今朝(3日)の静岡新聞21面(総合面)に紹介されたとおり、かねてより共同開発していた静岡県商工会連合会うまいもの創生事業の『しずおかフルーツ100%ゼリー・ふじやまさんちのいつかちゃん』が、本日~6日まで開催の東京インターナショナルギフトショー2009会場にてお披露目されています。
私は風邪がなかなか治らず、先週末からは外出を極力控え、自宅で、三島の某社社長の自伝の執筆に専念しているところですが、ギフトショー会場のスタッフから、今しがた、写メールが届きました。
画素数が低いので、ちょっと見づらい写真かもしれませんがご容赦ください。
再三ご紹介したとおり、私は、この事業の広報支援を担当し、商品のネーミングとイメージづくり、商品に添付するリーフレット制作をまかされました。「スズキさんって酒ばっか飲んでる人かと思ったら、ちゃんとしたコピーライターだったんだ」と見直されました(苦笑)。
新聞紙面は白黒なので、せっかくのいつかちゃんの魅力が伝わらなかったと思いますが、地元静岡産フルーツを原料に、産地のお膝元の手作り菓子職人が作った100%静岡生まれのフルーツゼリーというこの企画の特徴を、どういう消費者に向けてプッシュするかを熟考し、“育ち盛りの子どもや孫に、安心安全の食を与えたい、季節の果物の味を覚えさせたい、静岡でこういう果物が作られていることを伝えたい”と考えるであろう、子育て世代のいる家族への手土産あるいはご贈答、というターゲットに絞りました。
東京のデパ地下のスイーツコーナーに並ぶような、有名パティシエの手による宝石のようなスイーツに張り合って、オシャレ度を究めようとしたところで、ネームバリューにかなうはずはなく、実際のところ、ネーミングやパッケージにさほどの予算はかけられません。
またこの事業の目的が、参画した菓子製造業者それぞれの販路拡大を支援するというものであるため、各業者さんの持ち味を殺してしまって、取ってつけたようなイメージを押しつけるのは本末転倒です。
私が訴求しなければならないテーマはこんな感じ。
●国産、しかもオール静岡産の果物。
●加工するのは地元の手作り菓子職人。
●自然の香りや甘みを生かすため、ゼリー菓子に一般的に使われる香料や色素は極力抑える。
●日持ちのしない限定生菓子では、販路拡大のための商材にはならない。ある程度常温保存ができ、遠方にも静岡じまんとして贈ることのできるスペックに。
●類似品が多数あるので、見た目にもインパクトがあるネーミングを。
●ギフト商材としてふさわしい価格で売れるパッケージを。
いつもコピーを考えるときにそうするように、現地へ行って、その店の個性や地域における存在感というものを大事にしようと、まずは参画5店を取材し、「地域に愛されるお菓子屋さん」「子どもがお小遣いを握りしめて通う甘いものやさん」の味を活かすことを考えました。
そうしてひねり出したのが、子育て世代をターゲットにしたイメージ戦略で、子どもが親しみやすい、“いつかちゃん”という、ゆるキャラを提案したのです。
いつかちゃんとは、文字どおり、五つの果物という意味。幼稚園の通園バッグをイメージした黄色いパッケージ箱の中には、伊豆月ヶ瀬の梅ゼリーが「うめ組のいつかちゃん」、富士川キウイゼリーは「きうい組のいつかちゃん」、牧之原紅ほっぺは「いちご組のいつかちゃん」、袋井浅羽メロンゼリーは「めろん組のいつかちゃん」、三ケ日みかんゼリーは「みかん組のいつかちゃん」の名札を付けたきんちゃくで収納され、5個入り・10個入りの2種類用意しました。
お父さんお母さんや、お爺ちゃんお祖母ちゃんが、子どものお誕生日や記念日に思わず買いたくなる、かわいくて、おいしくて、安心安全なスイーツ。
すんごいこじつけかもしれませんが、そんなメッセージを込めた静岡フルーツ100%ゼリー。東京ビッグサイトまで足を運べる方はぜひ会場までのぞきに来てください。
●第5回グルメ&ダイニングスタイルショー春2009・ニッポンいいもの再発見コーナー(東京インターナショナルギフトショー春2009併催イベント)
2月3日~6日 10時~18時(最終日は16時まで。スズキは6日最終日に会場にいます)
東京ビッグサイト 東展示場 東3ホール
詳細はこちら
静岡市内でも24日(火)に試食発表会を開催する予定ですので、流通関係、メディア、食育に関係する方々に来ていただければと思います。詳細が決まったらお知らせします!