日本のワイン産地で いま一番気になる地域は? と訊かれたら、私なら
北海道 と答えます。
地球温暖化で世界のワイン産地が北に(北半球の場合)向かっていて、ここは寒くてダメでしょう?と思われていた国・産地の高品質ワインが続々と登場しています。
日本の場合も、ここ数年の北海道のワイナリー数の増え方は目を見張るものがあり、数だけでなく、素晴らしい品質のワインもたくさんあります。
つい先日も、北海道の根室市でワイン用のブドウ栽培地の起工式が行なわれた(2021年5月8日)、というニュースを目にしました。
根室といえば、北海道の東端です。
日本の本土としても最東端だそうで、歯舞、色丹を臨む納沙布岬があり、街中ではロシア語の標識が見られるという場所。
夏は涼しく、夏日は少ない気候の土地ですが、根室市に本社を置く風力発電事業会社の「クリーンエナジーファクトリー」の関連会社「最適農業」が根室市内に40haの土地を取得し、ブドウ栽培を始めるというのです。
植樹するブドウは、「ピノ・ノワール」、「シャルドネ」、「ピノ・ムニエ」の3種。
フランスのシャンパーニュの品種と同じです。
どうやら、日本本土最東端の根室で、スパークリングワインづくりに取り組むそうです。
そういえば、日照が少なくて気温の上がらないからワインなんかできないでしょう?といわれていたイギリスも、スパークリングワインの生産で注目を浴び、今や世界のスパークリングワインの重要産地のひとつですよね。
現在、北海道には47のワイナリーがあり、この根室が加われば、48。
2000年までの北海道のワイナリー数は、たった7軒でした。
47軒になった今でも、道東エリアのワイナリーは、池田町の十勝ワイン、帯広市の相澤ワイナリー、北見市のIndeed wineryの3軒のみ。
ですが、根室ワイン(ワイナリー名は不明)が成功すれば、道東エリアが北海道ワインの大きな産地になっていくかもしれません。
根室で植樹されたブドウが実を付け、ワインになるのは、早くても3年後の2024年。
期待して待つことにしましょう 。
既存の47ワイナリーについては、4月に東京ビッグサイトで開催された「ワイン&グルメジャパン」の道産ワインブースでいくつか試飲し、ブース担当者に話も聞いてきましたので、改めて取り上げます。
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