今週はニュージーランドワインを中心に紹介してきました。
ラストの本日は、白ブドウ品種「アルバリーニョ」のNZワインを取り上げたいと思います。
アルバリーニョといえば、スペインのガリシア地方リアス・バイシャスや、
ポルトガルの北西部ヴィーニョ・ヴェルデのモンサン・メルガソのワインを想像する人が多いでしょうか。
今週参加したNZワインのセミナーは「サステーナブル」がテーマで、テーマに沿った3種6アイテムのワインが紹介されました。
ソーヴィニヨン・ブラン、アルバリーニョ、ピノ・ノワールの3種のうち、私が最も気になったのはアルバリーニョ。
NZ全体で栽培面積1%だとかで、非常に少ないですが、注目されている品種のひとつになります。
左)ノイドルフ ロージーズ・ブロック ムーテレ アルバリーニョ 2021(Nelson)
右)アストロラーベ ケケレング・コースト アルバリーニョ 2020(Marlborough)
ノイドルフのアルバリーニョは、スペインのガリシアと気候や風景が似ているネルソンのもので、マロラクティック発酵(MLF)なし。
野生酵母で発酵、熟成はステンレスタンク。
飲んでみると、しっかりした酸の爽やかなキレが心地よく、柑橘のニュアンスがよく表現されている、透明感のある白ワインでした。
余韻にほんのり塩味も感じます。
アルコール度数13.0%
※輸入元:ヴィレッジ・セラーズ 参考上代 2,800円
アストロラーベはマールボロのもので、海からの風の影響受け、生育期が長く、収穫時期も遅くなっています。
MLFしています。熟成は半分をステンレスタンクで、半分をフレンチ古樽バリックで。
口当たりが非常にソフトで、やさしい飲み心地。
桃っぽさ、ヨーグルトを思わせる風味があり、まろやかな印象。
アルコール度数12.5%
※輸入元:アプレヴ・トレーディング 参考上代 2,500円
同じアルバリーニョのワインでも、スタイルが違い、合わせたい料理も違ってきます。
ノイドルフなら、生ガキ、ムール貝のガーリック焼き、白身魚のハーブ焼きなど。
アストロラーベなら、桃のサラダ、山羊チーズとクルミのサラダ、エビなどのレモンバター焼きなど。
提供温度は、ノイドルフならキリリと冷やして。
アストロラーベは冷やしたところからスタートして、少し温度が上がってきたところをゆるりと楽しむのもいいですね。
どちらも夏にオススメですが、季節を問わずに活躍シーンがたくさんありそうな白ワインだと思います。
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