最高気温35℃! 体温並み! と騒いでいた頃と比べて、9月の半ばを迎え、少ししのぎやすくなってきました。
夏はビールだ!と、この夏もビールやビール系飲料を毎日飲んできましたが、ワインも飲みたい、というのが本音です。
そこで、いつも飲んでいるワインよりもランクを上げ、カリフォルニアの名門ワイナリーであるベリンジャー社のカベルネ・ソーヴィニヨンを選んでみました
Beringer Vineyards Knights Valley Cabernet Sauvignon 2015
(USA, California, AVA Knights Valley)
1876年に創業したベリンジャー社は、ドイツ出身の兄弟によって設立され、1977年に誕生したプライベート・リザーヴで名を挙げた名門中の名門です。
現在は、さまざまなレンジのワインをつくっていますが、このナイツ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨンは、産地ごとの個性を活かしたアペラシオンシリーズのひとつ。
ナイツ・ヴァレーは、カリストガとガイザーヴィルを結ぶルートの中間ほどに位置するAVAで、ボルドー品種の栽培に向いているとされています。
ベリンジャーの畑は、ワイナリーのあるサンタ・ヘレナから近い場所にある岩の多い沖積層の土壌です。
土壌と品種の相性はバッチリのようなので、期待をこめて飲んでみると…
濃く黒っぽい色調です。
2015年なので、まだ若くて硬いかと予想していました。
最初のひとくちめは、たしかに硬さがあります。
が、それを口の中で転がしていくうちに、丸みを帯び、甘くなってきました。
セラーから出したばかりだと、まだ温度が低いので、少し時間を置いた方がいいと思います。
果実味のボリュームが大きく、タンニン量も多いですが、よくこなれ、とてもまろやかでしなやか。
そこに上品な酸味が加わり、なめらかなバランス 。おいしいです。
3日かけて飲みました。
1日目はチューリップ型グラスで。
少し甘め、ゆるめに感じたので、2日目は大ぶりのボルドーグラスで。
タンニンがシュッとして、やっぱりボルドーグラスの方が相性がよさそうです。
3日目もボルドーグラスで。まったくヘタっていません。
合わせたフードは、順に、ステーキ、赤魚の粕漬、鶏手羽元とジャガイモの煮物。
牛の赤ワイン煮込みが合うようなのですが、私はシンプルなステーキにしてみました。ソースを甘みのあるものにすれば、よりワインと寄り添います。
赤魚の粕漬けは、一見NGな気がしますが、いがにもいけました。酒粕がワインと魚をつないでくれたと思います。生臭みもありません。
鶏手羽元とジャガイモは、肉じゃがの鶏バージョンで、甘辛いタレがワインと合います。牛肉の肉じゃがなら完璧ですが、お手軽な手羽元でも大丈夫です。
カリフォルニアのカベルネは、ガッツリした料理を用意しないと飲めないイメージがあるかもしれませんが、思いついた組み合わせを試してみるのも楽しいと思います。
ベリンジャーのナイツカベルネは、カリフォルニアらしいリッチな味わいながら、手が届く価格で楽しめるワインだと思います。
2015年はすでに飲み頃になっているのがいいですね。
覚えておいて損のないワインです。
ベリンジャーは、創設者の直系の5代目マーク・ベリンジャーが2015年が戻ってきて、8代目のチーフワインメーカーとして活躍中。安定のワイナリーです。
輸入元:サッポロビール
参考小売価格:5500円
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