ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

これもオレンジワイン、でも超マイナー産地のワインも気になる

2022-04-01 22:35:05 | ワイン&酒

昨日はオレンジワインとロゼワインについて書きましたが、今日のまずひとつめはオレンジワインです。

オレンジワインだから選んだわけでなく、白ワインでもなく、赤ワインでもなく、色がついたワインに引き寄せられることが多いわたし。

試飲会で並んでいたこのワインを見たら、飲んでみたくなりました。

 

写真のピントがまったく合っていなくて恐縮ですが…

 

 

右)LUNARIA Malvasia Bianca Orange Ancestral Brut Nature2021 Cantina Orsogna (Italy, Abruzzo)

 

ビオディナミのデメターの認証を取得しています。

かなり濁ったニンジン色。

何者?と興味を惹かれて飲んでみたところ、イタリアはアブルッツオ州マルヴァジア100%でつくられた、アンセストラルの発泡ワインでした。

アンセストラルは田舎方式、と呼ばれますが、瓶詰めした後も発酵が続いて泡が発生したワインです。

よって、シャンパーニュのように瓶内二次発酵してしっかり生成された泡と違い、気圧がそれほど高くないゆるやかな泡になります。

 

このワインは、自然酵母で発酵、酸化防止剤無添加、SO2ゼロ。

ふわりとソフトな口当たりでしたが、味わいは辛口でした。

アルコール度数12.5%。

 

肩ひじ張らずにゆるゆる飲めるワインで、ランチタイムによし、夕方からダラダラと飲むもよし。

ご覧のように、かなり濃い色合いで、ロゼにも見えなくもないですし、何ワイン?とあえて分類せず、とりあえずこれが飲みたいという直感で選んだらおいしかった、というワインじゃないかと思います。

 

参考上代は2,000円(税別)ですって。

迷わず選びますよ

 

 

左も、見るからに飲みたくなったワインでした。

 

左)Les Cepages Oublies de la Jaubertie Nature White 2020 Chateau de la JaubertieーL'Ambition (France, IGT Peligord)

 

フランス南西地方、ベルジュラックの南のコロンビエ村でつくられたIGTペリゴールのオーガニックの白ワインです。

使用ブドウは、セミヨン40%、ソーヴィニヨン・ブラン40%、シュナン・ブラン20%

自然酵母で自然発酵、シュルリー4カ月、ノンフィルター、亜硫酸無添加のヴァン・ナチュール。

 

やさしい口当たり。少し発泡している?ように感じるほどジューシーで、フルーツの自然な甘みを感じます。

じわじわとしみ込む、しみ込む~

アルコール度数14%と高めです。

抵抗なくスイスイ飲めてしまいそうで、これはキケン(笑)

 

参考上代は1,850円(税抜)と、え?え?え? ですよ。

 

 

同じシリーズの赤ワインもありました。

 

Les Cepages Oublies de la Jaubertie Nature Red 2020

Chateau de la JaubertieーL'Ambition (France, IGT Peligord)

 

フェール・セルヴァドウ40%、メリル40%、マルベック20%と、南西地方らしいブドウを使っていて、こちらもオーガニック、自然酵母、無添加、ノンフィルター。

アグレッシブさのない自然に入ってくる赤ワインで、地場品種ならではのどこにもない独特の風味が楽しめます。

アルコール度数13.5%。

 

日本の消費者は有名産地のブランドワインばかりを追いかける傾向にありますが、こういうワインを知っていて、楽しめると、心穏やかでいられそうではありませんか?

 

※輸入元:ヴォガ・ジャパン

 

 

[参考]

オレンジワインに対してのロゼワインー今回はカリフォルニア

https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/ea2d1a06b665c2125c72aae3b3b0430e

 


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