平成10年に、関東の駅百選にも選ばれ、ドラマなどのロケなどにもよく使われている上総鶴舞駅に着きました。
古い木造駅舎とレール、一面の稲。あとはなんもありませんが、田舎の風景を満喫させてくれます。
7月17日のブログで書いた『映画 稲の旋律』の駅の風景です。
鶴舞は、房総の内陸部で、古くから歴史のあるエリアです。
昭和のはじめには、現在の外房線茂原駅とレールをむすぶ南総鉄道構想があったといいます。
内房の木更津―外房の大原、内房の五井―外房の小湊、茂原をつなぐ構想を立て精力的に動いた。
社会の変化の波を受けてすべては実現はしていないけれど、温暖でぼやっとしているイメージが強い房総人ですが、その先人たちって、エネルギッシュで偉かったんだなと、駅間ウォークを通じて知りました。
現在は無人駅ですが、改札が残っています。
改札口から事務室内をのぞいたら、なんということでしょう!
そこにリアルの昭和の風景が!
タイムマシーンのようです。
古い単口のコンロにヤカン。
ブラウン管テレビ。
使い込んだ木の机・・・。
これが演出なら、すごい!
小湊鉄道さん、やりますね。
線路を挟んで向こう側には、大正14年に小湊鉄道駅舎用として設置後、地域の要望により周辺10か村に電灯を供給したという鶴舞火力発電所の顕彰碑がたっていました。
これも、房総の先人たちって、エネルギッシュで偉かったという事例ですね。
発電所の顕彰碑を読んでいたら、下り列車が上総鶴舞駅に入ってきました。
上総川間駅に向かう途中の道沿いの看板に誘われて見学した、上総鶴舞ソーラー発電所。
畑の上に日照を確保できる程度の小型のパネルを設置して、農地を有効利用しようというもので、以前から関心はあったのですが、実物は初めて見ました。
パネルの下で、農作物も育っており、こういう取り組みもありかな。
田圃の中にぽつんと現れた上総川間駅。
小さな待合室に座ると、前は田圃。
時間が止まったような空間。ほんと、トトロやネコバスが出てきそうです。
ここも、上総久保駅同様、なんだか不思議な空間でした。
県立鶴舞桜が丘高等学校グリーンキャンパスの最寄り駅。
およそ高校生が乗降する駅とは結び付かない風景ですが、帰りの列車で、純朴な高校生が数名乗り込んできた。
あたしの生活圏は、このすぐ近くですが、こんな近くにこんな世界があって、こんな高校生がいる。
不思議な感じでした。
上総川間駅から、車の多い国道297はよして、並走している県道81号市原天津小湊線で、上総牛久駅に向かいまいした。
上総牛久駅のホームと駅舎。
国道297(大多喜街道:五井~勝浦)と国道409(房総横断道路:木更津~茂原)が交差する街で、古くから商業で栄えてきたエリアです。
小湊鉄道もここ牛久までは、密度濃くはしっています。
改札に置かれていた”なかうし”??
ここは、県立市原高等学校最寄駅。
遊び心でしょうか?
このご利益か、駅前、駅舎内には市原高校の”なかうし”をたくさん発見!
青春ですね!
駅には、『牛久駅周辺ぶらり散歩マップ』もあって、時間があれば、食べ歩きもいいかも、と感じた街でした。
上総久保の『しょうちゃん食堂』の”食い物の恨み”を、上総牛久の『珍来』の広東めんで(笑)。
美味しくいただきました!
次の馬立駅までは、駅間4km。ちょっとありましたが、国道297に沿ったレールをたどりながら、国道の歩道をとことこ歩いて、15時過ぎ、馬立駅に到着。
ここも木造のアジのある駅舎の無人駅でしたが、周辺には家がたくさんたっていました。
学校帰りの小中学生が、歩いているあたしに、元気よく挨拶をしてくれます。田舎の人情が残るいい土地柄なんですね。きっと。
これも房総をぐるっとウォーキングしてみての気づきなのですが、子供たちのこの自然な挨拶(声掛け)も、都市化してくるほどなくなっているような気がします。
あと、学校の日常かな?
駅周辺で、駐車場を物色!月極しか見当たりませんでした!
規制のないところを探して、路駐してもいいんですが、それが原因でトラブルが起きても申し訳ない!
次回は、牛久駅前の1日200円の駐車場を利用して、五井まで歩くか!
五井まで車で行っていくか!
国分寺跡、市原FMもスタジオも訪ねてみたいな。
小湊鉄道2(高滝駅~馬立駅 営業キロ11.4Km)
実際歩いた日 2016年7月12日
実際に歩いた歩数 22,607歩(約16Km)