9月5日 おはよう日本
埼玉県立浦和高校。
夏休み明けに1年生全員が提出したレポート。
“IT断食”といってスマートフォンやパソコンなど一切のIT機器を使わず1日を過ごすという情報の授業の課題である、
1年生の荻原浩斗さん(15)は工芸の課題のため夏や水中に登校した1日
スマホを使わないことにした。
「携帯は家に置いて来た。
ちょっと不安。」
いつもなら作業の合間にスマホを取り出してしまうが
この日は手元に無いので黙々と作業を続ける。
作業開始から1時間 荻原さんは周りが気になり始めた。
「友達が携帯を維持ていると自分もやりたいなと。」
帰宅前にしている自宅への連絡もこの日は公衆電話。
慣れないテレフォンカードに悪戦苦闘する。
なんとかかけられたが誰も出ない。
「つながらない。
とりあえず家に帰る。」
帰宅後の勉強でもスマホは手にしない。
いつもはスマホや電子辞書で英単語の意味を調べているという荻原さん。
紙の英和辞典を使うしかない。
「いつも使っていない辞書を使うと手こずってあんまり進まなかった。」
(荻原浩斗さんの母親)
「手軽に携帯で調べ出すと
その時に友達から連絡が入ったりしたらLINEで話し出したりもあり得なくはないので
誘惑は多い。」
なぜ高校生に“スマホを使わない日”を設けさせたのか。
木戸俊吾教諭は
休み時間にも生徒たちがスマホをいじっていてお互いのコミュニケーションが少なくなっていると感じていた。
(木戸俊吾教諭)
「高校に合格してからスマホを買ってもらう子どもが多いので
入学してから3~4か月たって
夏休みのときに使い方を振り返ってもらう。
体験で自分はこれだけ駄目だったんだまずかったんだと気付いてくれれば
そこで作ったルールというのは守っていきやすいのではないか。」
スマホを1日使わなかった荻原さん。
ふだんスマホに気を取られ勉強時間がいかに減っているか実感したと言う。
「“IT断食”は初めは正直やるのが嫌だったが
やることで自分がいかにIT機器に依存していたかわかった。
使う時使わない時にメリハリつけてIT機器を活用していきたい。」
1日使わなかっただけで1,000件以上のメッセージがたまっていたという生徒もいて
読んだり返事をしたりいかにスマホに時間をさいていたかを実感したそうである。