2022年の注目したいワイン産地ーその2 から続きます
ここ2、3年、試飲して、へえ~と思うワインの産地を見ると、ある共通点がありました。
それは、旧ユーゴスラビア、旧チェコスロヴァキア。
若い年代の方だと、それどこ?と思うかもしれませんが、
旧ユーゴスラビアだと、スロヴェニア、クロアチア、
旧チェコスロヴァキアだと、チェコ、スロヴァキア、です。
旧ユーゴスラビアでは、1991年にスロヴェニアとクロアチアが独立を宣言し、以降、分離、解体が進み、2003年にユーゴスラビアの名前が消えました。
スロヴェニア、クロアチアの両国では、以前からワイン生産は行なわれてきたものの、協同組合が多く、体制的に輸出が難しい状況でした。
1991年以降になって小規模な個人生産者が増え、輸出も増えてきましたが、日本ではまだまだ馴染みの薄い生産国でした。
旧チェコスロヴァキアの解体は1993年で、それまでは、ワインの輸出は皆無だったようです。
チェコではオーストリア国境近くのドナウ河の支流沿いで、
スロヴァキアではハンガリー東部のトカイに隣接する地域で、多くのワインを産出してきました。
解体した頃から四半世紀、国としての経済状況が変わり、世代が変わったこともあるからでしょう、これらの国のワインを目にする機会がとても多くなりました。
海外での国際展示会をはじめ、日本国内の大規模試飲会、輸入元単位の試飲会などなどで、あ、これ、いいんじゃない?ーへえ~、この国のワインなんだ、と思うことが本当に多くなりました。
飲みなれている主要ワイン生産国の国際ブドウ品種を使った、よくあるテイストではなく、どこかミステリアスで独特なニュアンスの、何者なんだろう?と思わせるワインばかり。
この4カ国は、国としての名前は知っているけれど、詳しい地理はわからないし、その土地のローカルなブドウ品種名もよくわからない、当然ワインもわからない、という地域だと思いますが、今後ぜひ注目していきたい国々です。
どこから飲んでいいかわからない、何を飲んでいいかわからない、というのが正直なところかもしれませんので、以前に紹介したワインから可能な限りピックアップしますので、興味がありましたらお読みください。
4か国の中で私が唯一足を踏み入れたことがあるのはスロヴァキア
[参考]
「ワイン&グルメ ジャパン 2018」で飲むべきワイン ※チェコ
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/56b0d8223a83f98a107595c382492e0c
7つの別名を持つ各国の「ブラウフレンキッシュ」ワイン飲み比べ@VieVinum
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/77d220f936c2eb6889b4086b0809ee88
国境の街でひと休み@スロバキア ※ワイン以外の話ースロヴァキアの街並み
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/277f43aaab45ecd0fd67d9e3871f5c3b
お代わりしたくなる!スロバキアの土着品種ブレンドの白ワイン
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/99dc02225e83b3bc720f0b089bdf248c
日本ソムリエ協会50周年感謝祭は大賑わいでした ※スロヴァキア/クロアチア
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/1d3189c2ba1561ff7f318421485c2282
スロヴェニアのビオディナミワイナリーのワインから
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/c28cc6a7c19c1e87b70c0ed8b31c347a
クロアチアのおすすめオレンジワイン
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/114b0043520090e3b4866282afe52c24
クロアチアの地場ブドウの個性派白ワイン
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/5b601c1d4d84262ce39863de169b9958
個性派ワインを探している方にオススメのジョージア&クロアチア
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/677f25062aa7711f4a61b9f208f244eb
<注意>
古い記事で紹介しているワインの中には現在は取扱いのないものがあるかもしれません
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます