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隠れた美食の街 メルボルン

2015-09-22 07:15:00 | 報道/ニュース

9月10日 キャッチ!


メルボルンは
イギリスの有力経済紙が調査する「世界で最も暮らしやすい都市」のランキングで
何度も1位に輝いている。
その大きな理由としてメルボルンが「美食の街」として注目を浴びていることにある。

オーストラリア第2の都市メルボルン。
この街が誇るのが多彩な食文化。
3000軒にも及ぶレストランがその味を競い合っている。
街の有名な1軒。
オーストラリアと言えば牛肉やバーベキューを思い浮かべるが
メルボルンではヨーロッパを思わせる料理が主流である。
この店の売りはフランス料理の調理法を生かしたオリジナルメニュー。
この味に舌鼓を打つ人が満足そうな表情を浮かべる。
「世界各地の店に行ったけどここは素晴らしい。」
「パリで1番の店よりもおいしい。」
なぜメルボルンが食の街として発展してきたのか。
その理由は町の歩んだ歴史にある。
1830年代にヨーロッパからの入植がはじまったメルボルン。
ゴールドラッシュや第2次世界大戦後の移民流入を経て
180の国や地域の文化が混在しることになった。
そのなかで街の食文化の基礎を作ったのはイタリアからの移民たちだと言われている。
食にこだわりを持つ彼らが飲食店で提供したのは質の高い料理の数々。
それに刺激を受けたほかの移民たちも競うように出身地の料理を売りにする店を次々と出店。
その結果 街中でおいしい各国の料理を食べられるようになった。
この店のオーナーシェフはクロアチアからの移民を父親に持つジョー・ガバッチさん。
彼の料理を支えているのは街を取り巻く豊かな食材環境である。
町周辺の広がる農地と隣接する海から供給される食材はいつも新鮮。
メルボルンのシェフたちの強い味方となっている。
ガバッチさんの自慢の1品 「鶏肉とブルゴーニュ風煮物」。
鳥の胸肉の煮込みのわきにソーセージと薄いパイ生地で焼いたもも肉が添えられている。
ガバッチさんは
これからの地元の食材を生かしつつ
さまざまな国の調味料を使った料理を生み出していきたいと言う。
(オーナーシェフ ジョー・ガバッチさん)
「食材が旬かどうかが重要。
 自然の恵みは大切にすべきです。
 メルボルン産の食材はとても新鮮で素晴らしいと思う。」
メルボルンはいまでは国内のみならず世界の食通の間でも注目されている。
そのきっかけとなっているのが20年以上前から毎年街で開催される食のイベント
Melbourne Food and Wine Festival。
世界中から招かれた食のスペシャリストが選りすぐりのメルボルンの料理の数々を味わうことができる。
(フードライター ジェマイマ・コーディーさん)
「フードフェスティバルが世界中から有名シェフを招くようになりました。
 そのシェフたちが帰国してメルボルンの評判を広めたのです。」
街の中心部にあるバーレストランのシェフ ケイシー・マクドナルドさん。
海外でメルボルンの評判を聞き
この町に住むことにした。
ロンドンやサンフランシスコでの経験を生かし
各国の料理を上手く融合させた料理を生み出している。
マクドナルドさん自信の1品 「ナツメヤシの実パストラミ巻き」。
中東や北アフリカで好まれるナツメヤシの実の中に
スペイン発祥のソーセージ チョリソーが入っている。
甘味とほどよい辛味が人気である。
(シェフ ケイシー・マクドナルドさん)
「いいレストランが多くて刺激を受けるし驚かされる。
 メルボルンは多種多様な文化があって本当に素晴らしい。」
移民が伝え育てた食文化を礎に
新しい料理への挑戦を続けるシェフたち。
メルボルンの強い食へのこだわりは今後も続いていく。

 

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