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1964から2020へ 靴に込められた思い

2017-11-25 07:00:00 | 報道/ニュース

10月31日 おはよう日本 


東京オリンピックの円谷選手やメキシコオリンピックの君原選手の足もとを支えたシューズ。
(アシックススポーツミュージアム 福井良守さん)
「こちらが1964年の東京五輪で
 選手が着用したものと同じシューズです。」
作ったのはアシックスの前身となる神戸のシューズメーカーだった。
創業者の鬼塚喜八郎さん。
社員4人で始まった小さな会社だったが
“日本で開かれるオリンピックは日本のシューズでメダルを”と
開発を進めた。
シューズにあけられた小さな穴は
マメ防止のため通気性を高めるものである。
専門家からマメができる原理を学んで編み出した。
(アシックススポーツミュージアム 福井良守さん)
「けっこうアイデアマン。
 パッと思い立ってすぐに医者に聞いてみるとか
 寝いていてもサンプルを作ってみるとか
 いろいろなことをしたようだ。」
労を惜しまないものづくりの精神は今も引き継がれている。
田崎公也さんは日本選手初の9秒台を出した桐生祥秀選手のシューズを担当している。
(アシックス 田崎公也さん)
「もう100足以上は作っている可能性はある。
 フィードバックをもらったうえで
 なおかつ改善したものをまた持っていくということを繰り返している。」
科学の力も現代のシューズづくりを後押しする。
センサーを使って選手の走り方のくせなどを細かく分析。
足形は人の手を機械による計測で立体画像にして特徴を確かめる。
科学的な分析で桐生選手の足の特徴もわかった。
(アシックス 田崎公也さん)
「桐生選手は足底筋が発達していて
 特徴的なのは足の裏全体で接地して蹴っていく上で大事な筋肉がある。」
こうして生まれた桐生選手のシューズ。
徹底的に軽さを追求し
片足 約120グラム。
足裏全体で地面をとらえたいという本人の要望に合わせ靴底は平らになっている。
今年9月
このシューズで桐生選手が日本の歴史を変える9秒台を出した。
(アシックス 田崎公也さん)
「選手が求めているもの
 私たちが求めているもの
 それをいかに融合させて妥協しない究極のものづくりをするんだと
 そのひとつの結果がメダルであるとか入省ということになる。
 そういうのを目の前で見たいし
 そういう人たちが履くシューズを手掛けていきたい。」

桐生選手のシューズ作りに携わっている田崎さんは
“日本の選手が笑顔で競技を終える姿を見たい”とも話していた。


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