ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

【人工股関節置換】手術から8カ月が過ぎました 

2021-02-13 18:30:18 | 人工股関節

【人工股関節置換】術後7カ月半で初めて気づいたこと から続きます

 

昨年6月に受けた左股関節の人工関節置換手術から早8カ月。

今から思えば、コロナ感染の波が落ち着いて静かな時期だったのは幸運でした。

 

術後の経過を毎月リポートしていますが、術後7カ月からこの1カ月で変わったことといえば…

 

あれ?わたし、股関節の手術したんだっけ? と、現状をふと忘れそうになることがあります(笑)

手術した方の左脚をかばう動作をずっとしてきましたが、左脚を気にせずに自然に動けるようになってきました。

 

たとえば、自転車を漕いでいる時、交差点で停まる時など、あ、そういえば、と我に返るほど、左脚への意識を忘れています。

スーパーの店内を歩く時も、スタスタ普通に歩いています。

ただ、買い物かごがいっぱいになって重くなってくると、あ、カートを持ってくるべきだった、と後悔します。

重量のあるものを持って歩く動作は、今はまだちょっとツライですね。

重いものを一瞬だけ持ち上げる程度なら、大丈夫です。

 

外国の鉄道駅や古いホテルは階段しかないところがありますが、今の私の状態では、スーツケースを持って階段を上がるのは確実に無理!

まだまだ海外には行けないでしょうから、今のところは問題ありませんが

 

以前から書いていますが「お風呂掃除」もまだまだ苦手です。

浴槽への出入りは難なくできますが、我が家の浴槽はそれほど大きくないので、浴槽に入っての中腰での掃除作業がまだまだやりにくいです。

洗い場での掃除も中腰になり、少々不自然な体勢を続けるので、お風呂掃除の後は腰が痛くなります。

柄の長い掃除道具を使えるなら少し楽になりますが、風呂釜の掃除はそうもいかないですしね。

 

日常生活の中で気を付けるようにしているのが、「リハビリ」です。

通所リハビリは3カ月で終了なので、その後は自宅で自分でする必要があります。

といっても、毎日きっちりリハビリするのは大変なので、私は特に時間を取らず、隙間時間にちょこちょこ動かすようにしています。

 

特にポイントを置いているのが、

膝の裏を伸ばすことと、太ももの前面と側面の筋肉をほぐすこと

 

すでに杖を持たない生活をしていますが、身体の傾きはまだ少しあり、立ったり、歩いたりという動作をすると、身体が自然に傾きを矯正しているのか、左の太ももの側面がこわばってきます。

こわばりはふくらはぎに及ぶこともあり、あっ、と気付いて膝の曲げ伸ばしをすると、膝がパキパキ音を立てます。

太もも側面のこわばりは膝の曲げ伸ばしだけでは解消しないので、100均で買ったゴムボールをコロコロしてマッサージします。

膝裏周辺からふくらはぎのこわばりは、壁に手をついて膝裏を伸ばす体操をしています。

 

ゴムボールを使うマッサージは、手元にゴムボールが必要ですが、膝裏伸ばしはどこでもできるので、ついうっかり長時間椅子に座って仕事してしまった時などは、膝が固まってしまうので、できる限りこまめに膝裏を伸ばしてます。

 

太ももの前面の筋肉のこわばりは、足のつま先をお尻の後ろ手に持ち、太もも前面を引き伸ばすようにしています。

この動作は鼠径部を伸ばすことになり、股関節にいい影響を与えるそうです。

 

入浴の前後の短い時間でも、ちょこちょこと膝裏や太ももを伸ばす体操をしています。

 

今、寒い時期ですし、大きく身体を動かくような体操やリハビリはしにくいと思いますが、膝裏と太ももに集中した簡単な動きだけでも効果が感じられますので、やってみてください。

足を投げ出して座り、つま先を上に向け、手でつかむように(つかまなくてもOK)膝裏を伸ばすのも、非常に簡単で効果があります。

寝る直前、布団の上でするのもオススメです。

 

術後8カ月、個人差はあるかと思いますが、いろいろな動作が以前の8割くらいに戻ってきている頃だと思いますが、日々のリハビリは、1、2分程度の短時間でもいいので、ぜひ続けてみてください。

 

 

バターたっぷりのショートブレッドを久しぶりに食べましたが、やっぱり大好き~

 

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本日はギョーザの日(旧暦1月1日 記念日)

2021-02-12 22:13:43 | おいしい飲みもん

昨日の予告通り、本日は「餃子の日」ということで、水餃子にしてみました。

 

 

昨日の「2月11日は初午いなり寿司の日」から、その翌日という勢いで今日は餃子にしましたが、餃子の日になったのは、ちゃんと理由がありました。

 

「ギョーザの日」(旧暦1月1日 記念日)は、味の素冷凍食品が2011年に制定した記念日です。

制定のきっかけは、中国では縁起のいい食べ物「餃子」を旧正月(旧暦1月1日)に食べる習慣があることから、餃子をもっと知ってもらうために、味の素冷凍食品が日本記念日協会に申請、登録されたそうです。

 

 

日本では、餃子といえば「焼き餃子」が一般的ですが、中国では、餃子といえば「水餃子」

私はどちらも大好きです

 

以前、上海で食べた餃子 ーもちろん水餃子で、皮がむっちり&ボリュームあり

 

 

なお、旧暦は年によって変わりますから、今年(2021年)の旧暦1月1日は2月12日(金)でしたが、2020年は1月25日でした。

2022年はの旧暦1月1日は2月1日みたいです。

来年の餃子の日に向けて、今から心の準備しておきますか(笑)

 

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2月11日は「初午いなりの日」でおいなりさんを作りました

2021-02-11 16:27:25 | おいしい食べもん

本日、2月11日は「初午いなりの日」で、全日本いなり寿司協会が日本記念日協会に申請し、正式に登録されています。

 

初午(はつうま)とは、2月最初の午の日のことをいい、毎年変わります。

2021年は2月3日が初午でした。

 

初午の日には、全国の稲荷神社で初午の大祭が行なわれます。

「稲荷」は「稲生り」から来ているとされ、稲荷神社は穀物の神様が祀られており、五穀豊穣を願って行なわれるのが、初午の大祭だそうです。

 

そこで、初午の日には、稲荷神の使いといわれるキツネの好物の油揚げ(稲の産物)を詰めた「いなり寿司」を供えるようになったようです。

 

では、なぜ 2月11日を「初午いなりの日」に記念日登録したのでしょうか?

初午の日は毎年変わりますから、普通に考えれば記念日登録ができません。

 

稲荷神社の総本宮である京都の伏見稲荷大社に伝わる逸話では、和銅4年(711年)の初午の日、稲荷大神が伏見稲荷大社のある稲荷山に鎮座したのが「2月11日」でした。

そこから、2月11日を「初午いなりの日」とし、記念日として登録申請したそうです。

 

ということで、せっかくなので、今日はいなり寿司を作り、お昼にいただきました

 

 

もちろん、本来の「初午の日」にもいなり寿司を食べてもよく、私は先週も(初午の翌日でしたが)いなり寿司を作って食べました

 

稲荷神社へのお参りはせず、もっぱら食べるだけで、お稲荷さん、すみません(笑)

 

稲荷神社は五穀豊穣の神様を祀っていますが、商売繁盛、産業興隆、家内安全、交通安全、芸能上達のご利益もあるそうです。

今年はコロナ退散も願いたいですね。

 

 

我が家のおいなりさんは俵型です。

東日本は俵型が主流で、関西はキツネの耳を模した三角形だとか?

今日は寿司めしに白ゴマを混ぜ込みました。ゴマがプチプチしておいしい

 

 

余談ですが、明日の2月12日は「餃子の日」だそうです。

なので、明日は餃子にしようと思っています。

記念日で献立を決めるのも、楽しいかも?(笑)

 

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業務スーパーの世界の菓子ーイタリア編その2

2021-02-10 17:40:20 | 甘いもん

業務スーパーの世界の菓子ーイタリア編その1 より続きます

 

あまりにも安くて、思わず全3種とも買ってしまった(笑)

業務スーパー直輸入 イタリアンビスケットの続編です。

 

業務スーパー直輸入  ITALIAN SNACK Biscuits 各200g  88円(税抜)

 

前回の「その1」で紹介したのは、右上の「ハニー」(はちみつ)ですが、残りの2つも食べましたので、リポートします。

 

 

クランベリー&セサミ

 

ドライフルーツのクランベリーと、白ゴマが混ぜ込まれたビスケットで、食感はハニー同様に超ハード!

パリンと小気味よく食べられるので、「やわらか~」とうたった菓子やパンが苦手な私には、これまたウエルカムな硬さです。

クランベリーは全体の2.1%、ゴマは2.5%含まれています。

クランベリーは非常に細かな小片ですが、クランベリーらしい甘酸っぱいフレーバーを適度に与えていますし、ゴマの香ばしさも感じます。

が、存在感のある混ぜ込み方ではないので、これも食べやすいのではないでしょうか。

100gあたりのカロリーは466kcalです。

 

ココア&ヘーゼルナッツ

 

パッケージの絵柄よりも、実際のビスケットの方が色が黒いです。

ところどころ白っぽく見える粒々がヘーゼルナッツ。

着色料は添加していない商品なので(トランス脂肪酸ゼロ、保存料ゼロ、牛乳&卵&GMO(遺伝子組み換え作物)もゼロ)、これだけ黒いとは、どれだけココアが入っているのか気になりましたが、ココア比率やヘーゼルナッツの比率はパッケージに記載されていませんでした。

 

 

これまた超ハードな食感で、ホント、潔い硬さ(笑)

ココアもヘーゼルナッツも少しクセがありますが、食べていくうちにすっかり慣れ、これはハマるかも

100gあたりのカロリーは466kcalと、クランベリー&セサミと同じです。

(ハニーは457kcal)

 

 

3種類とも食べてみて、どれかひとつをリピートするとしたら、「ハニー」

一番シンプルで、やさしい味わいだからです。

おやつはもちろん、ちょっとお腹の足しにしたいなぁと思った時に、コーヒー、紅茶、牛乳、緑茶etc...どんなドリンクとの組み合わせもおいしく食べられると思いました。

 

「カカオ&ヘーゼルナッツ」は、日本酒のお供にも使えましたよ

「クランベリー&セサミ」は、クセのあるチーズを乗せてワインのお供にできそうな気がします。

 

どれも88円(税抜)というお値打ちプライスですから、悩むことなく、見つけたら全種類を即リピートでもいいかも(笑)

 

(追記)2021.2.11

昨日の夜、クランベリー&セサミを食べていたところ、クランベリーの含有率が非常に高い1枚がありましたので、画像をアップします。

 

これはかなり密になっていますよね(笑)

 

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業務スーパーの世界の菓子ーポーランド編その2

2021-02-09 16:49:17 | 甘いもん

業務スーパーの世界の菓子ーポーランド編その1  から続きます

 

ポーランドの同じチョコレートメーカーの別フレーバーを紹介します。

前回は「ヘーゼルナッツ」でしたが、今回は「ラテマキアート」

 

Baron Excellent  DELICADORE  Latte Macchiato  MIllano Group(Poland)

業務スーパー直輸入 198円(税抜) 200g

 

コーヒーフレーバー「ラテマキアート」です。

価格は買い得月間などで変動があり、私が購入した時は178円でした。

 

 

個包装のチョコレートバーが11本入っています。

デザインも本数も、前回のヘーゼルナッツと同じですが、個包装の一部が紫色になっているので、フレーバーの見分けができるようになっています。

 

 

チョコレートの色がヘーゼルナッツよりも薄く、食べて見るとやはりミルクチョコレート

 

 

中にはコーヒークリームが入っていますが、コーヒーフレーバーはそんなに強く感じませんでした。

パッケージには、コーヒーペーストの含有量は0.2%とありました。

外側のミルクチョコレートがなめらかで、甘さもしっかり甘く、コーヒークリームを包み込むようにクリーミーに溶け合います。

このクリーミーさは非常に好みです

 

ヘーゼルナッツフレーバーは、独特のクセがあり、個人的にはリピートは微妙と思いましたが、この「ラテマキアート」はリピートあり!

 

 

100gあたりのカロリーが569kcalと、ヘーゼルナッツフレーバーの546kcalより高く、脂質も1g高いですが、外側のチョコレートの違いから来ているのかもしれません。

チョコレートだけで見ると、ややビターなチョコレートの「ヘーゼルナッツ」フレーバーの方が好みですが、チョコレートと中のクリームとのバランスで見ると、クリーミーで甘美な「ラテマキアート」推しです

 

カロリーはたしかにラテマキアートの方が高いですが、1本あたりで計算してみると、103.45kcalと、ヘーゼルナッツの99kcalとそれほど大きな差はありません。

これくらいなら、確実にラテマキアートをリピート

 

 

しかし、11本入った200gのチョコレートが200円以下(税抜)って、同じ外国産の高級チョコレートと比べると、段違いに安いですよねぇ?

このチョコレートのバー1本が20円なのに、高級ブランドチョコは、ひと粒で300円しますから、その差は10倍以上!

もちろん、味の違いはありまずが、普段のおやつ用なら私はこちらのお安い方で全然OK

 

でも、間もなく来るバレンタインデーに準備するとしたら、さすがに業務スーパー直輸入のチョコレートは、選びにくいかも?

それでも、業務スーパー直輸入チョコでもいいからください!という男性がいるでしょうか?(笑)

今年はコロナ禍で外出自粛ということで、バレンタインの様相も変わり、会えないから義理チョコはスルーもありかもしれませんけれど

 

 

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いまだから飲みたいワイン「Domaine de Beudon」

2021-02-08 17:24:44 | ワイン&酒

取材したのは少し前になりますが、

今の時代だから飲みたい、不安定なコロナ禍だから飲みたい、と思うワインを紹介したいと思います。

 

スイスヴァレー州「Domaine de Beudon」(ドメーヌ・ドゥ・ブドン)で、レマン湖の南東約40km、ローヌ川の右岸に位置するワイナリーです。

 

ワイナリーの創業は1971年で、創業者はジャック・グランジュさん。

現在は3人の娘さんたちの世代に引き継がれています。

その3姉妹のひとり、セブリンさんが2019年11月に初来日し、ワイナリーとワインの紹介をしてくれました。

 

セブリン Séverine さん ーDomaine de Beudon (Swiss)

 

セブリンさんたちの父ジャックさんは、チューリッヒの大学に通い、1968年にはスイス最年少で作物栽培技術者となり、アメリカにも渡りました。

1971年、25歳の時にドメーヌを購入し、Domaine de Beudonのオーナーとなります。

若くして購入できたのは、安く売りだされていたからだそうです。

 

ブドンのブドウ畑は急斜面の崖の上にあります。

そのため、畑に行くには、険しい崖の道を歩いていかねばなりません。

それでは大変だということで、個人用のケーブルカーを敷いたそうです。

そんな崖の上の畑のドメーヌは、たしかに当時は安かっただろうと想像できます。

 

 

彼らのワインのラベルに崖の絵が描かれていますが、かなりの急斜面!

多少は強調していると思いますが、これはスゴイ!

 

崖の上の畑は標高740~890mの場所にあり、6haほどの広さです。

畑の向きは真南で、ローヌ川沿いの平野を見下ろしています。

土壌は、結晶塊と石灰岩が混ざり、ローヌ川から流れてきた砂利、花崗岩、ルス(粘土質)などなど、多様性に富む地質です。

1999年に大きな土砂崩れがあったそうで、すべてが流れ、他のものが運ばれてきたため、さらに土壌の多様性が深まったといいます。

 

また、急斜面の崖は風が強く吹き、ブドウ畑の湿気を吹き飛ばしてくれる利点があります。

 

しかしながら、急斜面の崖の上の畑には危険も伴い、2016年、崖の上から落ちたトラクターの事故で、ジャックさんが亡くなってしまいました。

家族の哀しみは非常に深かったそうですが、ジャックさん亡き後のドメーヌは、1972年に結婚した妻のマリオンさんと3人の娘たちが継いでいます。

 

ジャックさんの妻であり、セブリンさんたち姉妹の母であるマリオンさんは、実はもの凄いバックグラウンドを持つ方です。

マリオンさんの父(アルノ・フェス氏)が、ビオディナミの礎となる農業方法を提唱したルドルフ・シュタイナー氏(1861-1925)の友人で、スイスのドルナハ(バーゼルの南部)に住んでいた時に家族ぐるみで付き合いがあったというのです。(シュタイナー氏はドルナハで死亡)

その後、アルノ氏はValiasに移り、ビオディナミの農業を始めました。マリオンさんは小さな頃からビオディナミのエッセンスを感じる環境で育ったわけです。

マリオンさんはジュネーブで庭師、作物を育てる仕事に従事し、同時にフルートを吹く音楽家でもありました。

ジャックさんと結婚し、子どもが生まれると音楽の方は引退しましたが、ジャックさんと一緒に子育てをしながら、ブドウ栽培に取り組んでいきます。

 

 

夫妻が考えたのは、どのように多様性をもってブドウを育てていくべきか?でした。

ビオディナミでやりたいけれど、実際にするのは難しく、それでも、1974年から試行錯誤し、それを繰り返していくうちに、1989年に完全に有機農法での栽培に移行し、1992年からビオディナミに取り組むようになりました。

 

現在は、デメターBIOスイスの認証を取得しています。

(ちなみに、ここはフランス語を話す地域です)

 

「必要じゃないものはいらない」というのがジャックさんの生き方で、自給自足できるものは、水力発電所で畑および家庭用水をつくったりしました。

 

彼らの考えるビオディナミとは、ライフスタイルに関しての考え方、でした。

天空と地上の土壌の間にある植物は、両方からエネルギーを受け取ります。

それゆえ、大切なのは「環境」です。

たとえば、雑草をすべて取り除いてしまうように、何かを殺すと全体の調和が崩れます。

ほかの生物との調和を強めること、生きている生物をより強めることが大事で、そうしたことによりエネルギーを蓄えたブドウはもっともっと力を持つようになる、と考えたのです。

 

実際、彼らの畑は非常に険しい急斜面の崖の上にあるため、春先の剪定作業にしても大変で、下草(いわゆる雑草)もたくさん出てしまいます。

下草が元気すぎると、エネルギーが下草の方に行ってしまいます。

それを自然な方法で解決してくれるのが「羊」だそうです。

羊たちは下草を食べ、環境改善をしてくれる上、排泄物を土に残していきます。

 

実は、野生のヤギも多頭すみついているそうで、彼らは実を付けたブドウを狙ってくるため、ネットをかけて守っているとのことでした。

でも、あまりに多くなりすぎたヤギを、2019年に少し狩ってもらったそうです。

 

というように、周囲の環境と調和をとりながらつくるブドンのワインは、現在、4アイテムが日本に輸入されています。

 

左より)Domaine de Beudon

Fendant VV 2012 / Riesling × Silvaner VV 2009Cuvee Antique VV 2017

 Gamay VV 2013 / Fendant VV 2004(参考品)

 

※Fendant はシャスラ種のことです

 

Fendant  VV 2012 は、崖の上の樹齢30年の畑のブドウ(凝縮感しっかり)と、崖の下の樹齢50~60年の畑のブドウ(ジュースたっぷり)を混ぜています。

色は濃いが、香りは控えめ。フルーツの厚みがあるが、甘みは少なめで、ややストイック。ミネラリーでキレのある、繊細なスタイルの辛口。

輸入元希望小売価格:5,050円(税抜)

 

Riesling × Silvaner VV 2009 は、ミュラー・トゥルガウ100%。これも色濃いです。アロマが華やかで、やわらかな甘みのあるアタック。ボディに丸み、コクがあり、アプリコットの果肉を思わせる厚み、ふくよかさを感じました。

輸入元希望小売価格:5,600円(税抜)

 

Cuvee Antique VV 2017 は、シャスラ100%。アンティークとは、ヴァレー州の伝統手法でつくられた、という意味です。かつては、崖の下でブドウを育て、崖の上に住んでいたため、収穫したブドウを背負って崖を昇る間にブドウが自然に潰れたそうです。

このワインは8日間スキンコンタクト、マセレーションしたオレンジワインで、ハチミツのように非常に濃い色合いです。果皮からのタンニンを感じ、独特の風味を感じました。

輸入元希望小売価格:5,550円(税抜)

 

Gamay VV 2013 は、黒ブドウのガメイを使った赤ワインです。ステンレスタンク(イノックス)でピュアに仕上げています。

が、外観はやや濁った淡い赤。タンニンはキレイで、フレッシュ!しなやかでうまみたっぷりな、非常にバランスの取れた赤ワインに仕上がっていると感じました。

輸入元希望小売価格:6,050円(税抜)

 

参考品の Fendant VV 2004 は、かなり古めのヴィンテージです。

今回はどれもややヴィンテージが古めですが、フレッシュさを保てています。

その秘訣は、急激なアクションを起こさないように造ると安定し、長期熟成が可能なワインに仕上がるとのことでした。

 

 

 

1971年の創業以来、ジャック&マリオン夫妻が二人三脚でワイン造りを行なってきたブドンですが、2007年から、ジャックさんの友人(自身もワイナリーを持っている方)が醸造家として入っています。

セブリンさん曰く「なにか起こった時にすぐに対応できるよう、ワインに寄り添っている。ただし、最低限の介入です」。

 

セブリンさんが父ジャックさんから言われてきたのは、

「ワインは食物であり、薬でもあるから、身体に取り込んだ時に良いものを造りたい」ということ。

 

「わたしたちのワインを飲んだ時に、ブドウ、ワインが身体に統合してほしい、足の先から何かの効果を感じてほしい」とセブリンさん。

 

彼らの声を思い出し、ワインが造られている土地やブドウが栽培されている畑の風景を改めて想像した時に、いま、心を落ち着けて飲みたいのは、国がどうかとか、肩書云々とか関係なく、ドメーヌ・ドゥ・ブドンのようなワインなのかも、と思い、紹介したいと思いました。

 

ちなみに、ドメーヌ・ドゥ・ブドンは、ビオディナミを牽引するニコラ・ジョリー氏のグループ「Renaissance des Appellation」のメンバーでもあります。

 

輸入元:ヴァンドリーヴ

https://vinsdolive.com/

 

輸入元のHPでは、キュヴェ・アンティーク以外、すでに完売になっていますが、小売店の方で在庫を持っているところもあると思いますので、欲しい方は、造り手の名前+ワイン名で探してみてください。

 

(追記)2021.2.9

輸入元より連絡があり、品切れになっていたDomaine de Beudonのワインが2月8日に入荷したとのこと。

なんというタイミング!

 

 

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春めいた休日のてんこ盛り寿司と酒

2021-02-07 22:10:04 | 雑記

立春を迎えたからなのか、今日はかなり春めいた陽気でしたね。

節分の恵方巻は興味ありませんが、今年は初めて「立春朝搾り酒」を買ってみたので、それに合わせて、今日は具沢山の海鮮ちらし寿司を買ってきました

 

 

本マグロをはじめとした魚介類(ハマチ、イクラ、サーモン、イカ、トビッコなど)がてんこ盛り状態で、おそらく、すし飯よりも具の方が多いです(笑)

具を刺身のようにして酒とともにいただき、すし飯と具を海苔で手巻き寿司のようにくるりと巻き、これまた酒とともにいただきます。

今日は、かなり海苔を消費しました

 

今日の酒は、先日より飲んでいる「立春朝搾り酒」

それも、元祖の「開華」(栃木県佐野市)です。

 

令和三年辛丑二月三日 立春朝搾り酒 「開華」 純米吟醸 生原酒

 

お燗をした状態が気に入っていたので、最初から燗をつけて飲んでいましたが、てんこ盛り海鮮には冷やの方がいいかもと思い、冷蔵庫から出した状態で飲んだところ、冷たい酒の透明感のある甘みと魚介の甘みがピタリとハマりました。

 

ああ、うまい~

 

 

お正月用に買ってあった賞味期限が切れそうな小魚と、クルミで作った「田作り」と「開華」も見事なペアリングでした。

母の好物なのでよく作りますが、あっという間になくなります

どれも高価なものではありませんが、ある意味、とても贅沢だなぁと思います。

 

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立春朝搾りの元祖「開華」を入手&飲んでみた

2021-02-06 15:13:24 | ワイン&酒

「立春朝搾り」の無濾過生原酒をお燗して飲んでみた から続きます

 

私が初めて買って飲んだ「立春朝搾り酒」は、群馬県の「赤城山」でしたが、

「立春朝搾り」のはじまりは栃木県佐野市の「開華」(かいか)からで、平成10年(1998年)2月4日の立春に売り出しました。

 

これ以降、「開華」の蔵元である第一酒造が加盟している、良質の日本酒をPRする「日本酒名門酒会」の中で「立春朝搾り」が広がり、24年目となる今年は、北は北海道から南は九州までの44蔵が参加しています。

44蔵で合計28万本出荷したそうですから、平均すると1蔵あたり約6000本。

この44蔵の名門酒会の中には、上述した「赤城山」の蔵元は加入していません。

が、名門酒会の取り組みを見て、チャレンジしてみた、というところでしょうか。

悪く言えば真似ですが、「立春朝搾り」に取り組む蔵元が増えるのは、消費者サイドにとっては嬉しいなぁと思います。

 

さて、「立春朝搾り」の元祖「開華」を入手できました!

日本名門酒会のHPに購入できる店が掲載されていて、家から車で買いに行ける範囲に販売店があったのです。(下にURL記載します)

店頭にはサンプルボトルしかなく、予約していなけれど立春朝搾りを買いたい、と伝えると、店の奥から1本出してくださいました。

 

令和三年辛丑二月三日 立春朝搾り酒 「開華」 純米吟醸 生原酒

第一酒造(栃木県佐野市)  720ml 1600円+税(1,760円)

 

 

名門酒会共通の「立春朝搾り」のネックホルダーがかかってました。

例年だと、これがシールらしいですが、今年は新型コロナの影響で、肩掛けになったみたいです。

 

お店の方が、「福銭」をおまけに付けてくれました 

今年は金運が上がりそう?(笑)

 

 

蔵元のリーフレットも同封してくださったので、拝見すると、

この立春朝搾りの酒は、2月3日の早朝に瓶詰され、赤城神社の宮司さんからお祓いを受けたそうです。

 

お祓いは、参加者全員とお酒を飲む人の一年間の無病息災、家内安全、商売繁盛を願って行なわれ、コロナ禍の今年は、疫病退散も祈願されたとのこと。

 

その恩恵を受ける、福がもたらされる飲み方「恵方呑み」が紹介されていました。

福徳をつかさどる神「歳徳神」がいらっしゃる方角「恵方」に向かって事を行なうのが万事に吉とされているので、立春朝搾り酒を飲む時も、恵方を向くのが良いそうです。

「酒の恵方呑み」、初めて聞きましたが、たしかにこれはご利益ありそう!

 

恵方呑みの方法

今年の恵方(南南東)を向き、心静かに座ります。

酒をお気に入りの酒器にゆっくり注ぎます。

気持ちを落ち着け、昨年の無事に感謝しながら1杯目をいただきます。

2杯目は、心の中で願い事を唱えながらいただきます。

 

 

なお、空き瓶は捨てず、ラベルを恵方に向けて1年間保存するといいそうです。

 

華やかなデザインのラベルで、これならボトルをとっておきたくなりますね

 

 

「開華」のスペックはこちら。

精米歩合55%、アルコール度数は17%です。

 

1本目の時は、飲み方の作法なんてわからず、ただ飲んでいましたが、今回は、ちゃんと作法通りに飲んでみました。

 

 

せっかくなので、まだ少し残っていた前日の「赤城山」(左)と飲み比べました。

ラベルのデザインが少し違っているのがわかります。

右の「開華」のデザインは、名門酒会の44蔵共通です。

 

まずは、どちらも冷蔵庫から出した冷たい状態から飲んでみます。

「開華」の日本酒度は+2ですが、「赤城山」は不明です。

冷やの状態で比べると、「赤城山」の方が淡麗辛口で、「開華」はコクがあってなめらかに感じました。

なお、「赤城山」は開栓直後に注いだ時に微細な泡が見られましたが、「開華」には泡は見られませんでした。

 

次に、どちらもお燗をしてみます。

「赤城山」は、私はお燗をした方が好きでしたが、「開華」と比べると、舌触りがざらつきます。

「開華」は、お燗によってより濃密さ、甘みが出て、まったりと下に絡みつきます。冷やでもおいしいけれど、お燗した方がより好きです。

飲み比べでは、コクのあるなめらかボディの「開華」の方が、私の好みでした。

 

もともと、「赤城山」は淡麗辛口を売りとした酒のようですから、「立春朝搾り」にはフレッシュ感やキレが前面に出たのではないでしょうか。

 

ちなみに、どちらも、お燗した酒はビターチョコレートに合いました 

 

 

 

「開華」の第一酒造は、東北自動車道の佐野藤岡ICからすぐのところにあるようです。

佐野には以前よくドライブで行っていたので、もしかしたら蔵元の近くまで行っていたかもしれません。

「赤城山」の近藤酒造とは、国道50号&122号経由の車移動で1時間かからない距離(約36km)にあり、余裕でハシゴができます。

運転していたら試飲できませんが、いつか蔵元に買いに行けたらいいなと思ってます。

 

[参考]

日本名門酒会  立春朝搾り参加蔵&買える店

https://www.meimonshu.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=2100

 

 

購入した店では、日本名門酒会の名前が入った専用袋に入れてくれました。

大事なポイント「要冷蔵」としっかり表記されていました。

なので、持ち帰ってすぐに冷蔵庫に入れました 

 

 

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ボルドーワインのブドウに新たな6品種が承認

2021-02-05 16:32:55 | ワイン&酒

フランス農務省の一部門であるINAO(国立原産地名称研究所)が、2021年1月26日に、

フランス・ボルドー地方における赤ワイン用ブドウ4品種と、白ワイン用ブドウ2品種、合計6種の使用を正式に承認した、というニュースリリースが届きました。

 

 

新品種使用の承認の背景には、「気候変動」への対処があります。

地球温暖化はヨーロッパでも顕著です。その対策として、畑をより北部&標高の高い場所に移す、といっても、そう簡単にはいきません。

また、温暖化だけではなく、集中豪雨、洪水、雹、遅霜などなど、気候自体が激しくなり、深刻な病虫害も発生しています。

そうした中で、気候変動や病虫害などに強いブドウ品種の需要が高まってきたのは当然のことでしょう。

 

ボルドー地方では、10年間で52ブドウ品種以上を試行錯誤してきたそうで、

6品種が「気候変動への適応において注目すべき6新品種」と命名され、承認されました。

 

赤ワイン用品種:アリナルノア、カステ、マルスラン、トウリガ・ナショナル

白ワイン用品種:アルヴァリーニョ、リリオリラ

 

アリナルノア(Arinarnoa):Tannat x Cabernet Sauvignon

カステ(Castets):Gros Cabernet x Camaraou noir

マルスラン(Marselan):Cabernet Sauvignon x Grenache noir

トウリガ・ナショナル(Touriga Nacional):ポルトガルの代表赤品種のひとつ

 

アルヴァリーニョ(Alvarinho):スペインとポルトガルでよく使われる白品種

リリオリラ(Liliorila):Baroque x Chardonnay

 

トウリガ・ナショナルとアルヴァリーニョ以外は、フランス南西部周辺のブドウ品種です。

 

この中では「マルスラン」が比較的よく聞く品種で、スッドウエスト地方やラングドック地方などのワインに使われています。

以前紹介したコート・デュ・ローヌや、ブラジル、ウルグアイのワインなどにも使われていました。

 

 

上記6品種は、2021年から植栽が開始される予定です。

そうなると、近いうちに、ボルドー産のトウリガ・ナショナルの赤ワインやアルヴァリーニョの白ワインが登場するの?と期待してしまいましたが、新品種の植え付けは、地方全植栽面積の5%が上限だそうです。

 

さらには、赤白とも、最終ブレンドに占める新品種の割合は10%が上限となっています。

 

また、ボルドーワインのラベル上に、これら6品種の品種名が記載されることはありませんので、トウリガ・ナショナルと大々的に記載されたACボルドーなるワインは誕生しません (笑)

 

先月、ボルドーの主要赤ワイン3品種以外のブドウ品種のワインについて紹介しましたが(下記参照)、伝統ワイン産地も、時代に合わせてどんどん変化を見せています。

 

[参考]

ローカルブドウ品種のワインー仏ボルドーの例

https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/5b35c55b5c901db2825e80d02351a5a2

 

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「立春朝搾り」の無濾過生原酒をお燗して飲んでみた

2021-02-04 22:15:02 | ワイン&酒

「立春朝搾り」の日本酒を初体験! より続きます

 

日本酒初心者の私には、日本酒の銘柄をはじめ、わからないことがたくさんあります。

そのひとつが、買った後の「飲み方」です。

 

裏ラベルなどに、おすすめの温度帯が書かれていれば参考になりますが、なにも書かれていない場合、さて、どう飲みましょう。

 

今回、立春に入手した「立春朝搾り酒」は、純米吟醸の「無濾過生原酒」です。

 

令和三年辛丑二月三日 立春朝搾り酒 「赤城山」 純米吟醸 無濾過生原酒

 

「無濾過」は、搾った後に濾過をしていない酒です。

「生」は、火入れをしていない酒です。

「原酒」は、水で割っていない酒です(アルコール高めになります)。

 

というプロフィールを見ると、冷たい状態でフレッシュさを味わうのがベスト?と思うわけです。

実際、昨日はよく冷やして飲み、心地よいフレッシュな味わいを楽しみました。

「氷」を入れてオンザロックにする方法も、無濾過生原酒の定番な飲み方のようです。

 

では、「お燗」はしてもいいものなのでしょうか?

酒のプロからは「ご法度!」と叱られてしまうとか?

 

家で試す分には誰にも文句は言われませんので(笑)、お燗してみました。

私のお燗のやり方は、飲む分だけ注いだ湯飲みカップを小鍋に入れて湯煎します。

 

 

お燗して飲んでみた結果… おいしい ~

コクも甘みもグンと増し、香りもふっくらと匂い立ち、非常に好みです。

器が持てないくらいの熱さだと味がわかりにくいですが、やや熱めにお燗して、そこから自然に温度が下がるのを確かめながら飲みました。

 

もちろん、キリっと冷やしてグラスに入れたものと並べて飲み比べました。

冷たいのもフレッシュ感があり、おいしいですが、お燗したものは、ほっこり感があり、個人的にはお燗した方が好きでした。

 

おそらく、季節的な要因もあるかと思います。

今は一年で一番寒い時節ですので、あたたかい燗酒がしみます。

これが真夏の暑い時となると、やはりキリっと冷えている方が、もしくは氷を入れたオンザロックなんかがおいしく感じると思います。

 

ということは、自分の好きな温度帯で「無濾過生原酒」を飲んでOKということですね 。

 

明日は、最初からお燗して飲もうと思います

 

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「立春朝搾り」の日本酒を初体験!

2021-02-03 22:21:37 | ワイン&酒

今日は立春

暦の上では春、ということですが、まだまだ寒いですよね。

それでも、日没の時間がずいぶん遅くなり、日差しも春めいてきたように思います。

確実に、春に向かっているのを感じます。

 

この立春の日の朝に搾った日本酒「立春朝搾り酒」が、当日すぐに売り出されることを数年前に知りました。

日本酒のプロフェッショナルたちのSNSの投稿を見ると、毎年、年明け早々にこの「立春朝搾り酒」のことに触れていて、私もいつかは飲んでみたいと思っていたのです。

 

「立春朝搾り酒」は、1年でもっとも寒い時期に、夜が明ける前から、もしくは日付が変わってすぐに搾り始めるという、とにかく大変な作業から生まれる酒です。

そのため、すべての蔵元が生産するとは限りません。

日本名門酒会のサイトなどを見ると、「立春朝搾り酒」を売り出す蔵元(名門酒会所属のところ限定)が紹介されています。

 

「立春朝搾り酒」は、立春の日の朝、小売店である酒屋さんが蔵元に受け取りに行くのが基本です。

そのため、その酒屋さんが取りに行ける場所の蔵元に限られます。

首都圏の酒屋さんが行ける範囲は、北関東から都心寄りの甲信越くらいでしょうか。

 

本日の昼過ぎ、私が立ち寄った酒屋さんには、群馬県の蔵元の「立春朝搾り酒」がありました。

 

令和三年辛丑二月三日 立春朝搾り酒 「赤城山」 

純米吟醸 無濾過生原酒  近藤酒造(群馬県みどり市) 720ml 1,600円(税抜)

 

赤城山の伏流水を使って仕込まれた純米吟醸酒です。

今朝搾り、火入れをせず、無濾過のまま瓶詰されています。

 

立春朝搾り酒の販売価格は、どの蔵元のものも一律だそうで、今年は1600円でした。

 

 

 

精米歩合は60%以下。

アルコール度数は16~17%。

 

 

今年は丑年ですが、細かくいうと「辛丑」(かのとうし)。

立春から新しい年が始まります。

「辛丑」には、枯死した草木が新しい種を持ち、芽を出そうとしている状態で、すぐには大きくならないので、水を与えてじっくり育てる時期、という意味があるようです。

 

一年の始まりの立春に、「立春朝搾り酒」を飲んだら、縁起がよさそうですね

 

 

 

「立春朝搾り酒 赤城山 純米吟醸 無濾過生原酒」を、よく冷やして飲んでみました。

純米吟醸なので、イタリアワインのフランチャコルタ用グラスに入れてみました。

プチプチとした微細な泡が残ってる?

ミネラリーでストイックな硬いアタックで極辛口の味わいでしたが、しばらくすると、味わいにも香りにも甘みが出てきます。

フルーティーさに加え、昔ながらの飴で、白い色のたんきり飴のような、米っぽいニュアンスの甘さを感じました。

 

これはスイスイ飲める~

飲みすぎそうなので、いったんストップ!(笑)

これ、冷やして飲んでますが、お燗したらどうなるんでしょう?

そもそも、お燗していいものなのか?

 

この先まだ飲み進めたい気持ちをストップさせ、お燗バージョンは明日に持ち越したいと思います(笑)

 

 

なお、「立春朝搾り酒」は事前予約が原則のようです。

酒屋さんは予約数だけを引き取ってくるそうですが、運がよければ、私のように予約なしでも店頭で出合えることがあるかもしれません。

 

私が今回たまたま出合った「赤城山」ですが、ちょうど前日の夜に、以前によくドライブに行ったなぁ~と、赤城山のことを考えていたのですが、その土地の酒が手に入ったのは、なにかの導きなのかもしれないですね(笑)

 

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節分は恵方巻ではなく長いスイーツで(笑)

2021-02-02 17:13:19 | 甘いもん

今年の2月2日124年ぶりの「節分」という特別な日なんですね。

節分といえば「豆まき」ですが、近年は「恵方巻」がプッシュされ、スーパーのチラシ広告にはさまざまな恵方巻が載ってました。でも、かなりいいお値段してます。

 

生まれてから首都圏以外に住んだことのない私にとって、恵方巻はまったく興味外なので、買う予定はありません。

どうせ買うなら、甘いものでしょう(笑)

 

ということで、節分の日に食べた長いスイーツはこちら。

 

 

スイーツ好きなら、この外見だけでわかるかも?

 

ロールちゃん 苺ジャム&練乳入り苺クリーム 節分限定パッケージ(ヤマザキ)

 

細長いロールケーキ「ロールちゃん」の苺バージョンです。

ロールちゃんが豆まきをしている姿がかわいい~

 

 

恵方巻を意識しているようで、今年の恵方(南南東)が表記されていました。

 

 

苺味のピンク色の水玉がキュート

中のクリームも苺フレーバーで、春らしいロールケーキです。

1本の長さを測ったところ、21cmありました。

 

 

 

1本のカロリーは453kcal。

おいしいし、細長くて食べやすいサイズなので、一気に丸ごと1本食べられますが、このカロリーを見てしまうと腰が引けます(笑)

ですので、好きな長さにカットして食べてます。

 

 

長いスイーツといえば、先日買ってきたロングバウムクーヘンが、まだ30cmほど残っています。

これも毎日すこしずつ、せっせと食べています。

 

いずれのお菓子も節分を意識しての販売だと思いますが、甘いもの好きには、甘くて長いスイーツは嬉しい限りです

 

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「シャトー・メルシャン 穂坂マスカット・ベーリーA 2014」を晩酌に

2021-02-01 18:13:55 | ワイン&酒

昨日の晩酌は、久しぶりに日本のワインを開けました。

 

Château Mercian Hosaka Muscat Bailey A 2014(Japan, Yamanashi)

シャトー・メルシャン 穂坂マスカット・ベーリーA 2014 (山梨県)

 

「穂坂」(ほさか)は山梨県韮崎市の地名で、甲府盆地の北西部にあります。

標高350~600mの丘陵地で、日照に恵まれた場所なので、太陽と大きな気温の日較差の恩恵を受け、豊かに熟した果実味としっかりした酸のバランスの取れたワインができるといわれます。

 

 

気になったのが、2014年という年です。

日本ならではのブドウ品種「マスカット・ベーリーA」のワインはよく見ますが、比較的若い収穫年(今なら2018や2019など)のワインが多いように思います。

ブドウ品種のイメージとしても、甘い香りがあり、イキイキとした果実味とフレッシュな酸がチャーミングなワインになりそうなのに、2014年だとどうなってるんでしょう?

そもそも、このワインはオーク樽で長期熟成させるそうなので、リリースされている最新ヴィンテージは2017年なのですが。

 

2014年の年の特徴を調べてみると、春先が寒かったために萌芽が遅れました。

8月までは曇天の日が多く、8月に入ってからも過去10年で最も日照時間が少なかった年だったそうで、色付きまでの期間が長く、酸度も高かったようです。

ということは、果実味ドーン!というタイプではなさそうです。

 

 

 

まず、色がやや薄くなっていて、レンガ色が少し混ざっています。

これはかなり熟成が進んでいそう?

香りには熟成の様子が現れ、干し肉やサラミ的なニュアンスに、ドライアプリコットも感じられます。

飲むと、熟成の進んだピノ・ノワールやスペインのガルナッチャのような印象があり、少し痩せています。

いま飲んでギリギリくらいでしょうか?

 

2014年だからというより、このワインの保管状態が微妙(おそらく保管温度が室温状態で長期間)だったのでは?と思います。

同時に買ったあと2本のシャトー・メルシャンも心配になってきました…

 

 

シャトー・メルシャンのワインを買う場合、キリンの公式販売サイト(DRINX)なら、保管&品質状態の信頼度は高いかもしれません。

なお、「シャトー・メルシャン 穂坂マスカット・ベーリーA」は、DRINX では2016年ヴィンテージが3,500円となっていました。

 

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