7月10日 おはよう日本
先月リニューアルオープンした雑貨店のコンセプトは“プチプラ(プチプライス)”。
おしゃれでかわいいのに値段は手ごろな商品を集めて
ここ2年で売り上げを倍増させた。
週3回この店を訪れる大学生はおこづかい月3万円。
1,150円のイヤリングを購入し
携帯電話のカメラで撮影しさっそくブログに載せる。
安くてかわいいものの情報をいつもともだちと教えあっている。
「安そうに見えないというのが一番のほめ言葉。
言われてうれしい。」
若者の消費行動について
マーケティングライター 牛窪恵さん
「激安と言われるよりはプチプラとか
プチって言われるとかわいいとか
共感してもらえそう
そういうニュアンスが出るとこがある。
掘り出し物を見つけてきてそれをみんなに共感してもらえる。
プチ安くてプチかわいいものを(ブログなどに)アップして
みんなに見せたい
自慢したいという思いが強いですね。」
“プチ修行”。
参加費5,000円で水着があれば誰でも滝行を体験できる。
以前からあったが3年前に“プチ修行”と変えて参加者が急増した。
家族連れや若者が月に40人訪れる。
参加者
「プチはいいです。
本当に行者でやってしまうと私も出来ないと思います。」
「気持ちよかったです。
そんなに無理することないんだよ
ということで。」
大手電機メーカーもその波に乗ろうとしている。
パナソニックが今年2月から売り出しているのが“プチ家電”。
従来よりもコンパクトなドラム式洗濯機と食器洗い機。
夫婦二人暮らしをターゲットにしたこの商品は
メーカーの予想を上回るヒットになっている。
昨日だけでは差別化が難しい中で
家電を使う女性を引き付けるネーミングが不可欠だと考えた。
半年かけた候補はコンパクト、ミニ、プチ・・・。
ところがプチに関しては社内から難色をしめす声が上がった。
パナソニック船電機買うチーム 田神祥子さん
「ちゃんとした本格派の商品なのに
安っぽく見えては困るということで
首をかしげる方
抵抗勢力というのもなきにしもあらずだったんですよ。」
そこで外部へ聞き取り調査を実施した。
「親近感」「安っぽい感じはしない」とプチ家電は大好評。
上司を説得した。
「新しい需要層を開拓できたという意味で
プチというワードはすごく効果的だったのではないかと考えています。」