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火車ー宮部みゆき

2019年02月23日 | 読書

評価4

カード社会の怖さを題材にしたサスペンス。1993年山本周五郎賞受賞作。

ケガで休職中の刑事・本間俊介は親戚の男から「行方知れずとなった婚約者の関根彰子を捜して欲しい」と頼まれる。調べると彰子には自己破産の前歴があり、その彰子と婚約者の前から姿を消した彰子は別人だということがわかった。彰子の戸籍を乗っ取った女は誰か?どこにいるのか?彰子は生きているのか?東京、名古屋、伊勢、大阪、宇都宮と、本間俊介の謎解きの旅が続く。

星新一のショートショートの次に582頁の長編!面白かったからよかったが少々バテ気味(笑)。なかなか戸籍を乗っ取った女・新城喬子の姿が見えず、先々が気になって頁をめくる手が止まらない。なかな上手いストーリー展開。で、いきなり頁が残り少なくなったところで急展開!あれよあれよと言う間に喬子登場!が、、、喬子の動機や行動の詳細が語られぬままここで(余韻を残して)お終い。「そったな~あんまりだ~」と思わず叫んでしまった我輩であった。なので5点満点ー1で評価4となった次第。