憑神ー浅田次郎 2018年01月13日 | 読書 評価 幕末の江戸住まいの貧乏御家人がひょんなことからある祠を拝んでしまったことから貧乏神、疫病神、死神に憑りつかれる。しかし、文武に秀でた主人公の別所彦四郎は邪悪三神をものともせず武士道をつらぬき、ついには徳川慶喜になり代わり上野山の彰義隊の許へ騎馬を走らせるのだった。 軽いユーモア小説かと思い手に取った浅田次郎の時代小説第二弾だったが、壬生義士伝に通じる「武士の義」が全編に綴られた無骨な作品だった。しかし、主人公の頑固さには辟易。かなりいらいらした(笑)。