワール50%とピノ・ブラン50%でつくるロゼ「ブラン・エ・ノワール」

ビオディナミワインです。

プレス機の中でふたつのブドウ品種が混ざり、果汁の段階ですでにブレンドされています。

黒ブドウのピノ・ノワールの果皮の色が出ているので、ロゼにしては色はやや濃いめでしょうか。

 

のんでみると、とてもジューシー!

単に色の付いたロゼワインではなく、みずみずしい果実感にあふれ、フレッシュな酸がイキイキとし、生命力に満ちています。

ボディは伸びやかで、ジューシーな余韻も長く、素晴らしいロゼ

 

これを飲んだ時、私は生ハムが食べたくなりました。

生ハムも色々ありますが、ジューシーでソフトなパルマの生ハムが合いそうかな

 

※税別参考小売価格:3,600円

 

輸入元:やまきゅういちスイスワイン

 

 

[参考]

スイスの希少地場品種「アミーニュ」のワインを和食と

https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/be558a95c403f87f25b42f31bac9b536

 

 


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