白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

孤宿の人(上)ー宮部みゆき

2019年07月10日 | 読書

評価3

江戸の建具商・萬屋の女中に9歳になる「ほう」という名の娘がいた。主人の妾だった母親は病死し、金毘羅代参に連れ出された「ほう」は讃岐の国・丸海藩に捨て子同然に置き去りにされる。その後、「ほう」は藩医・井上家で下働きをするようになるが、「ほう」の面倒を見てくれていた心優しき琴江が毒殺される。こんな中、丸海藩には大罪を犯した幕府要人・加賀殿が流されてくる。立て続けに起きる毒死や謎めいた凶事、けなげに生きる「ほう」を取り巻く不穏な不雰囲気が重苦しい上巻。

さーっ!同心・渡部一馬、元引手(岡っ引き)・宇佐の活躍が丸海藩に漂う暗雲を蹴散らしてくれることと、「ほう」の幸せを願って下巻へ突入ーっ!