7月17日 おはよう日本
東京都千代田区 日比谷公園近くにある第一生命の本社ビルは
戦後GHQ連合国軍総司令部がおかれた。
この建物がGHQから返還されて今月で60年。
それを記念して17日から
建物の中に当時から残されている部屋が公開される。
連合国軍最高司令官だったダグラス・マッカーサーの執務室である。
この場所の公開は
2001年のアメリカの同時多発テロ以降
警備上の理由で中止されていたが
今年 11年ぶりに6日間限定で入れることになった。
壁、床、机、椅子など当時のまま。
椅子は触ったり座ったりすることは出来ないが
間近で見ることができる。
マッカーサーがこの執務室で働いていたの5年8ヶ月のあいだ
さまざまな決断を下していた。
戦争で焼け野原となった日本。
マッカーサーが日本に降り立ったのは終戦から15日後だった。
GHQは日本にさまざまな指令勧告を出していく。
女性に参政権を与えることもそのひとつだった。
労働組合の結成も奨励した。
教育制度の改革も指示して男女共学6334制など新しい仕組みにつながった。
今にも続く政策が実施されていったのである。
さらに新しい憲法にかかわることもこのビルで議論された。
GHQ草案がもととなり今の日本国憲法が作られていった。
机は元は保険会社の社長室で使われたいたものだが
マッカーサーは即座にさまざまな決定を下していたので
書類をためる引き出しは必要なかった。
マッカーサーの執務室での働きぶりがわかる写真はほとんど残されていない。
しかし部屋の中は
マッカーサーが信条としていた即断即決の人柄を感じさせる。
きょう~22日(日)午前10時半~午後3時半に公開される。
入場できるのは先着順で1日200人限定。