昨日の晩酌は、久しぶりに日本のワインを開けました。
Château Mercian Hosaka Muscat Bailey A 2014(Japan, Yamanashi)
シャトー・メルシャン 穂坂マスカット・ベーリーA 2014 (山梨県)
「穂坂」(ほさか)は山梨県韮崎市の地名で、甲府盆地の北西部にあります。
標高350~600mの丘陵地で、日照に恵まれた場所なので、太陽と大きな気温の日較差の恩恵を受け、豊かに熟した果実味としっかりした酸のバランスの取れたワインができるといわれます。
気になったのが、2014年という年です。
日本ならではのブドウ品種「マスカット・ベーリーA」のワインはよく見ますが、比較的若い収穫年(今なら2018や2019など)のワインが多いように思います。
ブドウ品種のイメージとしても、甘い香りがあり、イキイキとした果実味とフレッシュな酸がチャーミングなワインになりそうなのに、2014年だとどうなってるんでしょう?
そもそも、このワインはオーク樽で長期熟成させるそうなので、リリースされている最新ヴィンテージは2017年なのですが。
2014年の年の特徴を調べてみると、春先が寒かったために萌芽が遅れました。
8月までは曇天の日が多く、8月に入ってからも過去10年で最も日照時間が少なかった年だったそうで、色付きまでの期間が長く、酸度も高かったようです。
ということは、果実味ドーン!というタイプではなさそうです。
まず、色がやや薄くなっていて、レンガ色が少し混ざっています。
これはかなり熟成が進んでいそう?
香りには熟成の様子が現れ、干し肉やサラミ的なニュアンスに、ドライアプリコットも感じられます。
飲むと、熟成の進んだピノ・ノワールやスペインのガルナッチャのような印象があり、少し痩せています。
いま飲んでギリギリくらいでしょうか?
2014年だからというより、このワインの保管状態が微妙(おそらく保管温度が室温状態で長期間)だったのでは?と思います。
同時に買ったあと2本のシャトー・メルシャンも心配になってきました…
シャトー・メルシャンのワインを買う場合、キリンの公式販売サイト(DRINX)なら、保管&品質状態の信頼度は高いかもしれません。
なお、「シャトー・メルシャン 穂坂マスカット・ベーリーA」は、DRINX では2016年ヴィンテージが3,500円となっていました。