10月23日 国際報道2017
アラブ首長国連邦ドバイの道路運輸局。
画面に映し出されているのはドバイを走る大型トラックの情報。
(ドバイ道路運輸局 システム担当者)
「どのトラックがどこで急ブレーキをかけたのか分かります。」
トラックに搭載された装置から様々なデータが送信されセンターに蓄積される。
たとえば画面上の1台をクリックすると
車両番号や車種のほか現在地が瞬時に表示される。
急ブレーキを踏めば場所や時間が記録され
蓄積したデータから運転手の癖や長時間運転を把握して
事故を減らそうとしている。
(ドバイ道路運輸局 ムハンマド・ナフハンさん)
「このシステムは人々を幸福にすることでしょう。」
ドバイはこれまで豪華さを売りに世界中の人々をひきつけてきたが
今度は“世界一幸福な都市”を目指し
最新技術を矢つぎばやに導入。
未来の都市計画の実験場に様変わりしようとしている。
その一端が垣間見られたのが10月に開かれた情報通信見本市である。
渋滞解消の切り札として世界中から注目されている“空飛ぶタクシー”。
それに搭載したドローンで犯人の追跡ができる“無人パトカー”。
いずれも導入に向けて試験が行われている。
ビジネスチャンスは日本の中小企業にも。
ベンチャー企業が開発したのは音声から感情を解析する技術。
システムが声を分析し「喜び」や「怒り」などの感情を特定する。
コールセンターなどで導入し
住民の満足度を測定しようと試行錯誤を続けている。
(ベンチャー企業スマートメディカル 小柳洋さん)
「政府機関が日本のベンチャーの技術を使ってみようという柔軟さには驚きました。」
ドバイは最新技術を実用化できる場を作ることで
世界中から人や投資を呼び込もうとしている。
(ドバイ政府 幹部 アイシャ・ビンビシュルジム局長)
「私たちには新たなぎjつのために帰省や政策を適合させる力があります。
私たちは最新技術を使うことで未来へと歩みを進めます」