今、酒売り場に行くと、「酒税法改正による新ジャンル値上げの前に購入を!」というPOPがやたらと目につきます。
酒税法の改正により、10月1日から、ビール、発泡酒、新ジャンルの酒税が変わるからです。
そもそも、この3つの違いって何?という人も多いかと思います。
ビールは、麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの、または、麦芽、ホップ、水及び麦その他の一定の副原料を原料として発酵させたもので、麦芽比率50%以上のものです。
副原料に関しては、麦芽の重量の 100 分の5の重量の範囲内で使用でき、香辛料、ハーブ、野菜を乾燥させたものや煮詰めたもの、果実、コリアンダーまたはその種など、かなり色々なものがあり、酒税法の中で記載されています。
発泡酒は、麦芽、麦を原料の一部とした発泡性の酒類で、麦芽比率50%未満のもの、または、麦芽比率50%以上だけどビールに使える副原料以外のものを使っているものが該当します。
ビールの麦芽比率は、以前は67%以上でしたが、平成30年4月1日(2018年)から50%に変更され、使っていい副原料(果実、コリアンダー)も追加されました。
この改正により、発泡酒からビールにカテゴリが変わった商品もありました。
新ジャンルは、麦・麦芽以外の原料(トウモロコシ、糖類、大豆たんぱく等々)を使用したもの、発泡酒にスピリッツなどのアルコールを加えたものがあります。
これらの各カテゴリの税率が、2020年10月1日から変更されます。
1キロリットルあたりの税率は下記のようになります
ビールは ダウン: 220,000円 → 改正後)200,000円
新ジャンルは アップ: 80,000円 → 改正後)108,000円
発泡酒は、麦芽比率によって税率が変わります
麦芽比率 25%以上 50%未満はダウン: 178,125円 → 改正後)167,125円
麦芽比率 25%未満は変更なし:134,250円 → 改正後)134,250円
つまり、麦芽比率が高いものは安くなり、低いものは高くなります。
1キロリットルだとピンとこないので、350ml缶に換算すると、
ビールの税金が77円から70円に (約10円ダウン)
新ジャンルの税金が28円から37.8円に (約10円アップ) という感じでしょうか。
2020年10月1日の改正による税率は2023年10月にまた改正され(ビールはさらに税率ダウン、新ジャンルは発泡酒に統合されるので税率アップ)、最終的には2026年10月に、これらすべてが「発泡性酒類」に一本化され、税率もすべて同じ(1キロリットルあたり155,000円)になります。
ビールは段階的に下がっていきますが、新ジャンルはどんどん上がっていきます。
この税率は、販売価格にも反映されるでしょうから、安さが魅力の新ジャンルも値上がり必至ですよね。
2020年10月1日の税率改正以降、新ジャンルの販売価格は350mlで約10円アップされそうですが、10円程度ならなんとか許せる範囲?
10円でもイヤ、という方は、9月のうちに買っておく?(笑)
私も今日、新ジャンル2種(アサヒ・ザ・リッチ、本麒麟)とヱビスビール買いました。
デイリー飲み用がなくなってきたからで、決して駆け込み購入ではありません(笑)
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