東京世田谷のボロ市に行ってみました。
毎年12月15日、16日と1月15日、16日に行われます。
昔の人は北風が吹いてきてお正月も近くなって、暖房の準備やおせちの盛り付けの器など買いに来たのでしょうか。
今は巨大なフリーマッケトという感じもしないではありません。
東急世田谷線の下高井戸駅から上町駅に向かいます。
世田谷線も増発です。
駅を降りると世田谷通りの入り口から混雑しています。
さらにメインの通りは前にスムーズには進めないほどの人です。
世田谷代官屋敷の前もすごい人です。
「犬も歩けばまな板にあたる」とか訳の分からない標語で木工製品を販売していました。
何やら見たことのある旗が・・・「社会を明るくする運動」
世田谷区保護司会のブースでした。
折角だからと中の商品を見て石鹸(横須賀刑務所制作)を買いました。
ご隠居もたまに刑務所に行くので(収監されるわけではない。研修等です)付属の販売コーナーで刑務所の製作品を購入します。
まぁ折角だからと思いちょっぴり出費しました。
ご婦人が石鹸を袋に入れながら「社会を明るくする運動」ってご存知ですか?
「僕も千葉で保護司をやっているんですよ」
「あら!素晴らしい」
「いや暇つぶしにやっているだけでそんなに素晴らしくないんですよ」
「またまたご謙遜を!」
とか情報交換をしてきました。そんなたいしたものではないかな?
さてボロ市名物の「代官餅」を食べて見たくなりました。
ものすごい行列です。道を隔てて写真の右側にも長い列が出来ています。
ガードマンの人に時間を聴くと60分から90分ぐらいというので食べるのを諦めました。
帰りにどっかで牛丼でも食べようと思っていたら京王線の下高井戸駅のモールに吉野家があり3時ごろの昼食でした。
とりあえず列の先頭はどうなっているのか来てみるとビニールのテントの中でテキパキ餅をついて販売していました。湯気が暖かそう。
ちょうどご婦人二人が餅を購入してとなりの飲食コーナーで食べようとしていました。(やかんに暖かいお茶なども置いてあります)
目一杯ぶりっ子爺さんになって「お餅の写真一枚撮らせてくれませんか」とお願いしました。
「いいわよ。こんな感じでいい?」
「美味しいからあなたも買ったら」
「いやぁ1時間以上も待つんで諦めました。他にも行きたいし」
「あなたさぁ!1時間ぐらい待つのを我慢できないようじゃ何処に行ってもいい写真なんか撮れないと思うよ」
「厳しいご意見ありがとうございます」
とかニヤニヤして立ち去りました。
すこしぶらぶらしてみましょう。
ボロ市のはじまりは、439年前に小田原城主北条氏政が世田谷区新宿に楽市(市場税を免除した行商販売)を始めました。
439という数字は来年は440となるでしょうか。
そのご北条氏が豊臣秀吉に滅ぼされ、家康が江戸に幕府を開きこの地は急速に衰えました。
世田谷城も廃止され城下町の意義も失いました。
楽市もなくなりましたが近郷の農家の需要をみたす農具市、古着市、正月用品市として毎年12月15日に開かれる歳の市として保たれました。
大正から昭和にかけては多い時には2000店にもなったそうです。
商品の方も玩具、装身具、植木類等に変わり、古着類がわずかにボロ市の名を保っているそうです。
そして1日で20万人以上の人出となっています。
どてらなんかはボロ市らしくていいですね。
こんなことをしながら、ご隠居の2016年(平成28年)も幕を閉じそうです。
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