ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

リオハで復活した地場品種「マトゥラナ・ブランカ」@スペイン

2022-03-29 22:53:43 | ワイン&酒

本日は都内で大きなワイン試飲会があり、出かけてきました。

出展者数45ということで、すべてを回るのは困難でしたが、試飲した中からいくつかを紹介していこうと思います。

 

スペインのオーガニックワインを専門に扱う輸入元のブースで気になったのが、

リオハの地場品種を使った白ワイン

 

 

左より)

Viña Ijalba Maturana Blanca 2019  

Viña Ijalba Tempranilo Blanca 2019

(Spain, DOCa Rioja)

 

左が、絶滅危機から復活した地場品種「マトゥラナ・ブランカ」100%の白ワインで、

右が、テンプラニーリョの白バージョン「テンプラ・ブランカ」100%の白ワイン

 

 

テンプラニーリョの白も珍しいですが、私の推しは「マトゥラナ・ブランカ」

 

マトゥラナ・ブランカは、リオハで最も古い記録に残る(1622年)ブドウ品種で、早熟で、灰色カビ病にかかりやすい傾向があるようです。

ブドウの特徴としては、pHが低く酸度が高く、酒石酸レベルも高くなります。

リンコ、バナナ柑橘のフルーティーなアロマ、ハーブの香りがあり、味わいは軽やかだけれどバランスが取れたワインになるようです。

 

Viña Ijalba(イハルバ)のマトゥラナ・ブランカは、フレッシュさはあるのに、複雑で奥深いうまみがたっぷり乗り、コク、まろみがあり、飲みごたえがあるボディをもっています。

シュルリーをしていると思われます。

これは好きなタイプ。うまい!

ひとり占めしてじっくり飲むか、ふたりでシェアしてゆったりと飲みたくなります。

税込み価格:4,180円

 

 

 

イハルバはリオハ初のオーガニックワイナリーで、「マトゥラナ・ブランカ」と「テンプラ・ブランカ」は Vegan認証も取得しています。

 

この2つを飲み比べると、「テンプラ・ブランカ」の方が酸のフレッシュ感があり、素直でシンプルな味わいに感じましたが、それだけに、より幅広く食事に合わせられると思いました。

税込み価格:3,850円

 

 

試飲には出ていませんでしたが、マトゥラナの黒ブドウ「マトゥラナ・ティンタ」でつくった赤ワイン(5,720円、税込み)もあるとのこと。

こちらも絶滅から復活した品種。

マトゥラナの赤、飲んでみたかった!

 

 

色々と調べてみると。今回試飲した「マトゥラナ・ブランカ 2019」は、スペインの権威あるワインガイド「ギアペニン」で92点獲得していて、英国の著名ワイン評価誌でも取り上げられていました。

世界のトップに評価されているワインなんですね。

この生産者の他のワインも気になりました。

 

※輸入元:アルコス

(アルコスさんのネット通販ページで購入できます)

 


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