ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

アルバリーニョという選択もあります@NZワイン

2022-07-15 23:54:50 | ワイン&酒

今週はニュージーランドワインを中心に紹介してきました。

ラストの本日は、白ブドウ品種「アルバリーニョ」のNZワインを取り上げたいと思います。

 

アルバリーニョといえば、スペインのガリシア地方リアス・バイシャスや、

ポルトガルの北西部ヴィーニョ・ヴェルデのモンサン・メルガソのワインを想像する人が多いでしょうか。

 

今週参加したNZワインのセミナーは「サステーナブル」がテーマで、テーマに沿った3種6アイテムのワインが紹介されました。

 

 

ソーヴィニヨン・ブラン、アルバリーニョ、ピノ・ノワールの3種のうち、私が最も気になったのはアルバリーニョ

NZ全体で栽培面積1%だとかで、非常に少ないですが、注目されている品種のひとつになります。

 

 

左)ノイドルフ ロージーズ・ブロック ムーテレ アルバリーニョ 2021(Nelson)

右)アストロラーベ ケケレング・コースト アルバリーニョ 2020(Marlborough)

 

ノイドルフのアルバリーニョは、スペインのガリシアと気候や風景が似ているネルソンのもので、マロラクティック発酵(MLF)なし。

野生酵母で発酵、熟成はステンレスタンク。

飲んでみると、しっかりした酸の爽やかなキレが心地よく、柑橘のニュアンスがよく表現されている、透明感のある白ワインでした。

余韻にほんのり塩味も感じます。

アルコール度数13.0%

※輸入元:ヴィレッジ・セラーズ  参考上代 2,800円

 

アストロラーベマールボロのもので、海からの風の影響受け、生育期が長く、収穫時期も遅くなっています。

MLFしています。熟成は半分をステンレスタンクで、半分をフレンチ古樽バリックで。

口当たりが非常にソフトで、やさしい飲み心地。

桃っぽさ、ヨーグルトを思わせる風味があり、まろやかな印象。

アルコール度数12.5%

※輸入元:アプレヴ・トレーディング  参考上代 2,500円

 

 

同じアルバリーニョのワインでも、スタイルが違い、合わせたい料理も違ってきます。

ノイドルフなら、生ガキ、ムール貝のガーリック焼き、白身魚のハーブ焼きなど。

アストロラーベなら、桃のサラダ、山羊チーズとクルミのサラダ、エビなどのレモンバター焼きなど。

 

提供温度は、ノイドルフならキリリと冷やして。

アストロラーベは冷やしたところからスタートして、少し温度が上がってきたところをゆるりと楽しむのもいいですね。

 

どちらも夏にオススメですが、季節を問わずに活躍シーンがたくさんありそうな白ワインだと思います。

 


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