昨日、『エンジョイウォーキング 北海道一周コース』完歩。
昨年、8月19日、暑い盛りに、まだ元気だったワンコ先生と夕涼み、というか18時過ぎ頃、歩き始めた『エンジョイウォーキング 北海道一周コース』
昨日の歩数で、北海道一周コース 2,044.7kmのゴールに戻ってきた。
396日ぶり。
後半は、同行の友であり、子のように思っていたワンコ先生が永眠し、運動量も落ちてしまったのだけれど、ワンコ先生の生き様は、今も忘れられない。
出会いは、保健所犬で、とある県内のNPO法人経由で知り合って、家に来たときは、おどおど、うろうろ。
少しずつ、自分の範囲を広げて、どんどん人の言葉を覚えて、カミさんが食い物をたくさん与えておくもんだから、近所の猫やカラス、雀とも仲良くなって。
巡回してくる野良犬(?脱走)には、定番の餌場になって、それでも、機嫌よく、怒ることない毎日。
「ボクは、もう食べたから、いいよ。食べな」
不在の日中に家に来る皆さんには、「一応吠えてみっか」とワン、ワンはするけれど、敵意がないとわかれば、訪問者の言葉に反応し、家に定期的にくる皆さんは、みな友達だったよう。
これは、亡くなってから知った部分が多い。
で、パトロールが大好き!
花火、雷、雨は大嫌いで、いつも救助要請。
「く〜〜ん、く〜〜ん。お家に入れてくれ」
最期は腹に大きな腫瘍ができ、排泄もできなくなり、食べられず。
相当苦しく、痛みもあり、極限であったと思うけれど、「痛い!」と泣き叫ぶこともなく、家の者に恨み言を言う、喚き散らすでもなく、静かに向き合っていた。
とても今の自分には共有できない苦痛である。
犬は、すごい。
最後まで、立とうとし、最後まで、パトロール、いこうぜって、目が訴えていた。
自分にこれができるだろうか?
楽しく遊んだだけでなく、ほんとうに、生き様を教えられもした。
そんな、同行二人の今回のゴール。
日常の生活歩数を万歩計で積み上げただけの話なので、自己満足に過ぎないわけだけれど、よくがんばったなぁ、と自分を褒めてあげたい。
バーチャルウォークや駅間ウォークは、手法で、自分の計画は、『4千万歩の男計画 』
2014年11月19日に一歩を踏み出し、24,586,158歩まできた。
この思いつきの第一歩も、ワンコ先生とだった。
第三者は、「老後の・・・」なんて見る範疇のことだけれど、自分は、年老いても、『その後』なんてない。
老は、老で、今を受け止めて生きている。
今のこの世に、極楽も地獄もあると思っている。
時間、その中で流れる関係性を意識して、できるだけ『極楽』の時間をすごして、諸行無常の川の中にフェードアウトしたい。
今の健康状態などを考えると、伊能忠敬先生の歩数にも及ばず、終わっちゃうのかな?
とも、思うけれど、それはわからない。
ワンコ先生のように、最後の一歩まで。
意思が折れなければ、肉体は、案外持つ。
行けるかもしれない。
『エンジョイウォーキング 東海道コース』に引き続きエントリーした。
これからは、散歩を誘ってくれるワンコ先生もいない。
仔犬を飼おうにも、これから、15〜16年も元気に生きていられる自信も根拠もない。
ひとりで、とぼとぼ、行けるところまでゆくしかない。
一人で生まれ、みな、一人で行き着くところまでゆく。
だから、今、この時を大切にいきる。
これが、いいんじゃないかな。