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奇跡の救出劇のあと

2010-10-18 22:59:24 | 報道/ニュース


  17日、サンデーモーニング


  作業員の救出劇で世界中の注目を集めたチリ。
  古くから銅の世界一の産出国として知られるが、
  ここにきて中国など新興国からの銅の需要が急増したため、
  安全面に問題があり閉山された鉱山が再操業巣というケースが増えているという。
  しかもほかに明らかになった事実がある。
  地下で何があったのかを明かさないという契約。
  地元のジャーナリストは、安全管理の不備を追求されたくないチリ政府の思惑があると指摘する。

  救出されたマリオ・ゴメスさんの弟、 セグンド・ゴメスさん
  「兄たちは政府と鉱山会社に対し地価での出来事を離さない、
   口をつぐむということでサインしたと聞いている。」
  地元ラジオ記者 トーマス・モスチャッティさん
  「政府が運営する鉱山会社などは安全管理を置き去りにし、死亡事故を隠ぺいしている。」

  こうした批判を打ち消したかったのか、ピニェラ大統領はことあるごとに現場を訪問、
  TVカメラの前で陣頭指揮をとる姿が繰り返し報道された。
  支持率は46%から56%にアップし、安全管理の不安をかき消した。

  一方生還を果たした33人の生活も大きく変わろうとしている。
  救出劇はすでに映画化が決定し、
  作業員にはTV局が高額の独占インタビューの依頼や、本の出版が持ちかけられている。

  いちやく時の人となった作業員たちの裏では悲劇も起きていた。
  事故当時同じ鉱山で働いていてシフト上たまたま難を逃れた作業員たちは解雇通告された。
  
  奇跡の救出劇の裏側でさまざまな悲劇や矛盾をさらけだしたチリ鉱山の深刻な現実。
  今後改めて安全対策を問う声が高まりそうである。


  ☆銅の生産量(2009) 合計約1580万t
   ①チリ539万t(34.1%) ②ペルー127万t(8.1%) 
   ③アメリカ120万t(7.6%)

  ☆銅の価格の推移
   2004年から比べて、4倍になっている。

  ☆銅の消費量
   ①中国716万t ②アメリカ163万t 
    中国は2004年から2倍以上。


   
   
























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