2022年の注目したいワイン産地ーその1 から続きます
コロナ禍が続いていた2021年でしたが、積極的な活動が目を惹くと思ったのが、
ポルトガルワイン です。
ポルトガルワインの存在は知っていても、フランスのボルドーほど有名ではなく、生産地のことも詳しくはわからない、というのが、消費者の正直なところでしょうか。
ポルトガルも「温故知新」といえるワイン産地 だと思い、この機会にぜひ、もう少し知ってほしいと思い、ピックアップしました。
2021年11月、都内でポルトガルワインの記者会見、マスタークラスのセミナー、グランドテイスティングがあり、12月にはポルトガルワイン協会(Wines of Portugal)の活動報告会がありました。
2021年1月~8月までの実績では、ポルトガルから日本への輸出量が13.25%伸びている、との報告がありました。
この伸びの理由について、ポルトガルワイン協会日本事務局の代表を務める田辺由美さん(上の写真の右から2人目)は、「コロナ禍で家庭での食事の機会が多くなり、日本の家庭料理とのペアリングの相性の良いポルトガルワインの消費が伸びたと考えられます」と説明しました。
以前から、ポルトガル料理は日本人に合う、と言われてきました。
海外旅行先の料理が身体に合わなくて苦労する中、ポルトガル料理はなぜか大丈夫なこと多い、と言われてきました。
私がポルトガルを旅し、食事をして感じたのは、水分が多い料理、しっとりした食感の料理が多く、味付けもマイルドということ。
この時はスペインからポルトガルに車で移動していたので、スペインの料理も食べ、ワインも飲んでいましたが、スペインではギュッと凝縮感のある濃く乾いたテイストのものが多いなと思いました。一例を挙げると、スペインの少しドライな生ハムです。
両国を比較すると、スペインは粋だけれどストイックな印象で、ポルトガルは穏やかでやさしい、と感じました。
スペインは自己主張が強くアグレッシブ。スタイリッシュでオシャレなスペインバルの流行も頷けます。
ポルトガルワインのバルは皆無ではないですが、なんだか、おっとり、のんびりしていそうな雰囲気
わたしたち日本人が家で日本の家庭の料理と合わせてワインを飲むなら、自己主張の少ないタイプの方が合わせやすいように思います。
となると、ポルトガルワインは使いやすそうですね。
ポルトガルワインはお手頃価格のものが多いのも、家ワインとして使いやすい理由です。
例えば、大西洋に面したポルトガル北西部の「ヴィーニョ・ヴェルデ」は軽快に飲めるテイストとプライスが魅力ですが、暑い季節にキリリと冷やして飲むだけでなく、冬の鍋料理などにも合わせられる、柔軟性のあるワインです。
ヴィーニョ・ヴェルデは日本でも以前からよく知られるポルトガルワインですが、へえ~、こんなワインもあるんだ!と思うワインもたくさんあり、ポルトガルワインは、かな~りアップデートされているのを感じました。
まさに「温故知新」
そうした最新ポルトガルワインを、昨秋のマスタークラシやグランドテイスティングで知る機会を得ました。
これは!と驚いたポルトガルワインもたくさんありますので、今後、順次紹介していきたいと思っています。
また、ポルトガルといっても、産地がさまざまですので、それについてもサクッと説明していく予定ですので、お楽しみに!
[参考]
ポルトガルワインを軽くひも解いてみる
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/9f9e73bbdabc694a6979af61dea8ad36
久しぶりのヴィーニョ・ヴェルデ、のロゼ
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/d9e4bdbe5bcbdf2ba033afa64f644b59
ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデ2021年ヌーヴォーを実飲!
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/dd1cf95f45b5dde49187f3cb6339917a
豚肉のアレンテージョ風にマデイラワインがドンピシャの相性!
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/d63a20fb038eeebbd8765fc229d1faf2
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