5月13日 おはよう日本
子供たちの間でも利用が広がっているスマートフォン。
最近の調査によると
携帯電話を持つ子どものうち
スマートフォンを使っている割合は30%を超えて
半年余で2倍以上になっている。
スマートフォンは従来の携帯電話に比べて
インターネットへのアクセスが自由に出来るが
有害なサイトにアクセスしたり
ツイッターやフェイスブックなど
インターネット上で他人との交流が出来るSNS」というサービスの中で
トラブルに巻き込まれたりすることもある。
夏休みは子どもたちのスマートフォンの利用が増える時期である。
子どもが危険な目にあうことを防ぐために
親が何を知っておくべきなのか。
埼玉県越谷市立大袋中学校で開かれた
スマートフォンのリスクを正しく学ぼうという教室。
この中学校ではかつて
生徒がSNSと通じて知らない大人と会って
インターネット上に個人情報をさらされるトラブルにあった。
SNSがより使いやすくなるスマートフォンが広がる中で
子どもがトラブルに巻き込まれるのを防ぐのがねらいである。
講師を務めるのは国内の大手SNS5社の担当者。
名前や住所、電話番号など個人情報を一度インターネットに掲載すると
その情報の削除が難しくなることを説明。
「高校生になって免許証を取るとうれしくて
サイト上にアップする人がたくさんいる。
個人情報のオンパレードなので
あげないように注意してほしい。」
またネットで知り合った人と待ち合わせたところ
イメージと全く違う人が来た上
態度が変わって怖い思いをしたというケースも紹介した。
こうしたリスクを子どもだけではなく
保護者も正しく知っておくべきだとしている。
教室の参加した長谷部直人君(中2)。
今年4月からスマートフォンを利用している。
自宅にパソコンがないのでスマートフォンで調べ物をしていたところ
突然“有料”の表示が出て強い不安を感じた。
「怖かったですね。
莫大なお金を想像して
まずいと。」
学校で話を聞いた母親の泉さんは
子どものスマートフォンの使い方を把握する必要があると感じた。
「『家の窓からあれが見えるよ』を言っただけでも
個人情報として相手に伝わる。」
以前はSNSの中で実名を使っていたこともある長谷部君。
母親の泉さんは息子に対して
名前などの個人の特定につながる情報を
出さないよう念押しした。
「家の中でルールを決めてそれを守って子どもに使ってほしい。
のぞきこむわけではないけど安全な使い方をしているか確認したい。」
専門家はこうしたリスクについて
家庭だけではなく学校や地域の中でも重要だと指摘している。
弘前大学 大谷良光教授
「使っちゃいけない 危ないよという言い方だけではなく
リスクの認識・確認
そういう啓発活動を行政や学校 民間が責任もちやることが重要。」
携帯電話各社では
子どもが有害なサイトに接続できないようにする
フィルタリングという仕組みを取り入れている。
しかし利用者の名義を子どもではなく親にしていることも多く
その場合はフィルタリングが働かない。
親が子どもに買い与える場合
子どもが使うということをきちんと報告することが重要である。