10月13日 国際報道2013
インド最大の商業都市ムンバイ。
好調な経済の一方で
貧富の格差が大きく
スラムが点在している。
アジア最大のスラムの1つとされるダラビ地区は
約2平方キロメートルほどの土地に100万人もの人が住んでいると言われている。
ダラビ地区と呼ばれる細い路地が張り巡らせたこのスラムは
アカデミー賞を受賞した映画「スラムドッグ$ミリオネア」の舞台となった場所としても知られている。
この地区には革製品や陶器などを作る職人が約1万人いる。
高い技能を持ちながらも中間業者から搾取され
低い収入に悩まされてきた。
こうした状況を改善しようと活動しているメガ・グプタさん。
3年前
職人たちが直接出品できる専用のオンライン・マーケットを起ち上げた。
(グプタさん)
「彼らの作る製品はとても高品質なのに
スラムに住んでいるために市場に出せません。
私がオンラインの市場を提供すれば
誰もが彼らの製品を買えると思ったんです。」
サイトには革のジャケットやカバン
それに陶器など1,000点以上が出品されている。
約300人の職人が出品し
商品の脇には職人の写真やプロフィールなども掲載されている。
開設から3年
質が良いのに価格がお手頃だとして評判が高まっていて
最近では国内外からの注文が殺到。
売り上げは3倍になった。
(グプタさん)
「仕事が増えビジネスも大きくなりました。
商品のデザインやセンスもより良くなています。」
この日グプタさんは出品している職人の1人の工房に向かった。
カバン職人のモハマド・シェイクさん。
15年以上この地区でカバンの生産を続けている。
出品していた商品がカナダの企業の目にとまり
現地で販売するため大量の注文が来たと言う。
(シェイクさん)
「外国の客との仕事がメインになってきています。
いまは中間業者を通さず直接仕事ができるので収入が増えました。」
この3年で収入は2倍近くに増えた。
長く単身赴任を続けていたが
2年前には妻と2人の子どもを呼び寄せた。
(シェイクさん)
「家族と一緒んすむことができ
子どもたちにもいい教育を受けさせることができます。」
(グプタさん)
「“ダラビを世界クラスの生産拠点にしたい”
それが私たちの思いです。」