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恐るべし太宰治!

2017年06月01日 | 読書

知る人ぞ知る名作「走れメロス」を始めとする珠玉の短編集!

1.富嶽百景 2.懶惰の歌留多 3.八十八夜 4.畜犬談 5.おしゃれ童子 6.俗天使 7.駈込み訴え 8.老ハイデルベルヒ 9.走れメロス 10.東京八景

正直な感想は「面白い!」
どれを読んでも太宰治の人となりがわかるし、ユーモアと機知に富んだ文章がとても良い!若い頃に人間失格を読んだだけだったと記憶していて、なんとなく「暗い」「難しい」イメージしか持っていなかった自分が恥ずかしい。私は犬が苦手なので4.畜犬談を読んで思わずニヤリとしてしまった。また、6.俗天使の「サビシガリ(や)さん」でもなく「サムガリ(や)さん」でもない人を「サビガリさん」と言っていまうセンスにも驚いた(笑)。

いやはや太宰治恐るべし!
何年か前に金木町の斜陽館に行ったことがあるが、もう少し太宰の作品を読んでから行けばよかったな~と思っています。