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迷走する帝国(下)-塩野七生

2020年09月09日 | 読書

評価5

ガリエヌス帝(260-268)の時、ガリアが独立、それに続いて北部メソポタミアのパルミラも女帝ゼノビアを前面に押し立てて台頭、入れ代わり立ち代わり帝位につく軍人皇帝もゴティクス(268-270)は疫病に倒れ、アウレリアヌス(270-275)はガリア、ヒスパニア、ブリタニアの無血でのローマ復帰を果たすも将官によって殺害され、タキトゥス(275-276)自然死、プロブス(276-282)不満兵による殺害、カルス(282-283)ペルシア戦役中に落雷により死亡、と続き、284年にその後21年間続くディオクレティアニス帝時代をむかえる。

そして、この時代、ジワジワとキリスト教がローマ帝国に広がりを見せるのであった。