評価
アラリックの死後、皇帝ホノリウスは首都再建に動き始めヴァレンティニアヌスが次の皇帝に即位するも、実質の統治者はガリア出身の最高司令官・アエティウスになる。22年に渡り西ローマをおさめたアエティウスだったが、ヴァンダル族、フン族への対応に追われる日々で454年没す。
その後の西ローマはヴァンダル王ゲンセリックに北アフリカの領有を許し、なお、455年には2度目の帝都ローマへの侵略も招く。さらに、シチリア、サルデーニャ、イベリア半島西部、ガリア南部をも蛮族に領有されるに至っては東ローマ帝国にも見放されてしまう。
その後の20年は9人の皇帝がつないで、476年、紀元前735年から1229年続いた(西)ローマ帝国はロムルス・アウグストゥスを最後の皇帝としてその幕を閉じるのだった。
いやはや、東も西も南も北も、蛮族、蛮族、蛮族、蛮族、皇帝のいないに等しい目まぐるしい展開に目も回るよう・・・ついに、あと1巻で「ローマ人の物語」全43巻読了です!