評価
新聞広告を見て気になっていた本。普段はネットで中古本を購入しているのだが、手許に図書カードがあったので新品を手に取った。「how to物」かと思っていたが、なんの、なんの、家族物。
娘の結婚、舅の葬式に思わぬ出費がかさんだ主人公・篤子に、今度は夫婦揃ってのリストラが言い渡された。老後の蓄えがどんどん細り、これからの人生に希望を持てない日々が続く。でも、いろいろ困っているのが自分だけではないことがわかって来た篤子は、徐々に周囲の人間に素直に自分をさらけ出して行けるようになる。結論は「幸せかどうかは自分の考え次第ってこと」かな・・・?
後半に出て来る篤子の義母が面白い。なんと篤子と義母が年金詐欺の片棒を担いで10万円をちゃっかり懐に。いきなり推理小説に突入か!?と思ってしまった(笑)。そう言えば、垣谷美雨さん、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を取ってました。