まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

房総横断ひとりウォーク(小湊鉄道3 上総牛久駅~五井駅)後編

2016年11月12日 | 房総横断ひとりウォー...

このあたりまでくると、ポケットラジオで聴いてきた市原FMもとてもよく入るなってきました。
ラジオを聴きながらとぼとぼ歩き、線路をたどってやっと見つけた、上総三又駅です。

 

 民家の中に、ふつうにある古い建物といった感じでたたずんでいた海士有木駅。地元の小学生、道路工事の警備員さんなどに聞きまくって、やっと到着しました。

家庭菜園で作業中のみなさん、自宅周辺を清掃中の方などに導ていただいた上総村上駅です。駅舎は、どこかの作業場のような外観で、ここに辿りつくのもとても手こずりました。

この駅周辺にさしかかったとき、市原FMで「大沢和子の聞いてくれっがいよ」というローカル番組がはじまり、市原郷土かるたという話題でちょうどこの村上駅周辺に伝わる「河童のくれたツボ」の話を、房総訛りいっぱいに放送していました。こういう話を聞けるので、ラジオのローカル局は面白いですね。

自分では標準語を話していると信じていますが、思いっきりなまった大沢さんの放送を普通に聞いて、笑えてしまう自分に気づき、「おりゃ、やっぱ、なまってかんもしんねなぁ」とニタついてしまいました。

さて、時刻は、すでに16時過ぎ。お天気が悪かったので、薄暗いです。五井まで、あと営業キロ2.5Km。さて、どうすっべか?

上総村上から五井の間で、上総国分寺跡、市原FMのスタジオ見学を目論んで出かけたウォークでしたが、両方は難しくなってきました。

  

                    (国分寺薬師堂)

 もう、暗くなってきましたが、これを逃したらまたいつ来られるかわからない。マップで確認したら、ちょっと足をのばせばいけそうなところに上総国分寺跡が見えました。見学というよりは、「行ってきました」という程度の歩き抜けでしたが、話のタネに立ち寄ってきました。

17時30分すぎ、五井駅に到着。

4月19日9時54分に、いすみ鉄道大原駅から第一歩を踏みたし、137,207歩、96Kmあまりの房総横断ひとりウォークの完成です。

JR五井駅からは、4番線のローカル色いっぱいの小湊鉄道に揺られ、上総牛久駅までもどり、

珍来さんのうまにそばでお腹を膨らませ、満足感いっぱいでの帰宅となりました。
満腹と達成感、幸せ感にも相関関係があるようです(笑)

小湊鉄道3(上総牛久駅~五井駅 営業キロ16.4Km
実際歩いた日 2016112
実際に歩いた歩数 40,011歩(約28Km

さて、来年はどこを歩こうかな?いろいろ思いを巡らせて、考えている時間はとても楽しい時間です。

早朝ウォーク等毎日きっちりやることが苦手なので、来年もイベント的なひとりウォークを考えて、月1回くらいでかけてみたいと思っています。

 

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房総横断ひとりウォーク(小湊鉄道3 上総牛久駅~五井駅)前編

2016年11月11日 | 房総横断ひとりウォー...

いすみ鉄道を2回、小湊鉄道を3回に分けてスタートした『房総横断ひとりウォーク』の最終回がのびのびのなっていましたが、11月2日に歩いてきました。

新しく買ってみたスポーツサンダルの使用感の確認で、少し長く歩きたかったので、一駅手前の上総牛久からスタートすることにしました。

駅にあった『牛久駅周辺ぶらり散歩マップ』を1部いただき、歴史を感じさせてくれる牛久の旧市街を散策。街外れにある、浅井長政の浅井家ゆかりの医光寺まで足をのばしまい、スタートから脱線気味。

上総牛久~馬立間で、11,000歩あまり歩き、7月のウォーキングで到着した馬立駅に戻ったのが12時過ぎになってしまいました。馬立~五井は、営業キロで12kmほどなので、寄り道しなければ、なんとか暗くなる前に着くのかな?!雨も落ちてきて、「牛久で遊びすぎちゃったなぁ」と悔いてみても、いつものことながら、後の祭りです。


光風台駅です。光風台団地の最寄り駅として昭和51年に設けられた駅で、跨線橋のある鉄道の駅らしい姿です。

小港鉄道は、山間田園地帯を走るトロッコ列車のイメージがありますが、このあたりまでくると、街の足として機能していると思わせるような風景が広がってきます。

 

 
WiFiも。



駅近くには、市原市河川公園上養老橋デッキが整備されていて、お天気の良い日には、癒しの場になるであろう風景が広がっていました。


手前に垂れている紐を引くと、重りがあがってオルゴールがなるベンチを発見。ちょっとした遊び心ですね。

 

デッキ側から上養老橋を渡った河川敷の遊歩道は、山田フラワーロードとして整備されていました。コスモスの季節も終盤で、花は少なかったものの、のどかな雰囲気の歩きやすい道路でした。

 

 

上総山田駅へ到着。

いすみ鉄道、小湊鉄道の駅は、小規模な停車場に近いものが多く、主要道路などに駅の案内表示もほとんどありません。電車ではないので、当然架線もなく、じきにレールを見失てしまいます。線路にそって駅を探してたどっていくのもちょっと大変だったりしました。

こんなときはスマホにナビアプリがあれば、とは思うんですが(笑)。

事前準備が悪く、いつも持って出る携帯ナビを忘れたので、次の上総三又駅、海士有木駅、上総村上駅までの道のりは、方向音痴爆発!迷いに迷ってしまい苦難の道でした()

房総横断ひとりウォーク(小湊鉄道3 上総牛久駅~五井駅)後編へつづく



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房総横断ひとりウォーク(小湊鉄道2 高滝駅~馬立駅)後編

2016年07月29日 | 房総横断ひとりウォー...

平成10年に、関東の駅百選にも選ばれ、ドラマなどのロケなどにもよく使われている上総鶴舞駅に着きました。

古い木造駅舎とレール、一面の稲。あとはなんもありませんが、田舎の風景を満喫させてくれます。
7月17日のブログで書いた『映画 稲の旋律』の駅の風景です。

鶴舞は、房総の内陸部で、古くから歴史のあるエリアです。
昭和のはじめには、現在の外房線茂原駅とレールをむすぶ南総鉄道構想があったといいます。

内房の木更津―外房の大原、内房の五井―外房の小湊、茂原をつなぐ構想を立て精力的に動いた。
社会の変化の波を受けてすべては実現はしていないけれど、温暖でぼやっとしているイメージが強い房総人ですが、その先人たちって、エネルギッシュで偉かったんだなと、駅間ウォークを通じて知りました。


現在は無人駅ですが、改札が残っています。

改札口から事務室内をのぞいたら、なんということでしょう!
そこにリアルの昭和の風景が!
タイムマシーンのようです。

古い単口のコンロにヤカン。
ブラウン管テレビ。
使い込んだ木の机・・・。

これが演出なら、すごい!
小湊鉄道さん、やりますね。

線路を挟んで向こう側には、大正14年に小湊鉄道駅舎用として設置後、地域の要望により周辺10か村に電灯を供給したという鶴舞火力発電所の顕彰碑がたっていました。
これも、房総の先人たちって、エネルギッシュで偉かったという事例ですね。



発電所の顕彰碑を読んでいたら、下り列車が上総鶴舞駅に入ってきました。



上総川間駅に向かう途中の道沿いの看板に誘われて見学した、上総鶴舞ソーラー発電所。
畑の上に日照を確保できる程度の小型のパネルを設置して、農地を有効利用しようというもので、以前から関心はあったのですが、実物は初めて見ました。
パネルの下で、農作物も育っており、こういう取り組みもありかな。


田圃の中にぽつんと現れた上総川間駅。



小さな待合室に座ると、前は田圃。
時間が止まったような空間。ほんと、トトロやネコバスが出てきそうです。

ここも、上総久保駅同様、なんだか不思議な空間でした。

県立鶴舞桜が丘高等学校グリーンキャンパスの最寄り駅。
およそ高校生が乗降する駅とは結び付かない風景ですが、帰りの列車で、純朴な高校生が数名乗り込んできた。

あたしの生活圏は、このすぐ近くですが、こんな近くにこんな世界があって、こんな高校生がいる。
不思議な感じでした。

上総川間駅から、車の多い国道297はよして、並走している県道81号市原天津小湊線で、上総牛久駅に向かいまいした。


上総牛久駅のホームと駅舎。

国道297(大多喜街道:五井~勝浦)と国道409(房総横断道路:木更津~茂原)が交差する街で、古くから商業で栄えてきたエリアです。
小湊鉄道もここ牛久までは、密度濃くはしっています。


改札に置かれていた”なかうし”??

ここは、県立市原高等学校最寄駅。

遊び心でしょうか?

このご利益か、駅前、駅舎内には市原高校の”なかうし”をたくさん発見!
青春ですね!

駅には、『牛久駅周辺ぶらり散歩マップ』もあって、時間があれば、食べ歩きもいいかも、と感じた街でした。

上総久保の『しょうちゃん食堂』の”食い物の恨み”を、上総牛久の『珍来』の広東めんで()
美味しくいただきました!

次の馬立駅までは、駅間4km。ちょっとありましたが、国道297に沿ったレールをたどりながら、国道の歩道をとことこ歩いて、15時過ぎ、馬立駅に到着。


ここも木造のアジのある駅舎の無人駅でしたが、周辺には家がたくさんたっていました。

学校帰りの小中学生が、歩いているあたしに、元気よく挨拶をしてくれます。田舎の人情が残るいい土地柄なんですね。きっと。

これも房総をぐるっとウォーキングしてみての気づきなのですが、子供たちのこの自然な挨拶(声掛け)も、都市化してくるほどなくなっているような気がします。
あと、学校の日常かな?

駅周辺で、駐車場を物色!月極しか見当たりませんでした!

規制のないところを探して、路駐してもいいんですが、それが原因でトラブルが起きても申し訳ない!

次回は、牛久駅前の1日200円の駐車場を利用して、五井まで歩くか!
五井まで車で行っていくか!

国分寺跡、市原FMもスタジオも訪ねてみたいな。

小湊鉄道2(高滝駅~馬立駅 営業キロ11.4Km
実際歩いた日 2016712
実際に歩いた歩数 22,607歩(約16Km

 

 


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房総横断ひとりウォーク(小湊鉄道2 高滝駅~馬立駅)前編

2016年07月28日 | 房総横断ひとりウォー...

前回のウォークの帰り、この橋を、左から右に渡りました。この橋を渡ったのは初めてではないのですが、湖面に気になる風景がありました。


今回は歩く距離が短いので、前回気になった風景から、遊ぶことにしました。

よくある展望台かな?と思っていた、これなんですが。
水流を使った、巨大な水揚げ機械の原理を見せてくれる装置でした。
谷底の川を堰き止め、左側の大きな水車を回し、軸で右側の小さなくみ上げ容器がぶら下がっているコンベヤーを回して、谷底から丘の上に組み上げる。明治から大正末期まで養老川流域で水田干害用に使われていた藤原式揚水機というカラクリでした。


遠目に橋の上から見たときは、女性が天にむかって手を広げているように見えたのですが、トンボの彫刻でした。
橋の上から眺めるくらいの見え方でいいなぁ。よくできていて、ちょっと気持ち悪い!


隣接してある市原湖畔美術館も、ちょこっと見学。


高滝ダム記念館にも寄って、ダムができた経緯などの写真を見学。
現在はよく整備されたダム施設ですが、ここでも建設にあたり、湖底に沈んだ家々があったということを知りました。

高滝ダム湖畔の無料駐車場まで戻って車をおき、2km先の上総久保駅に向けて歩き出しました。


田圃の中に、大きな銀杏の木。その下に、小さな停車場。上総久保駅は、絵画の中のような駅でした。




銀杏の木の下からのぞき込むと、夏の強い日差しも遮られ、いい感じ!
紅葉の頃のキハ200形気動車とのレトロな風景も見てみたくなりました。


臭いもあるし、ハエもいる。
懐かしい昭和のトイレです。

どんどん消え去っていますが、少し前まではみんなこんな便所でした。この駅の風景には、昭和のトイレも悪くありません。
いつから便所をトイレというようになったのか、自分でも思い出せないですが、時は流れましたね。


「きたな美味い店」に認定され、美味しいあんかけラーメンを食べさせてくれるという事前情報で立ち寄ってみた『しょうちゃん食堂』ですが、あいにく時間外で食べられませんでした。ほんと残念!


上総鶴舞駅へ向かい途中、脇道にそれ、山寺をぶらり。


草むらに立つ石仏に手を合わせ、のんびり感いっぱい!石仏さん、みんな難しい顔をしてすましていました。
そんなに、いつも難しい顔をしていたら、疲れるでしょ!と頭を撫でてあげましたが、にこりともしませんでした。
疲れるだろうなぁ、何考えいるんだろう?


栗がもう若々しい緑の実をつけていました。暑い暑い夏はこれから本番ですが、自然界ではもう秋の準備が着々と進んでいるようです。

房総横断ひとりウォーク(小湊鉄道2 高滝駅~馬立駅) 後編へつづく

 

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房総横断ひとりウォーク(小湊鉄道1 上総中野駅~高滝駅)後編

2016年06月24日 | 房総横断ひとりウォー...

まだまだ山奥に進みそうなトンネルを右手に、県道を歩きました。


月崎駅です。Kawasakiのかっこいいバイクでツーリングにきた方が休憩していまいした。バイクの右側には、最近映画のロケ地にもなり、話題になっている『もりらじお』の建物がありました。

このらじお、電波を出す放送局ではなく、ここで、森の音を聞く、受信機の方のらじお。なにもなくても、感性があれば、森や自然からたくさんの情報をききとれるってことなのでしょか。素敵な命名だと思いました。

駅舎の中に掲示されていた絵画。
駅全体の空気に溶け込んだような、すごくいい感じの作品でした。
中央で、白く光っているのは、フラッシュの反射です。(笑)

駅周辺はローカル色いっぱいですが、駅前には、コンビニもあり、民家もありました。


この線路の先にある、飯給駅を目指しました。

地名は難読なものも多いですが、この駅名も、「いたぶ」とはなかなか読めませんね。私も今回歩かなければ、自信をもって、「はんきゅうえき!」だったと思います。(笑)

壬申の乱に敗れておち延びた大友皇子一行に、この地の人々が食事を捧げたことから、「飯給」の名が与えられたのだとか。信じていればそれでいい、古い伝説ですね。

現在は生活道としても使われていないような旧道を歩きました。完全な手掘りのトンネル(観音掘りというらしい)というのに遭遇しました。中は、なかなか幻想的!
いくじなしのひとり歩くなので、内心、トンネルの向こうは、異次元に飛んじゃうんじゃ!?なんて、どきどきでした。

一念岩をも通す”、という言葉がありますが、人力だけでこれだけのものを作った人々の思いは、すごい!ただただ感心です。
生きるために生活を便利にしたい、豊かにしたい!そんな熱い思いの、ひとノミひとノミが、このトンネルなのですね、きっと。




飯給駅に着きました。駅舎というより、待合室という作りですが、ローカルな雰囲気はプンプン。



駅入り口に設けられていたトイレ。
この左側に黒壁で囲われた大きな建物(エリア)があり、訪問時、中で女の子たちのはしゃいでいる声がしていたので、ちょっと気になっていました。
帰宅して調べてみたら、大きな建物は、観光用に、世界一大きなトイレ(女子トイレ)として設置されたものだとわかりました。
いろいろ工夫していますね。

大きいといっても、巨大便器というわけではなく、トイレの広さが、ということらしいですが
。(笑)

時刻は、14時過ぎ、万歩計の歩行キロは、約17km。16時、高滝駅着は問題なさそうです。



里見駅です。ここには、駅員さんがいました。今日歩いた駅で、駅員さんがいたのは、養老渓谷駅とこの駅だけでした。

駅名は、戦国時代の里見氏に由来しているのだそうです。

枝は亀山 葉は小糸
花は佐貫の 出城に咲いて
影は養老の 田面に射す

駅舎にこんな歌が掲出されていました。戦国時代、久留里に拠点を置いた、里見氏の威勢を歌ったものだそうです。

いすみ鉄道大多喜駅で書きましたが、本多忠勝が十万石で大多喜に入ったころ、今日歩いた小湊鉄道沿線は安房里見氏と徳川の最前線だったいうことなのでしょう。

時間があったら、小湊鉄道のHPで紹介されていた、里見砂利山線(万田野線)跡を歩いてみようと思っていたのですが、時間はあれど、資料がなし。
現地に行けば、マップくらいあるだろうは、甘かった!残念です。

里見の消防署で立ち番していた、われらが仮面ライダー。
みつけて、ちょっと口元が緩みました。
仮面ライダーは、歳とらないなぁ。

高滝湖が見えてきました。今日の目的地まで、あと少し

15時過ぎ、歩行距離21kmあまりで、高滝駅に到着。
ここは、無人駅でいたが、保線管理の基地になっているようで、作業関係者の姿が見えました。

16時21分の列車で移動するので、1時間ほど余裕時間が出てしまいました。

高滝は、次回のスタート駅なので、駐車場を探しながら、高滝神社にお参り。心がけが良いので、駐車場は、湖畔の公園に無料スペースを見つけることができました。(笑)

20分余りの列車移動でしたが、車掌さんが切符を切りに来てくれるというのも、悪くないですね。
子供のころの移動は、ボンネット型の小湊バスでした。そこに乗っていた車掌さんを思い出しました。

小湊鉄道1(上総中野駅~高滝駅 営業キロ15.3Km
実際歩いた日 
2016615
実際に歩いた歩数 
36,612歩(約26Km

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