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海の線引き

2010-10-20 22:30:10 | 報道/ニュース
  3日 サンデーモーニング


  一衣帯水(いちいたいすい)  
  一本の帯ほどの海や川に隔てられた近い距離にあるという意味。
  近隣の国からの圧力、不安の背景には、日本の地理的条件がある。

  日本国は約7,000の島々からなり、
  国土の総面積は約380000平方kmで世界第60位、
  しかし管轄海域面積は、
  アメリカ、オーストラリア、インドネシア、ニュージーランド、カナダに次いで
  第6位(447万平方km)、日本はまさに海洋国家なのである。
  そのため近隣諸国が異なる主張をした場合、対立がしばしば起こる。

  日本に限らず、領土問題は互いの国民感情や歴史的解釈の違いなど解決が難しい。
  1982年、イギリスとアルゼンチンの間で戦争にまで発展したフォークランド紛争。
  南沙諸島問題では、中国、ベトナム、フィリピンが対立している。

  しかし、解決に至った例がないわけではない。
  今年9月、天然ガスなど豊富な海底エネルギー資源の共同開発を視野に、
  バレンツ海の海域をほぼ2等分する形で、ロシアとノルウェーが合意した。
  ロシア、メドベージェフ大統領、
  「この合意の目的は両国間の権利と境界を区別することだ。
   合意がないと不信感や不満が生まれ、第三国に介入の隙を与えてしまう。
   だからこそ合意は重要な意味を持つ。これは歴史的な条約だ。」

  協会を設けない形で紛争を避ける例もある。
  南極条約である。
  かつて南極についてはさまざまな国が領有権を主張していたが、
  1959年、万曲の平和的利用のた、南極地域の領土権凍結を定め、
  それ以降南極はどこの国にも属さない形を続けてきた。

  以上の例は、現在の日本とは状況、歴史がまったく違うとはいえ、
  領土や領海をめぐって対立する隣国と安定した関係を築いていくためには、
  付け焼刃でない知恵と外交努力が求められている。






  
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